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寮に戻ると、ユードペルグがシャワーを浴びていた。
さてと、夕飯も食べてきた事だし、ユードペルグが出たら、シャワーを浴びてさっさと寝よう。
暫く待つと、シャワーが終わったようで、ユードペルグが出てくる。……案の定、ユードペルグは裸族であった。まあ、ここは女子寮だし、いいか。
そんな事を思いつつ、シャワールームに入ろうした瞬間、
「しゃーっ! 仕事終わったよ、ミエアちゃん!!」
──バンッ! と、ドアが壊れてもおかしくない音を立てて開かれ、ツァラトゥストラがやってきた。そして、私と裸のユードペルグを見て、
「…………ほう、この国の未来の王妃は裸族か……」
と、意味フメイなことを曰う。さて、ツァラトゥストラは何と言っただろうか? 未来の王妃? Why? 何故? イミ不明?
室内に入ってきたアホ神官は、裸族な痴女をあらゆる角度から観察。
「……あの、なんでしょうか?」
ユードペルグもまた、変態神官の視線を感じながらも取り乱すでもなく、どっしりと構えて「何をしているのか?」と問う。
「いやいや、別に。私はちょっと、エミアちゃんに用があってね」
──ま、ここは後でも分かることだろうし、いま聞くこともない。私は、スケベ神官と未来は痴女な王妃様を置き去りにして、シャワールームに入る。
──実に下らない。さて、私が寮に入って既に三週間も過ぎた。入学式まで暇なので、在校生の授業を見てみたが、実に下らなかった。
こんなのが、最高峰の学府とか何かの間違いではなかろうか? 国語に関してはさして新しいこともなく、数学や化学&物理は前世の中学生レベル。国史や世界史もそこら辺で耳に出来る程度。唯一、魔法には期待したのだが、精霊と対話できる私には無用の長物である事が判明。
──マジなんの為に学校に行くのか分からなくなる状態だ。もしかしたら、大学府に行けば何か違うのかもしれないが、私は興味がないので早く田舎に帰って“薬草摘み”に勤しみたい。
私は自分で拵えたハーブティーを片手に、窓辺で外を観察する。その理由は、
「まあ、ツァラトゥストラさんったら、──」
「そういう、ファナリスさん、こそ──」
ファナリスとツァラトゥストラが────やめておこう……。
私は室内の描写を諦め、外を眺める。
この頃になると、入寮の人員も増え、賑やかになってきた。寮の食堂も開かれ、わざわざ外に飯を買いに行かなくて済むようになった。
さて、改めて、同室のファナリス・ユードペルグだが、彼女は公爵家の令嬢で現国王の嫡子たる王太子の許嫁なのだとか。
そういえば、明後日、魔法学園の入学式の前に、お披露目があるそうな。
──ホント、貴族は大変だ……。
しかし、現国王の嫡男もよくもまあ、こんなアパズレを嫁にする気になったものだ。散々に注意したが、未だに彼女の裸族主義は治らず。それどころか、変態神官に唆されて、妖しい恰好をするようになっていた。
はたして、私の背後で語らう二人は何処を目指しているのか?




