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──さて、私が寮へと行くと、どうやら同室の人も今日の内に入ったようで、荷物が所狭しと並んでいた。
「通りますよー」
断りを入れて、荷物を避けて私は寮の室内へ。
「……あら? 貴女が、同室の方?」
「ええ。そうです。よろしく、お願いします」
「はい、よろしく、お願いしますわ」
見た感じ、お嬢さまか。まさか、貴族と同じ部屋とは。ま、なんとかやっていけるだろ。
翌日。朝。
さーて、一先ず、必要な物を買ってこようと思い立ち、ベッドから起き上がると、そこには裸の痴女がいた。
言うまでもない。同部屋のファナリス・ユードペルグだ。ちなみに、貴族の場合はファーストネームが先にくる。
「……おはよう、ユードペルグさん」
「ふぁ、はい、おはようです、フランベリンさん……」
挨拶はしたので、私は彼女の横を通り過ぎ、……通り過ぎ、……、通り過ぎ、キッ!
「……なによ? 私はこれから、買い物なのだけど?」
「……すみません。その、服を着せて頂いても?」
……この女! 私はイライラがギュンと上がるも、一先ずは、良好な関係を築くため、メイドの真似事をする。
「──はい、出来た。次からは、自分で着替えなさいよ!」
「努力しますわ」
さてと、今度こそ買い物に行く。
さてさて、此処でどうでもよい情報だが、どこでどうなってどうしてそうなったのかは謎だが、ツァラトゥストラは私の寮の寮長に収まっていた。
──取り敢えず、必要な物は一式揃え、後は、首都の方に行って買おうか?
そんな事を考えながら、町をブラブラしてると、
「──おい、女! 動くんじゃ……──ぎゃっ!」
通りを一本入った所では、女教師にジョブチェンジしたアスモさんが、通りすがりの女性を救ってたりしていた。
──よくもまあ、飽きないものだ。
私はどうでもいい感想を胸に、その現場を素通りして、辻馬車に乗り、首都へ。
……首都では、既に車が走っているが、鉄道のようには国全体には普及していない。理由は、燃料の供給の維持。まだまだ、この世界では石油の精製は難しく、首都で手一杯。
対して、鉄道の方は隣国にも繋がり、大陸全土に鉄道網は広がっている。
そんな、首都での買い物は、必要雑貨に文房具などなど。
──やはり、首都の方が、圧倒的に物価は安かった。まあ、私の地元の方がもっと安いのだが……。




