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そうして、月日は過ぎ、やってきた魔法学園への入学。実際の日取りは一ヶ月先だが、移動に時間が掛かるとかで、この時期に。
ちなみに、魔法学園は今のところ国際議会に参加している大国一国につき一つあり、この国では首都の近くにある。
ってか、両親に兄姉たちが挙って“私の魔法学園入学を祝い”、流石に入学を辞する事を言い出せず、ここまでズルズルきてしまった。
私は家族に見送られ、馬車に乗──乗らず、一人歩き出す。
「──ちょっと、ミエアちゃん、馬車に乗らずに何処に行くのよ?」
どういう企みがあるのか知らないが、ツァラトゥストラも私に付いて来るみたいである。が、問題はそこではない。
私は駅に向かって歩きながら、
「あのさ、鉄道があるのに、わざわざ馬車で行くとかバカなの?」
馬車に乗って、上機嫌のツァラトゥストラにそう言い捨てて、私は道を急ぐ。
「…………あら? そう言えば、そうね。」
上機嫌だったツァラトゥストラは素に戻ると馬車を降り、私の後を付いてくる。
駅に着き、先ずは鈍行のチケットを買い、駅の中へ。丁度、列車が着いたようで、私はすかさず乗る。隣町のウツノーミヤに到着すると、そこでトーケイ行きに乗り換え、後は着くまで待つ。
「ねえねえ、ミエアちゃん。ミエアちゃんってば……」
さて、ツァラトゥストラはこの三年の間に馴れ馴れしくなった。どうやら、エツトラ帝国とは連絡を取っているようで、時折、手紙が届いていた。
──手紙が届くなら、普通に帰ればいいのに。そう思う私ではあるが、何故かツァラトゥストラは帰ることなく、私の回りでセクハラをしまくる日々を送るのだった。
「終点、ウエノー。終点、ウエノー。」
漸く到着し、私はウーンと伸びをして、席を立ち上がる。
列車を降りて改札口を抜けると、そこはビルディングのジャングルにはほど遠いが、人がゴミのように多い、首都のトーケイ。
「さてと、魔法学園の場所は……──」
確か、魔法学園の場所は首都の近郊で、ウエノーからは近い。
そして、流石は首都。町をグルリと城壁が囲っていた。ウエノーの城門をくぐり抜け、少し先にある城壁で囲まれた場所が魔法学園だ。
この国の魔法学園は随一で、魔法学園の土地の総面積は首都の約三分の一程もある広大な学園都市になる。まあ、魔法学園の大元がこの国故に、ここに一番デカい学園都市があるというのが実情。そして、学園都市のそもそもが首都の衛星都市を前提としていた為、他の追随を許さない随一の学園都市なのだ。
私は辻馬車に乗り、一路、学園都市へ。




