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四年五組  作者: TOKEI-SU(とけい-す)
第四章
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39/40

39話 ささえあう岩

四人(よにん)は、図工室(ずこうしつ)()た。


(ゆか)いっぱいに(ひろ)がった()は、そのままだった。


うっけは、()ぶらのまま(ある)()した。


まるみが、りっかのとなりに(なら)んだ。


カサネは、図工室(ずこうしつ)()を、そっと()めた。


(しろ)画用紙(がようし)は、もう()えない。


でも、りっかには、(いし)()えていた。


()屋根(やね)も。


(ほそ)階段(かいだん)も。


(ふた)つの(いわ)も。


りっかは、(まえ)()いた。


児童館(じどうかん)(よこ)()こう」


四人(よにん)は、(まち)(はい)った。


役場(やくば)(よこ)をぬけて、児童館(じどうかん)(まえ)()る。


児童館(じどうかん)(よこ)には、()()があった。


(おお)きな()(した)


(えだ)(あいだ)に、(やま)()えた。


(やま)(なか)ほどに、(ふた)つの(いわ)()っていた。


うっけは、そこを(ゆび)さした。


「あそこだ」


りっかも、(おな)場所(ばしょ)()た。


()(なか)より、(とお)い。


でも、()らない場所(ばしょ)ではなかった。


()()(おく)に、(ほそ)(みち)があった。


うっけが(さき)(はい)る。


まるみは、りっかの半歩(はんぽ)うしろにいた。


カサネは、最後(さいご)(ある)いた。


(つち)は、さっきよりやわらかかった。


(くさ)が、くつの(さき)()れた。


りっかは、(あし)もとを()た。


こつ。


こつ。


自分(じぶん)(おと)が、(みち)(のこ)った。


「このくつ、(ある)きやすい」


まるみは、すぐに(わら)った。


「でしょ」


「まるみが(つく)ったから?」


「うん。そこは、ちょっとある」


うっけが、(まえ)から()った。


「ちょっとじゃないだろ。かなりある」


まるみは、うっけの背中(せなか)()かって()った。


「わかってるなら、もっとほめていいよ」


りっかの(くち)もとが、すこしゆるんだ。


(みち)は、(はたけ)(よこ)(ほそ)くなった。


(ひく)(いし)(かき)が、(ひだり)(つづ)いている。


その()()から、(さか)(うえ)()びていた。


りっかは、(さか)()た。


「たぶん、こっち」


うっけは、もう半歩(はんぽ)(まえ)()ていた。


「よし、(のぼ)る」


半歩(はんぽ)だけだよ」


まるみが()った。


「わかってる。一歩(いっぽ)()てない」


「それ、ほとんど一歩(いっぽ)


カサネが、(さか)(うえ)()た。


「でも、(みち)(つづ)いてる」


四人(よにん)は、(さか)(はい)った。


(さか)は、まっすぐではなかった。


()()をよける。


(いし)をまたぐ。


(ひく)(えだ)(した)をくぐる。


うっけは、(えだ)()()げた。


「りっか、(とお)れるぞ」


りっかが(とお)る。


まるみが(つづ)く。


カサネは、(うし)ろで(えだ)をそっと(もど)した。


()(なか)は、学校(がっこう)より(くら)かった。


でも、(おと)があった。


()がこすれる(おと)


くつの(した)で、(ちい)さな(いし)(うご)(おと)


どこかで、(みず)(ほそ)(なが)れる(おと)


りっかは、(かお)()げた。


「お()じゃない。(みず)(おと)


「わかるの?」


まるみが()いた。


りっかは、(すこ)()()じた。


佐々江温泉(ささえおんせん)は、もっと、あたたかい(かん)じがする」


うっけは、(はな)(うご)かした。


「まだ、まんじゅうのにおいはしない」


まるみは、すぐに(わら)った。


「まんじゅうから(はな)れて」


温泉(おんせん)なら、まんじゅうも(ちか)いだろ」


「まだ(やま)だよ」


りっかは、(ちい)さく(わら)った。


(さか)(さき)で、()()れた。


四人(よにん)は、(まち)(うら)をぬけた。


まるみが、りっかのとなりで(いき)()いた。


「あわ(しょう)じゃない」


うっけも、(かた)(ちから)()いた。


(もど)ってない」


カサネは、(ほそ)水路(すいろ)()た。


(よこ)()たんだ」


りっかは、(まち)(おく)一歩(いっぽ)(すす)んだ。


「でも、(やま)(ちか)い」


まるみは、ぱっと(わら)った。


「じゃあ、(すす)んでる」


(まち)(うら)をぬけると、(いし)階段(かいだん)(はじ)まった。


階段(かいだん)(よこ)に、(ほそ)()(はしら)()っていた。


(はしら)には、(ふる)()(のこ)っていた。


りっかは、(はしら)(まえ)(あし)()めた。


佐々江温泉(ささえおんせん)


うっけは、一段目(いちだんめ)(あし)をかけた。


「じゃあ、(のぼ)る」


りっかは、(はしら)()をもう一度(いちど)()た。


それから、うっけの(よこ)()た。


こつ。


(おと)が、(いし)()たって(かえ)ってきた。


もう、()まらなかった。


階段(かいだん)は、(なが)くはなかった。


でも、一段(いちだん)(のぼ)るたびに、空気(くうき)()わった。


()のにおいに、湯気(ゆげ)のにおいがまじった。


(しろ)いものが、(いわ)(した)から()がっていた。


(ふた)つの(いわ)は、(ちか)くで()ると、(おも)っていたより(おお)きかった。


くっついていない。


でも、(たお)れない。


(あいだ)(した)に、()屋根(やね)があった。


りっかは、(あし)()めた。


「ここ」


うっけも、(いき)()めた。


湯気(ゆげ)が、入口(いりぐち)(まえ)で、ゆらゆらしている。


まるみは、両手(りょうて)(むね)(まえ)(にぎ)った。


「ほんとに、あった」


カサネは、(いわ)(した)(いき)()った。


()られた」


りっかは、(ふた)つの(いわ)()た。


くっついていない。


でも、(たお)れない。


その(した)に、入口(いりぐち)がある。


りっかは、自分(じぶん)(あし)もとを()た。


くつは、(いし)階段(かいだん)(うえ)にあった。


「わたし、()たんだ」


まるみは、りっかの(よこ)()った。


うっけは、入口(いりぐち)()たまま、にっとした。


カサネは、湯気(ゆげ)()こうを()ていた。


(やま)(なか)に、佐々江温泉(ささえおんせん)があった。


その入口(いりぐち)で、湯気(ゆげ)が、ゆっくり()がっていた。


りっかは、(ちい)さく(いき)()った。


(はい)って、いいのかな」

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


次回は


6月20日 1:00に更新します。

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