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四年五組  作者: TOKEI-SU(とけい-す)
第一章

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2/9

2話 もうひとりのクラスメイト

このお話は全年齢向けの作品です。

気軽に読んでいただけたらうれしいです。

カサネ。


うっけは、その名前を見て、すぐうしろの男の子をみた。


「おまえが、カサネなの」


男の子は、白い(かみ)を見た。


「……うん」


まるみが、男の子のかおをのぞいた。


「カサネっていう、名前なの?」


男の子は、もう一(かい)、白い(かみ)を見た。


「……たぶん」


「たぶんってなんだよ」


「じぶんの名前だろ」


男の子は、ゆっくりまばたきした。


「……()きたばかりで」


「あ、ねむいの?」


片目(かため)だけあけてこたえた。


「……あたま。まだ、ここに来てない」


うっけには、意味(いみ)がわからなかった。


でも、ねむそうなのはわかった。


「体は来てるだろ」


男の子は、うっけを見た。


「……そうだね」


「そうだねじゃないだろ」


「あは。へん」


まるみが(わら)った。


男の子は、まるみのかおを見た。


「……いまの、わらうとこ?」


「え。たぶん」


男の子は、片目(かため)をとじた。


もう片方(かたほう)の目をあけた。


「……じゃあ、あとでわらう」


「いま、わらえよ」


「……あとでね」


まるみが、また(わら)った。


うっけは、白い(かみ)へ目をもどした。


四年五(くみ)


うっけ。


まるみ。


カサネ。


「じゃあ、これ、なんか()ってる?」


男の子も、見た。


「……()める」


()めるだけかよ」


「……五(くみ)は、わからない」


まるみは、男の子を見た。


「でも、カサネは?」


男の子は、白い(かみ)を見た。


「……ぼくだよ」


まるみも、白い(かみ)を見た。


「わたしも、五(くみ)()らない」


うっけは、白い(かみ)を見ながら言った。


「じゃあ、なんなんだよ、五(くみ)って!」


「さっきまで、なかっただろ」


「五(くみ)だけ、こっそり足されたのかな」


「クラスがこっそりふえるなよ」


「でも、ふえてるよ」


「ふえてるのがおかしいんだよ」


「じゃあ、はえてきた?」


「もっといやだよ」


カサネが、二人を見た。


「……五(くみ)。はえてきた」


「そこだけひろうな」


カサネは、うっけをゆっくり見た。


「……うっけも、へんだね」


「なんでぼくまでへんになるんだよ」


うっけのこえが、(おも)ったより大きく出た。


掲示板(けいじばん)の前で、そのこえだけが大きかった。


でも、だれも、ふりむかなかった。


うっけは、はっとして口をとじた。


まるみの(わら)ったかおが、()まった。


カサネも、両方(りょうほう)の目を()けたまま()まった。


「……え」


三人しか、いなかった。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


3話は明日、5月2日 1:00に更新予定です。

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