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四年五組  作者: TOKEI-SU(とけい-す)
第二章
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13/40

13話 きゅるる

このお話は全年齢向けの作品です。

気軽に読んでいただけたらうれしいです。


日直(にっちょく)


その下に、


うっけ。


まるみ。


カサネ。


(みっ)つの名前が、ならんでいた。


うっけは、まだ黒板(こくばん)()ていた。


「……で、日直(にっちょく)って、なにするんだよ」


まるみが、すこし(かんが)えた。


「ごうれい、とか?」


黒板(こくばん)()すとか」


()したら、名前なくなるだろ」


「それは、やだ」


「じゃあ、なにすればいいんだよ」


センセイは、にこっとした。


「そのうちわかります」


「ほんとか?」


まるみが、センセイを()た。


「ほんとに、わかるの?」


「はい。たぶん」


「たぶんは、つくんだ」


カサネも、センセイを()た。


「センセイ、しってる?」


「まだ、しりません」


「しらないのかよ」


そのとき。


きゅるる。


へんな音がした。


まるみが、ぱっと、うっけを()た。


カサネは、うっけのおなかを()た。


うっけだけが、黒板(こくばん)()ていた。


「いまの」


「ゆかの音だろ」


「ゆかじゃないよ」


カサネが()った。


「うっけのおなか」


「ちがう」


きゅるる。


もう一回(いっかい)()った。


まるみが、あは、と(わら)った。


「おなか、だ」


()こえてないことにしてくれ」


「もう()いちゃった」


うっけは、おなかをおさえた。


そういえば、ずっと(はし)っていた。


黒から()げて。


(くみ)()て。


すわって。


(はな)して。


おなかが、すいていた。


給食(きゅうしょく)だったら、今ごろ、なにが()ていたんだろう。


あったかいやつ。


おなかにたまるやつ。


うっけのおなかが、もう一回(いっかい)、きゅうっとなった。


そのとき。


ふわっ。


ろうかのほうから、においが()た。


カサネが、(さき)にかおを()げた。


「におい、()た」


「におい?」


うっけは、(いき)をすった。


おいしそう。


学校のお昼前(ひるまえ)みたいなにおい。


まるみも、においのする、()()のほうを()た。


「する!」


「だよな」


うっけは、もう一回(いっかい)(いき)をすった。


やっぱり、いいにおいだった。


「なんなんだ、このいいにおいは」


うっけは、()()がった。


「これは、たしかめなきゃじゃん」


センセイが、にこっとした。


「いってらっしゃい、日直(にっちょく)さんたち」


「やっぱりなんか、しってんのかよ」


そう()いながら、うっけは、もう()()のほうへ(ある)いていた。


まるみも、すぐについてきた。


カサネも、ゆっくり()った。


「おなか、すいたね」


「きけんかもしれない。みるだけだからな」


うっけが()った。


でも、すこしだけ、足が(はや)かった。


三人は、教室(きょうしつ)()た。


うっけは、ろうかのむこうを()て、()った。


「……これ、だいこうぶつのやつかも」


そのにおいは、ろうかのむこうへ、つづいていた。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


14話は 5月21日 1:00に更新します。

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