わたしはあなたになりたい
中学生のとき、わたしはあなたになりたかった。顔がかわいくて手足がすらっと長くて同じ制服を着てるのに服が輝いて見えるような美しい中学生の美音ちゃん。やさしい顔立ちなのにどこか肉食獣めいた部分のある女の子。ある日、私は美音ちゃんがコンビニでチョコレートバーを自分のバックに放り込んだのを見つける。紙パック飲料を買ってコンビニを出て行った美音ちゃんを追いかけて「見てたよ」と告げる。
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