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始まりの生活

遅くても週一には投稿できるよう心がけいます。

 死ぬまで働かされたあの日から一転(いってん)、俺を待っていたのは「極上(ごくじょう)ホワイト(最高な)生活(せいかつ)」……。

 のはずだったのだが、現実(げんじつ)はそう甘くはなかった。


 そして今、絶賛(ぜっさん)世話(せわ)をされている。

 赤ん坊の体というのはとても不便(ふべん)なもので、排出(はいしゅつ)をするのにも一苦労(ひとくろう)だ。意思疎通(いしそつう)ができない上に、歩けない。泣き叫んだりはしないですむけど。


 目を開けるとそこには、俺を見て笑った母がそこに居た。そっくりだなあ。なぜか、そう思った。

 母の腕に抱かれて揺らされてる。なかなかいい気分(きぶん)だ。

 その時、母が笑った気がした。

「_j+%'、j.&@|/j\;。_j+%'、j.&@|/j\;。|;^/_145"^_a*8」

 そう言って、俺をベッドに置いてどこかに行った。

「145145);_}?L}}'ー」


 そういえば、俺はこの世界(せかい)に来てから生まれたところと、この部屋(へや)から出たことがないが、外の世界(せかい)はどういう感じなのだろうか?見てみたい。自然豊(しぜんゆた)かな国がいいな―、オーストラリア、できればカナダとか?と、そんなことを考えてるうちに母が戻ってきた。


 その手に持っているのは、飲みものか…?見た目はただのバケツから()んだような粗末(そまつ)な飲み物なのに、ほんのり真珠色(しんじゅいろ)発光(はっこう)している。どうぞ飲んでと言わんばかりの視線だが、え?これを飲むの?気が進まないけど、飲んでみるか... 

 飲んでも死にはしない、飲んでも死にはしない、飲んでも死にはしない、そう強く思いながら、


 ゴクッ


 ぶえー、まっず!!飲んでみるとお世辞(せじ)にも美味(うま)いとはいえない。前世(ぜんせ)に住んでた国より技術力(ぎじゅつりょく)が低いんだろう。こんな粗末(そまつ)な飲み物、いや、飲み物ということすらおこがましいレベルだ。まあ、中学(ちゅうがく)の頃に飲まされた泥水(どろみず)よりかはマシだけど


 まさか本当(ほんとう)にここは前いた世界(せかい)じゃないのか…?真珠色(しんじゅいろ)に光る飲み物なんて聞いたことないし。いやいや、きっと技術力(ぎじゅつりょく)が低い国なんだろう。アフリカ諸国(しょこく)とかそこらへんか?


 マズイが何故(なぜ)か体に染みる。力が湧いてくるようだ。カフェインでも入ってるのか?いやいや、カフェインって、子供(こども)に飲ませるものじゃないよな…


 周りを見るとプラスチック製品(せいひん)が1つも見当たらない。この部屋(へや)の明かりも蛍光灯(けいこうとう)じゃなくて、ただの油ランプだし。周りにパソコンやおもちゃすらない。おむつもボロボロな(ぬの)だし。排出(はいしゅつ)することをどうしてもためらってしまう。


 最初に排出(トイレ)した時はまさに地獄(じごく)だった。ずっと臭い(おむつ)を履きながら本を聞かされていた。母さんは匂いとか感じないのだろうか?「いやだなー、交換してくれないかな―」そう強く思ったその時、俺が声を出したのだ!!確か最初に発した音は、『あー、あー』みたいな声を俺は出し、俺が指を差して交換(こうかん)してもらった。指を差さなかったらあれで一日中世話(いちにちじゅうせわ)をされていたのだろうか?まさかね。

 

 「~a*8、%_)145"'」

 と言っていたような。きっと「賢い子ね」と言っていたと思う。ただの当てずっぽうだけど。


 (おむつ)をとったらそれをどこかに持って行って帰ってきたら新しい布を手に持っていた。形とか穴とか古い(おむつ)にそっくりだが()のせいだよな?きっとそういうデザインの布だよね?そうだよね?まさか同じ(おむつ)を使うなんてそんなわけがない!うん、きっとそうだよね


 また布を着せるときに、母は何かを呟きながら、(いつく)しむような笑みを浮かべた

 「~a*8~a*8、~?#n|\j/|"'」


 それにしても、俺はここに来てからあのまずい飲み物しか飲んだことがないのだが、ご飯(メシ)とか無いのだろうか?あの飲み物(真珠色の水)はまずいが不思議(ふしぎ)と腹は膨れるし、元気が出る。まあ今は贅沢言(ぜいたくい)ってられないか。


 それにしても暇だな。この(ベッド)から出ようにも今の体じゃ飛び越えることが出来ない。生まれてずっとこの(ベッド)世話(せわ)されてるが、外の世界(せかい)も見てみたいものだ。


 たまに俺を持ち上げて遊んだり、本らしきものを読んでくれるのが(すく)いか。なんて言ってるかわからないけど。でも、不思議(ふしぎ)なことに本に幾何学的(きかがくてき)図形(ずけい)が書いていることがあり、それを見るとなぜか力がぬけるというか、押し出されるというか、なんか()らすときみたいな感じだ。


 そんな事を考えてるうちに母が飲み物(真珠色に光るメシ)を持ってきた。おそらくこれがこの世界のごはんのようなものなのだろう。そんな生活を毎日続け、外に行ったら何をするかを考えてすごした。


 —それから、1年と6ヶ月の月日が流れた。


 俺は立てるようになり、この部屋(へや)やトイレを自由(じゆう)移動(いどう)できるようになった。未だに外には行ったことがないけど。まあそんなことは良くて、

 1年と6ヶ月。ひたすらログを取り続けた結果(けっか)、俺の脳内辞書(のうないじしょ)はついに実戦(じっせん)レベルに達した。

 ……まずは、このまずいメシの『仕様改善(しようかいぜん)』を要求(ようきゅう)するところから始めよう。外を見たいが、まずはメシが先だ。飯が不味(まず)くては(いくさ)出来(でき)ぬって昔の人も言うくらいだしな!


「……e#3_?j+145」


 俺が放った初めての二語文(にごぶん)に、母さんは目を見開(みひら)いた。

 意味は――『メシまずい』。これが俺の、この1年間で思ったことだ!いつもボロボロになりながら育ててくれてる母さんには申し訳ないけど……!でも、このメシの仕様(しよう)だけは変えてくれ!最近はなんかもう慣れたけど。それを聞いてどこかに急いで行ったが、伝わってないのか?まさか仕事したい!とか言う意味じゃないよな!?また過労死(かろうし)するのはゴメンだぞ...


 —母視点(ははしてん)

 15番目(じゅうごばんめ)の子。

 この子は生まれてから泣いていた。いつも通り。(なん)特別(とくべつ)な子ではない。そう思っていた。

 しかし、この子は驚くほど静かで、生まれてから以来(いらい)、泣き叫んだり、(わめ)いたり、そんなことがまったくなかった。


 普通(ふつう)の子は、この『魔素(まそ)(おり)』を飲めば拒絶反応(きょぜつはんのう)で泣くものなのに。この子は静かに、少し嫌そうな顔をするだけで、それどころか分析(ぶんせき)するような目で私を見ていたわ。何故(なぜ)か嬉しかった。普通(ふつう)な顔が見れて、泣く顔を見なくてすんだから?


 そうね。この子はきっと、()()な子..なのね...

 その時、私は何かを決心(けっしん)した。


 ある日、不思議(ふしぎ)なことが起きた。この子が自分(じぶん)の着ている(おむつ)を指を差して「あーあー」といった。この子が初めて音を発した瞬間(しゅんかん)だった。見てみると汚れがあった。この汚れが嫌いなのかしら?この子の(おむつ)水魔法(みずまほう)で洗って、(おむつ)を着せると、嬉しそうな顔をした。


 世話(せわ)をするに連れ、疲れていたこの子の顔の表情(ひょうじょう)がどんどん(やわ)らいでいった。それが何よりも嬉しかった。笑った顔を見せてほしいな。(すく)なからず、そう思ってしまった。ずっと、ずーっとこんな時間(じかん)が続けばいいのに…


 —それから、1年と6ヶ月の月日が流れた。

 アフラは部屋(へや)とトイレを自由(じゆう)移動(いどう)できるようにした。

 『魔素(まそ)(おり)』を飲む時、この子は毎回嫌(まいかいいや)そうな顔をしているけど、最近(さいきん)はかなり慣れてきたのか、そんな顔をすることが減った気がする。


 私の夫は激化(げきか)した戦争(せんそう)に行ったきり、2年半帰(にねんはんかえ)ってきてない。でも、この子が5歳の誕生日(たんじょうび)を迎える頃には帰ってくるそう。きっと夫はこの子の顔を見てこういうでしょうね、「ああ、なんて可愛い子なんだ」それが夫の口癖(くちぐせ)。他の子も早く帰ってくるといいのだけれど…


 それにしても、この子はいつも不思議(ふしぎ)そうな目で周りを観察(かんさつ)してる。あるいは外に行きたそうな、飽きなき探究心(たんきゅうしん)を持っていそうね。それにしても、この子は何か不気味(ぶきみ)ね。静かなのもあるのでしょうけど、あのおむつを変える時以来(ときいらい)、一言も喋っていない。今、やらなければ、もう誰の手にも止められないような力をこの子から感じるわ。この子はきっと将来大物(しょうらいおおもの)になるのでしょうね。あるいは魔王(まおう)にだって…


 —ある日、『魔素(まそ)(おり)』を運びに部屋(へや)に入ってきた時のこと、その子が初めて『言語(げんご)』を喋った。最初に発した『言語(げんご)』は

 「メシ、マズイ」

 メシって『魔素(まそ)(おり)』のことを言ってるの!?ありえない…

 この歳で『魔素(まそ)(おり)』がまずいからこれ以上(いじょう)魔力()を込めた食べ物!?今すぐ材料(ざいりょう)を買ってこなきゃ!?


 —そして今に至る

 って、どうしてこうなったんだーー!!

 目の前にはニコニコ(笑顔)だがどこか不安(ふあん)そうな顔をした母と、クソ不味(まず)そうなスープと呼ぶのもおこがましい、黒くてドロドロな液体(えきたい)。その色は漆黒(しっこく)だが、ほんのり甘そうな光を放っている。えっと?これはどういうことなんですかね?確か、ご飯が美味(おい)しくないから改善求(かいぜん)むみたいな感じだったよね??まさか間違ってたのか!?これよりまずいのを欲しいみたいな..?


 母には後で理由(りゆう)聞か(問い詰め)なきゃいけないようだ。

 まあ、母だってバカじゃないはずだ。まずいと言われてよりマズイものを持ってくるわけ無い...

 そうだ!そうに違いない!っと食べる前にまずは美味(おい)しいかどうか聞かなくては。


 「)e_- 、$145_145 ? 」


 意味は、『これ、美味しい ? 』そして母の答えは?

 「もちろんよ、アフラ」だ。信じてみるべきか..?

 確かに納豆(なっとう)だって見た目は悪いが意外(いがい)とうまいからな、、、

 そうだ、何事(なにごと)挑戦(ちょうせん)だ。失敗(しっぱい)なくして成長(せいちょう)はありえない。

 俺は覚悟(かくご)を決めた。

 

 ゴクッゴクッ


 まっずい。何が入っているんだ!?中学(ちゅうがく)の時に飲んだ泥水(どろみず)よりマズイとか相当(そうとう)だぞ...

 だが、なんだこの感覚(かんかく)?体に()(わた)る。力が湧き出てくる。おいおい、カフェインとかいうレベルじゃねえぞ。覚醒剤(かくせいざい)か?いやいや、子供(こども)に、ましてや赤ん坊に覚醒剤(かくせいざい)を渡すような国があってたまるか!また『これ、マズイ』なんて言ったら、次はどんなものが渡されるかわかんねえぞ。我慢(がまん)するか...

 てか今更だがアフラってなんだ?

 

 「アフラ、何?」

 「アフラ、それがあなたの名前」

 

 アフラか、それが俺の名か。いい響きだ。ってちゃうわ!名前が無い方がおかしいんだろうけど、驚きを隠せずにいる。ってかアフラってどこかで聞いたことあるようないような...

 

 —それから、1年との月日が流れた。


 あっという間だったな。今思い返せば、運動(うんどう)したり、時計(とけい)を眺めたり、なかなかいい日々だった。この世界の言語もかなり流暢(りゅうちょう)に話せるようになった。

 毎日世話(まいにちせわ)をされながら、毎日クソまずいスープを飲み続けた。結果(けっか)、前より力が増した気がする。これが子供というのもなのか?動きたい、有り余った力を使いたい。俺が子供(こども)の頃もこういう感じだったのか?いや、今の俺も子供(こども)か。なんだかややこしいな。

 あとわかったことがある。ここは、元いた世界(せかい)じゃない、いわゆる異世界(いせかい)と言うやつなのだと!


 それを確信(かくしん)したのは数ヶ月前(すうかげつまえ)、それは大雨(おおあめ)の時だった。水漏れが起き、俺の部屋(へや)に水たまりができた。覗いてみるとそこに立っていたのは、ヤギの角とひづめ、コウモリのような小さき(つばさ)、赤い褐色(かっしょく)の肌、母の子なんだから当然(とうぜん)と言えば当然(とうぜん)なのだろう。前から疑っては居たが確信(かくしん)を得られずに居た。これで確信(かくしん)した。ここは前いた地球(ちきゅう)ではないのだろうと。


 —それから更に数ヶ月(すうかげつ)月日(つきひ)が流れた。ついにこの日が来た。アフラが入学(にゅうがく)する日が!!

 アフラ()物語(ストーリー)の新たな1ピースが埋まろうとしていた。


どうでしたか?面白かったでしょうか?途中でこの世界の言語書くのめんどくなって、妥協しちゃいました。次は学校編(後で名前を変更するかも)なので少し投稿が遅くなるかもしれません。ご容赦ください

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