第六十五話 五人で、オスティウムの未来を話しました。
ある夜の閉店後。
五人全員が揃った。
珍しいことだった。
アゼルがミルクティーを五人分作ってくれた。
「アゼルさんが五人分作るの、初めてですっ」
ミクちゃんが嬉しそうに言った。
「……たまにはいい」
五人でカウンターに並んで座った。
「みんなに聞きたいことがある」
あたしが言った。
「このお店、これからどうしたいか、思ってることを教えてほしい」
ミクちゃんが言った。
「もっとお客様に笑顔になってもらいたいですっ。あたしの接客で笑顔にできる人を増やしたいですっ」
レイちゃんが言った。
「経営を安定させて、長く続けられるお店にしたいです」
シロちゃんが静かに言った。
「……ずっとここにいたいです」
アゼルが言った。
「……もっと美味しい料理を作りたい。マミが知ってる料理を、全部作ってみたい」
あたしは五人を見た。
「あたしはね、このお店を、誰かの帰ってこられる場所にし続けたい。今日来てくれたお客様が、明日もまた来たいと思えるような場所に」
五人で、しばらく黙っていた。
「……全部、同じ方向だな」
アゼルが静かに言った。
「うん。みんなの夢が、全部つながってる」
今夜のオスティウムに、五人の未来が重なった夜だった。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
五人の夢が揃いました。
アゼルの「マミが知ってる料理を全部作ってみたい」……「ずっと一緒にいる」という意味ですよね。
次回、いよいよプロポーズへ!
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