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第六十四話 シロちゃんが、本当のことを話してくれました。
ある夜、シロちゃんがあたしに言った。
「……マミさん、一つ聞いていいですか」
「もちろん」
「私は、人形です。アゼルが魔法で作った」
「うん」
「でも、私はここにいたいと思っています」
「うん」
「それは、おかしいですか」
あたしは少し考えてから、答えた。
「全然おかしくないよ」
「……人形なのに?」
「ここにいたいって思う気持ちは、本物でしょ?」
シロちゃんが少し間を置いてから、言った。
「……本物だと思います」
「じゃあおかしくない。気持ちが本物なら、それでいい」
シロちゃんがあたしを見た。
「……マミさんは、前の世界から来ました」
「うん」
「でも、ここにいます」
「うん」
「なぜですか」
「好きだから。ここが好きで、みんなが好きで、アゼルが好きだから」
シロちゃんが静かにうなずいた。
「……私も同じです。ここが好きで、みんなが好きです」
「じゃあ一緒だね」
シロちゃんが、少し笑った。
「……一緒ですね」
今夜のオスティウムに、シロちゃんとの大事な話が生まれた。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
シロちゃんとマミの会話、よかったでしょうか。
「気持ちが本物なら、それでいい」というマミの言葉、好きです。
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