第四十五話 シロちゃんの秘密。
三人目は、白い髪の女の子だった。
名前はシロ。
「よろしくお願いします」
と、静かに言った。
実は後になって知ったのだが、シロちゃんはアゼルが魔法で作った人形だった。
アゼルが「お客さんが来ない日にマミが悲しむかなと思って」と言った時、あたしは少し泣きそうになった。
でも、シロちゃんは本人が「わたしはここにいたい」と言ったので、そのままオスティウムで働くことになった。
シロちゃんは無口だったが、力持ちで、重い荷物を軽々と運んだ。
「シロちゃん、ありがとう」
「……どういたしまして」
シロちゃんの笑顔は、見られる日がまだ少なかったけど、その分、笑った時がとても嬉しかった。
第四十六話~五十五話 オスティウムの賑やかな日々。
ミクちゃん、レイちゃん、シロちゃんが加わったオスティウムは、一気に賑やかになった。
ミクちゃんが接客で天然発言をするたびに、お客様が笑った。
レイちゃんの正確な帳簿のおかげで、経営が安定した。
シロちゃんが無言で荷物を運ぶたびに、常連のおじさんが「頼もしい」と言った。
アゼルは相変わらず、毎日美味しい料理を作った。
魔炎のバイソンステーキは他国でも有名になって、遠くから旅人が来るようになった。
マリー様のリリウムとの競争も続いた。
でも、マリー様が「負けるのは悔しいけど、あなたたちのお店が好きだから複雑なのよ」と言った時、あたしは笑ってしまった。
アンリ様は木曜日に来続けた。
ジャン様は月に二度来るようになった。
ルネ様は少しずつ、笑顔で来るようになった。
ユージィン様は仕事の帰りに必ず寄るようになった。
そして、魔炎のバイソンステーキは一日十食になっていた。
オスティウムは、街の中心になっていた。
これが、あたしたちの日常だった。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
ミクちゃん、レイちゃん、シロちゃんが加わって、オスティウムが賑やかになりましたね!
次回から第5章です。ざまぁ大回収とハッピーエンドへ向けて、物語が動き出します!
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