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第四十三話 ミクちゃんが来ました。
ある日、若い女の子がお店に来た。
「あの、働かせてもらえませんか?」
不思議なオーラを持つ、ピンクの髪の女の子だった。
名前はミクといった。
「どうしてここで働きたいの?」
「このお店が好きだから。それと、回復魔法が使えます。何かお役に立てるかと思って」
あたしはアゼルを見た。
アゼルが静かにうなずいた。
こうしてミクちゃんがオスティウムのメイドになった。
天然な性格で、お客様に「ド、どうぞぅ」という独特の接客をするのに、なぜかすごく好かれた。
回復魔法は、アゼルが料理中に火傷した時に大活躍した。
「ありがとう、ミクちゃん」
「ど、どういたしましてぇ」
オスティウムに、新しい仲間が増えた。




