第四十一話 街が、元に戻りました。
翌日。
魔物の動きが、ぴたりと止まった。
ギルドの常連さんが、喜んで来た。
「マミちゃん、魔物が落ち着いた!」
「よかったです」
「何があったんだ? 急に落ち着いたから、みんな不思議がってる」
「……色々ありました」
「そうか。まあ、落ち着いたならよかった」
おじさんがオムライスを食べながら、また笑顔に戻っていた。
その顔を見て、あたしは思った。
このお店は、こういう人たちのためにある。
魔物の脅威も、黒のコアも、関係なく、毎日ここに来てオムライスを食べる。
それが、日常だ。
「おじさん、また来てくれてありがとうございます」
「なんで急にそんなことを言うんだ」
「……大切な人に、ちゃんと伝えたいと思って」
おじさんが少し照れた顔をした。
「……こっちこそ、いつもありがとうな」
閉店後。
アゼルとカウンターに並んで座った。
「アゼル」
「うん」
「昨日、怖かった」
「……そうか」
「アゼルが光った時、もし戻ってこなかったらどうしようって」
「戻ってきた」
「うん」
「マミがいたから」
あたしは少し笑った。
「それ、本当に?」
「本当だ。マミが近くにいると、力が出る」
「……都合のいいこと言う」
「本当のことだ」
あたしはアゼルを見た。
「アゼル、もう一人で抱えないで」
「……わかった」
「約束して」
「……約束する」
「ずっと?」
「ずっと」
今夜のオスティウムは、またいつもの温かさが戻っていた。
嵐が終わった夜だった。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
街が元に戻りました。魔物も落ち着いて、一安心です。
「もう一人で抱えないで」……マミの言葉、大事なところです。
次回からは、また温かい日常が続きます。でも、まだ物語は続きますよ!
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