第4話
「奴らの様子はどうですか?」
ヤクモ達の乗った車から少し離れた位置で、ニシカタが合流した仲間、ミナカタに問う。
「未だに車中に籠もったままだ。情報が功を奏したな。木導術使いならば、縁絶鋼の敵ではない。感謝する。」
ミナカタは冷静に動向を見守りながら、淡々と述べる。ニシカタは受け取った双眼鏡を手に、アキト達の車を観察する。
「近くの木々は操作不可、車を守る蔦も簡単に除去出来ますね。奴らを仕留めるのも時間の問題でしょう。捕まった時は焦りましたが、木導術も大した事ないですね。」
ヤクモはもちろん、近寄る敵に蔦を巻こうと仕掛けてはいたが、警戒している敵を拘束するのは難しく、また、巻き付いたそばから縁断鋼製ナイフで切られてしまう。襲撃者は二人一組となり、互いのフォローをしながら攻撃も仕掛けてきていたため、ヤクモも苦戦していた。
「敵を侮るな。足元を救われるぞ?偶々相手の導術に縁絶鋼がよく効いただけの話だ。それに、縁絶鋼が無ければ今頃やられていたのは恐らくこちら側だ。」
ミナカタは油断しているニシカタを窘める。
「それに、もう一人の導術使いの方は何の導術を使うのか解っていない。それならば、何が飛び出しても対応出来るように注意しなければならない。」
「ですが、只の学生でしょう?何か出来るとしても、戦闘経験も殆どない子供に、何が出来るって言うんです?いくらあの魔族をシラサギ達から守ったといっても、それはあの木導術使いの力のお陰に違いありませんよ。」
ニシカタは、完全にアキトを侮っていた。実際、導力開発総合学園のカリキュラムの中には、戦闘訓練に当たるものは無いため、所属する生徒達はこと戦闘に関しては素人である。
導術は、使いこなせれば下手な武器を持つより強力である。そのため、高度な戦闘訓練を受けた導術使いを育成する事は、軍事拡張政策と取られる為に一部例外を除いて表向きは禁止されている。
それ故、学園のカリキュラムに戦闘訓練を盛り込むことが出来ず、生徒達は導術を扱えてもまともに戦うことはできない。
エミリオ達が簡単に学園の寮を簡単に制圧できたのも、生徒達が戦いに関して素人であったが為である。無論、本場の導術使いに導術勝負を仕掛けても勝てる道理はなく、刃向かえば手酷い反撃を受けていただろうが、数の差がある為に勝利する可能性も実はあったのだ。
「そして、その頼りの木導術使いも縁絶鋼の前に手も足も出ない。導術使いに縁絶鋼を撃ち込めば導術は使えなくなりますし、その上、山羊の魔族は碌に導術を使えないと来たもんだ。彼らなんて恐るるに足りない。」
「その言葉は、拘束された奴が言っても説得力が無いぞ。奴らを無事狩り終えた後に言ってくれ。」
この反導族団体はシラサギ達の事を知っていた。シラサギは私腹を肥やすために、裏で違法な武器取引をしており、過激派集団に軍の物資を横流ししていた。その横流し先の一つに、ミナカタ達の団体も含まれていたのだ。戦争が起こることで利益が出る武器商人や企業とシラサギは裏で繋がっており、彼が巨額の賄賂を受け取って行動を起こしていた事が後に明らかとなる。
「油断するなよ?ただでさえ導術使いは厄介なんだ。本当なら、もっと情報収集してから襲撃すべきだったんだがな。」
シラサギ達はアキト達の情報に関しては一切を漏らしていなかったため、ミナカタ達はアキト達のの詳細な情報を得ていなかった。精々、バイドンが公表した偽の情報である、シルバーナが導術の使えない落ちこぼれであるという事を知っている程度であった。よって、今までならばもっと詳細な情報を得るまで動かず、入念に準備した状態で行動を起こしたであろう。
「ですが、この縁絶鋼の武器を、彼らの導術は防げない。防御できない銃弾で四方八方から逃げ場無く撃ち込めば、導術頼みの敵はまず勝てない。心配しすぎじゃ無いですか?」
しかし、今回ある伝で大量の縁絶鋼を手にいれる事が出来、大抵の導術使いならば容易に撃破出来ると考えた彼らは、襲撃に踏み切った。これ以上アビス王国とヨミ国が懇意になる事を防ぐ為に、その両国の架け橋となるであろうアキト達を一刻も早く亡き者にしようとしたのである。また、警察に目を付けられ身動きが取れなくなる前に行動しなければならないという制約もあったが為に、拙速な行動を取らざるを得なかった部分もある。
「最悪の事態を想定するのは基本だ。確実に敵を葬るために、常に失敗した場合の想定を怠ってはならない。」
「ははは、ミナカタさんらしいですね。」
ミナカタは敵を侮るニシカタを無視し、縁絶鋼製銃弾と小機関銃を持ち、鋭い目付きでアキト達の乗る車を睨み付ける。丁度、先行している仲間が対装甲車用の無反動砲を持ち出している所であった。蔦は容易に断ち切れるが、車が頑丈であるために攻めあぐねており、ならば無反動砲で吹き飛ばそうと考えたのであろう。無反動砲を持った仲間から通信が入る。
『ミナカタ殿、無反動砲を用いて敵車輌を撃破します。』
「なんだと?無反動砲など用いれば、近くの市民に被害が及ぶぞ。」
「いいえ、構わないので撃ちなさい。」
「ニシカタ⁉︎どう言うつもりだ?」
困惑した表情でミナカタはニシカタに問う。
ミナカタ達の標的はアキト達であり、一般人は狙わずに銃撃をしていたため、未だに一般人への被害は出ていない。しかし、無反動砲を使えば、爆風により周りにも被害が出る可能性がある。ミナカタはそれを懸念した。
「このまま手をこまねいている時間は有りません。警察が来てしまいます。」
「バカな!我らの敵は魔族と裏切り者だけだ。一般人に被害を出す事は許されん!」
「しかし、このまま警察が到着するまで粘られれば作戦に支障を来します。もしも、これだけの事をして何の成果も挙げられなければ、我らと組織は只の無駄死にです。其れだけは避けねば!これは必要な犠牲です!」
「むう…。しかしだな…。」
歯切れ悪くミナカタは答える。ニシカタの言う事も尤もであると感じたからである。
今回の襲撃の成否に関わらず組織は解体され、自分達は追われるであろう。襲撃という過激な形をとったのだから当然である。しかしミナカタは、それでも構わないという意識であった。その結果、魔族の侵攻を抑える事が出来るのなら、愛する祖国を狡猾な魔族から守る事が出来るのなら、それで自分が破滅しても構わない。その覚悟で作戦に参加したからだ。
(もしも、あの魔族を放置すれば、確実に我が愛する祖国に害をなす!絶対にここで討ち取らねば…。)
それ故に、もし作戦が失敗して、アビス王国とヨミ国がこのまま協調路線を採り続けるならば、ミナカタ達は全くの無駄死にである。ここは多少の犠牲を出してでも、敵を倒さねばと判断し、小義を捨てて大義をとる決断を下す。
「…わかった。私も同胞を殺す業を背負おう。」
「ミナカタさんならそう言うと思いましたよ。」
『それでは、仲間が離れ次第撃ち込みます。』
嬉しそうにニシカタは答え、視線をアキト達の方に向ける。仲間は先に捕らえられた2名を助けつつ榴弾の爆発の有効範囲から離れ、身を隠す。無反動砲を持った仲間が標的の車に狙いを定める。
「さあ、奴らの最期です。彼らの死を旗印に、人族は栄光を取り戻す為の戦いが始まるのです!」
「巻き込まれた同胞よ、私を恨め。だが私はそれでも前に進む!」
ニシカタの歓喜の顔と、ミナカタの悲壮な顔が対照的であった。
無反動砲を構えた仲間がいよいよ引き鉄を引こうとした時、異変は起こった。アキト達の乗った車の戸が急に弾けるように開き、中から何かが勢い良く飛び出したのだ。
「何だ!」
「甲冑だ!鎧が飛び出した!」
それは甲冑を身に纏ったアキトであった。甲冑を召喚して着込んだ状態で、ヤクモ操る蔦に勢い良く投げ飛ばされたのだ。
そのままアキトは頭から雑貨店入り口のガラスを突き破り、中へ逃げ込むとすぐに転移契約したヤクモを召喚、甲冑を転送し身軽になる。続けて乗ってきた乗用車とジープ(ヤクモが管理している学園長の愛車で、走破性が高くて頑丈な物)を雑貨店入り口に横倒し状態で召喚して入り口を塞ぐ。
「あいつ、召喚導術使いか!おのれェ!」
一連の動きでアキトの使う導術を知ったミナカタは、怒りに震える。
召喚導術、特に転移召喚は、導族を嫌う者達にとって憎しみの対象である。先の戦争を泥沼化させた原因に、転移召喚の技術を応用した転移鎧の存在が大きかった。また、転移召喚を利用した物資の運送や兵士の撤退の速さは、戦線の維持や戦力損耗低減に大いに役立っていた一面もある。それ故、導族を憎む人族にとって、転移召喚は忌むべき存在なのである。
「転移召喚がなければ、戦争に勝っていたかも知れないのに!同胞に被害を出した敵の術を学ぶとは、祖国に対する明白な裏切りだ!生かしておけん‼︎」
転移召喚の存在の為に勝利を納めることができなかったと考察する学者は数多く、転移召喚導術使いは人族国家内では裏切り者と揶揄される事が多い。(逆に、導族国家では、敵に大きな損害を与えたとしてその使い手は尊敬の眼差しで見られている。)
そのため、召喚導術自体に人気が無く、その才が有る者は少なからず落胆すると言う。中でも取り分け転移召喚が忌み嫌われているため、相対的に創造召喚に人気が集まるという訳である。
「殺してやる!この裏切り者めがァ!」
ミナカタは人目を憚らず叫ぶ。導族を憎む彼にとって、転移召喚導術使いは目の敵である。何としてもアキトを抹殺すると心に誓う。
『窓を壊して中に入ります!』
「いや待て!攻め込む前にこの店を包囲しろ!何としても奴らを逃がすな!転移導術使いの裏切り者は生かして捕らえろ!」
ミナカタは大声で叫んで指示を出し、仲間は散開して雑貨店の周囲を包囲し始める。スナイパーを付近のビルに配置するのも忘れない。何が飛び出して来ても大丈夫なように、細心の注意を払いながらも、確実に店は包囲される。そんな仲間達を見ながら、ニシカタは呟く。
「不味いですね。奴が転移召喚使いという事は…。」
「ああ、十中八九、導術の使えない山羊の魔族は転送されている。」
ミナカタは、やはり事前の下調べは重要だと痛感する。時間が無いとは言え余りに拙速過ぎたのである。導術を打ち破る縁絶鋼を手に入れた事に気を良くし、逃亡方法に最適な召喚導術の事を失念していたのだ。また、転移契約自体受け入れる者がほぼ居ないため、一般的でないという事もその重要性を見誤らせる原因となった。
アキトの導術について分かっていればとミナカタは後悔するが、悔いても仕方ないと急ぎ切り替えたところに、仲間の一人から通信が入る。
『ミナカタ殿、窓から中を見張っていた仲間から報告です。敵導術使いは店内の人々を拘束して上の階へ向かった模様です。』
「店の上の階に籠るか、上から別の建物へ移るつもりか。人質を取るとは卑怯者め。逃げ出せそうな所は全て見張れ!」
『人質はどうしましょうか?』
「なるべく殺すな!我らの目的は飽くまで裏切り者の導術使い共だ。だが、必要とあれば殺すもやむなし!その責任は俺が取ろう。存分に戦え!」
仲間に指示しつつ、自身もまたアキト達が逃げ込んだ雑貨店に近付く。
雑貨店は屋上有りの五階建てで、その付近ではかなり大きな建物であり、窓は少ないが、中はかなり広く隠れるところが多い。周りを道路で囲まれている為、導術や道具無しに付近の店に飛び移るのは難しい。人が出入りできる所は、通常の出入り口が三箇所と職員用や物資搬入用の出入り口などがある。
「何としても奴を捕まえ、魔族を召喚させるか居場所を吐かせる。クソッ!それまでは殺せないなんて、非常に不愉快だ!」
「それにあまり時間を掛けられません。仲間が警察を陽動して居ますが、長くは持たないでしょうし。」
ミナカタは、厄介な警察の介入をなるべく減らすべく、別働隊を陽動部隊として用いていた。しかし、その陽動にも限界がある為、いずれ此方にも警察は駆け付けるであろう。ニシカタの言葉にミナカタは悩む。そして、覚悟を決めて大声で辺りの仲間に呼びかける。
「この店に籠城する!奴らが逃げないようにし、警察からの援軍に備えつつ、奴らを追い詰める!木導術使いは転送出来るだろうが、召喚者たる奴自身が此処から逃げ延びる手段は無い!」
転移召喚は、召喚者自身を転送する事が出来ない。アキト自身が他の召喚導術使いと契約していれば話は別だが、それならばもうとっくに逃げ果せているであろう。雑貨店内に逃げ込んだという事は、その可能性を強く否定していた。
「近くのビルのスナイパーに連絡!主に屋上や非常階段、窓を中心に見張り、誰か不審人物が出てきたなら腕や足を狙って迷い無く撃つように指示しておけ!後、もうすぐ警察が来る可能性が高い。警察官が近寄って来たらすぐに場所を変える様にも伝えておけ!」
「了解!」
ニシカタは力強く答えた。そして、すぐにミナカタは仲間を全員引き連れて、店内に警戒しながら入る。
「敵の導術だ!一人捕まった!」
「狼狽えるな!」
中に入ろうとした瞬間、入り口の陰に隠れていた植物の木の枝が侵入者を捕縛すべく襲い掛かり、ミナカタの仲間が捕らえられる。しかし、他の仲間の放った銃弾が木の本体に撃ち込まれ、木の枝は動かなくなる。
「時間稼ぎのつもりか!クソッ!」
ミナカタは苛立つが、急いては事をし損じると心を落ち着ける。アキト達を追い詰める事は重要だが、いたずらに戦力を失うわけには行かない。慎重に、罠に気をつけるように仲間に指示を出す。
「よし、全ての出入り口を塞げ!植物は見つけ次第、縁絶鋼を撃ち込め!罠にも注意しろ!油断するなよ、敵はどこに潜んでいるか解らん!」
ミナカタの指示に二人一組になった仲間が散会する。そしてしばらくすると、全ての出入り口が占拠され、一階全ての植物にも縁絶鋼が撃ち込まれる。と、その時仲間の一人が呟く。
「一人も居ない…。全員人質になってしまったようだな…。」
雑貨店内の中には人が誰一人として居なかった。アキト達が全員引き連れていったのだ。敵の肉壁が増えた事に、ミナカタは苦虫を噛み潰したような顔をする。と、その時、外を見張るスナイパーから連絡が入る。
『ミナカタ殿!敵の木導術と思わしき木の枝により、五階に通じる非常階段が破壊されました!』
「そうか、その枝は?」
『縁絶鋼を撃ち込んで、今は沈黙しています!』
「わかった。そのまま監視を続けろ。怪しい動きが有れば直ぐに知らせろ!」
『了解!』
ミナカタは息巻く仲間を冷静にする為に極力冷静な声で対応するが、顔は険しかった。
「逃亡経路を自ら破壊するとはな…。どうやら、奴らは最上階に籠城するらしい。逃げる気がないのは喜ばしいが、外の見張りに気付かれた以上外に出る事は無いだろうし、上に行く道を一つ潰されたのは痛いな。」
攻める側のミナカタにとって、今一番困るのは警察の突入まで時間を稼がれる事である。屋上や非常階段にアキトが出て来ればスナイパーの餌食だったのだが、どうやらそれも見越されていたらしい。
アキトに逃げる手段がない事が判明したのは良いが、攻める道が一つ潰されたという事は、此方の攻めに敵が対応し易くなるということである。つまり、それだけ攻め落とすのが難しくなったと言う訳である。
「時間稼ぎに専念するか…。ならば必ず何かを仕掛けてくるはずだ!」
険しい顔のミナカタの元に、制圧作業を終えた仲間から連絡が入る。
『一階は全て制圧しました。続けて二階を制圧します。エレベーターはどうやら使えない様なので、エスカレーター又は階段を使用します!』
「うむ、気を付けろよ。奴らまだ他に何か仕掛けている可能性が高い。後、ガキは呉々も殺すなよ、生かして捕らえ、魔族を召喚させるか逃した場所を吐かせるんだ。」
『了解。』
仲間の通信に冷静に受答えしつつ、ミナカタは苛立つ。
標的の魔族を逃がし、その逃がした居場所をアキトのみが知るという情報を盾にされた事で、アキトを即殺害する事が出来なくなった。敵を生きて捕らえる事は殺す事よりも難しく、それだけでも大変なのに加えて時間が無い。警察はもうすぐ駆けつける上、この雑貨店内に人質がいないと分かれば即突入してくるであろう。そうなれば作戦の遂行は絶望的である。
「クソッ!忌ま忌ましい召喚導術使いめ!」
ミナカタは、この事態を招いた小狡い青年を心底恨んだ。と、そこにニシカタがやってくる。
「せめて、偽物の人質を創りましょう。」
「偽の人質?」
「そうです。此方に人質がいると思わせれば、警察の突入を躊躇わせ、時間を稼ぐ事は可能でしょう。警察には、この雑貨店内の状況は不明瞭ですし、もし奴らが人質の事を警察に話したとしても、新たに外から連れ込んだ人質だと言い張れば良いだけです。」
「わかった。その提案を実行しよう。」
ミナカタは、先ほど最初にアキト達に奇襲をかけ、敢え無くヤクモに捕まってしまい、後に救出された二人の内の一人を呼ぶ。彼は一般人の格好をしていた為、偽の人質として活用出来ると考えたのだ。ミナカタはその男に帽子を被せ、顔をよく見えない状態にした後、子細を説明した。
「偽の監視役として仲間を一人置いていく。二人で協力して警察を上手く騙すのだ!」
「了解です。ミナカタ殿!」
男はミナカタの指示を快諾する。懐に拳銃を隠し持ち、アキト達がもし近寄る様な事があれば手足を撃って捕らえる準備をする事も忘れない。これで、この男が偽装人質である事に気付かれるまでは警察も簡単に突入は出来ないであろう。
「ミナカタ殿!朗報です‼︎あなたの読みの通りです!」
と、その時、一人の仲間が喜色満面に何かを報告しに来た。その内容を聞いたミナカタも、口角が自然に上がるのを抑えられなかった。
「フッフッフッフ。詰めを誤ったなあの裏切り者のクソガキめ。多少は頭が回るようだが、所詮はガキだな程度が知れる。よし!別働隊に知らせろ、“陽動は中止、山羊狩りは任せた”と伝えとけ、俺は裏切り者を抹殺する!」
ミナカタは読みが的中した事により得意となったのか、興奮して声が大きくなる。
「さあ、仲間に伝えろ!魔族の位置は知れた!躊躇なくあの裏切り者を抹殺せよ!」
ミナカタは仲間を鼓舞する様に高らかに叫んだ。
最後のガラスをぶち破れ〜
見慣れた景色を蹴り出して〜
実際に甲冑着てガラスを突き破った事は無いので、主人公が無傷で良いのか判断に困りましたが、フィクションなので無傷です。




