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猫がいない男女比1:20の終末貞操逆転世界より ~男に飢えた獣女子の餌が、この先生きのこるには~  作者: 七渕ハチ


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第13話 男性保護官の仕事

 驚きの光景にも閾値を超えると興味が先行する。不謹慎と言えど誰かが助けるべきで、男性保護官がダウンしたなら自分が適任だ。


 段差を上がり浴槽を確かめると少年が謎の液体に浸かっている。目は閉じたままで意識はない。人工呼吸器を付けて下半身には搾乳機と薄い本も顔負けの惨状だった。


 点滴のようなチューブと針がいくつも身体に刺さる姿は痛々しい。これで生命活動の維持ができてるのか?


武達(たけだち)ちゃん、この布をかけたげて」


 藤雉(ふじきじ)に渡された二枚の布はかなり大きく浴槽全体を覆えるほどだ。それぞれに言われた通りすると兵士が機械へ触れて何やら確かめている。


「頭を支えていただけますか?」


「はい」


 彼らを助け出すための作業が始まり、指示を受けたので素直に従う。


「搾乳機を外してください」


「……注意点は?」


「優しくお願いします」


「分かりました。藤雉、上着を頼んだ」


「ほーい」


 ジャケットを脱いで浴槽の液体に両手を入れた。生温かさに若干の粘性が加わる不快感を我慢、股間を探り搾乳機を掴む。吸いつきに戸惑いつつも簡単に外れてくれた。


「次はチューブの針を抜いてください」


 ずぶの素人で大丈夫か心配になる。寝てるなら誰がやっても本人に伝わらないと思うけど、周りにはこれだけの人数だ。どんな状況だったか耳に入る可能性はあるか。


 針を慎重に抜くが血は出ずに済む。全てを無事に抜き終えたあとは浴槽から引き上げて身体を布に包み、担架へ乗せた。二人目も同様の手順を繰り返して任務完了だ。


「ありがとうございます。助かりました」


 タオルを受け取って腕を拭う。意外なほど冷静に対処できたな。


「気分はどーよ?」


「安心したらお腹が空いてきたか」


「さっすが武達ちゃん!」


「遺伝子を積極的に残すべきだな。ここの全員を孕ませていくか?」


 そっちに話が進むのは非常に困る。兵士は巳家(みいえ)の戯言にざわつきだすし。いや、背中を向けて並ばれてもどうしろと。


「んじゃ、社会見学は終了! ほら、お尻に挨拶して帰るよー」


 何を当たり前に……。もし、恒例行事であればやるけども。話を聞きたいグロッキーな男性保護官は残念ながらすでにいなかった。


「あ、ありがとうございます……!」


「あっ……ありがとうございます!」


 大いに迷い、尻を順番に撫でて出口に行くと感謝されるとか。狂いっぷりは慣れずにドン引きです。


 地上へ出て妙な気配に視線を彷徨わせると、倉庫の抜けた天井から差し込み始めた月明かりで影が浮かぶ。それは、まるで首吊り死体のように……?


「おい、どうしたよ武達」


「え? あぁ、うん……」


 疲れによる勘違いだったのか影が消えて頭を振る。警察車両のライトで照らされた広場には、なぜか真上(まかみ)先生がいた


       挿絵(By みてみん)


「姉御じゃねーか。わざわざ何しにこんなとこへ?」


「お前らの責任者が迎えるのは道理だ。武達と斑柄(まだらえ)は私と来い」


「ちょっとー、あたしたちは置いてけぼり?」


「信頼と思え」


「ま、今日は楽しかったしな。女同士寂しく帰ろうぜ」


 藤雉と巳家の二人とは別れて、先生に連れられ斑柄と高級車の後部座席に座る。エンジンと排気音を響かせ華麗なUターンが決まり、爆速で走り出した。


「あの、飛ばしすぎじゃ……」


「車は飛ばすもんだ」


 分かりやすく荒い先生の運転は解釈一致。ドア付近の持ち手を掴んで耐える。


「犯罪現場に行くのは予定外だが調子はどうだ?」


「男性保護官の仕事を代わりに手伝いましたが超元気です。素質があるかもしれません。働かせてください」


「検査次第で許可を出してやる」


 てっきり論外に却下されるとばかり。今回の様子を見るに、なり手不足は顕著なイメージだし。稼働率がブラック上等レベルになるか? 広く浅く役割を担えるのが理想でも、元が断絶前における一介の高校生では限界があった。


「検査というのは……?」


「生殖機能がまともかを調べる」


 ショッキングな事態に精神を病んで勃つモノ勃たず、だったら大変なわけだ。個人的な感触では、むしろ漲ってるのが怖い。


「お前は特殊な研究個体だ。自覚を持て」


 その割に扱われ方が雑な気はする。こっちの態度が影響を与えた結果か。


「そういえば、コールドスリープから目覚めさせてくれたのは先生なんですね」


「天才的発想でな。惜しむらくは方法自体が失われたことだ」


 ほいほい解凍作業が捗れば種馬を一定数確保できたろうに。まぁ、貴重なサンプルになれたおかげで精〇搾乳工場並みの扱いを受けずに済んだ説はある。


「礼はいつでも受け取るぞ」


「……考えておきます」


 命に関わるお礼なんて言葉ではまったく足りない。ここは先延ばし作戦で風化を待とう。


 いつの間にか走るのは団地地帯だ。地下道に入っての隔壁ギリギリ通過は恒例行事なのか。


 駐車場が近づいて校舎に帰るのかと思いきや、直前の分かれ道を左に曲がる。再び隔壁激突チャレンジを繰り返すと地上に出た。


 白いビルが立ち並ぶ一帯は日が落ちてなお明るい。長方形や円柱、歪んだ構造など建物のバリエーションが多いな。やっぱり、似た景色が続くよりかは健康的に見えた。


 車が普通に行き交うのも新鮮に映る。いつも行う経過観察は保健室で間に合っているが、おそらく外部の病院系施設に向かい中だ。


「何か特別な検査をするんですか?」


「公開勃〇検査だな」


「……」


 またもやの絶句を誘うワードにため息が出る。オモチャにされてません?






『X』と『pixiv』もやってます。




FANZAサークル名:deep78pool

新作発売中!※R18注意

【タイトル】

『男女比1:20の終末貞操逆転世界で女の子好きな私が〇〇〇される話』

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