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二十日。

 時とはこんなにもわがままなやつだったのか。

「たこぱ?」

 大人になって行くのは遅いはずなのに、昨日の出来事のようだったものがもう二週間も前の出来事に過ぎ去ってしまった。

「またやるー?」

 カラオケでタコパって名前の大食いをしたのがもうそんなに前の話。未だに目を閉じれば、あの時の記憶を鮮明に思い出せると言うのに。

 味が薄い焼きそばと、ぼさぼさしてて喉が乾くポテトに、マヨネーズの味しかしなかった温いお好み焼きと、コーラー。

 それでも美味しく食べてた記憶。

「いいよー。いつやる?」

 不味いーって笑い合いながら食べてた。美味しくないのに食べちゃうあの感じ。あれぞパーティーの醍醐味なのだろう。

「またいーっぱい集めてやろうよ。パーティーは多い方がいっぱい食べるし。」

 カラオケでやるのはそこそこ楽しかったけど、歌ってなかったからもったいない気持ちもある。

「ほかのとこでやる?んー…家くる?多分、パーティーやるって言ったらみんな喜んでくれると思うよ。お父さん、パーティー好きだし。」

 お家でやると集まるのも別れるのも簡単だから提案してみたけど、すごく戸惑う。

 動揺すら見えた。

「えー、照れてるのー?二人っきりとかじゃないよ?みーんなで来るんだし。」

 まぁ、人の家に遊びに行くことは抵抗がある行為ではある。私もあまり慣れてないし。

「むふふ、二人っきりになりたいかなぁ?お家デート、やりたい?」

 追い打ちをすると、さらにあわあわと。顔が赤くなっていくのが見える。

「わはは、友達同士で家に遊びに行くのよくあるじゃない。そんなに慌てないの。」

 告白してきた時は今よりは凛々しかったのに、これが素の顔なのだろう。

「友達同士じゃなく、恋人とかだったら、よくあることではなくなるけどね。」

 こっちの方が好きだ。楽しい。

 今も、恋人云々言ったら恥ずかしくなったのか目も合わせなくなった。

「どうしたい?君は。二人っきり?それとも、みんなでパーティー?」

 私のこういうところが、思わせぶりなのかも知れない。そのつもりはないくせに、ぐいぐい。

 悪いところだ。でも楽しいし。

「あら残念。私はみんなでパーティーがやりたいんだから。二人っきりはいつかやろうね。」

 最終的に受け入れたらいいのだろう。

 お互い好きになればこんな行動も思わせぶりじゃなくなるし、付き合う前の押し引きになるんだろう。

「私のこと好き過ぎじゃん。」

 しゅんと落ち込む姿を見るとまたも悪戯心が湧いてきて、ぐいっと抱き寄せる。

「私のどこが好きなのー?」

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