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幼馴染冒険者パーティを追放されたら、勇者パーティに拾われちゃった  作者: 藤なごみ


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第二百七十二話 スラちゃんの催眠術聴取

「ゴーマン伯爵、これ程の大罪を犯した理由はなんだ?」

「ふん、そんなもの貴族ならより強い権力を得て国を操りたいに決まっている!」


 そして、肝心の動機についてヘンリーさんが聞いても、テンプレみたいな返答しかしませんでした。

 何回聞いても、ゴーマン伯爵は同じ内容しか話しません。

 仕方ないということで、ヘンリーさんが一枚の許可書を取り出してゴーマン伯爵に突き出しました。


「ゴーマン伯爵、国から催眠術聴取の許可書が出ている。これより、催眠術聴取を行う」

「ふん、どうせ催眠術を儂に使ったところで結果は同じだ」


 ゴーマン伯爵は、逆にヘンリーさんに言い返す程だった。

 なら問題ないってことで、スラちゃんがぴょーんとヘンリーさんの前に飛び出しました。

 そして、またくるくるとゴーマン伯爵の前で触手をくるくると回し始めました。


「うん? なんだこのスラ……」


 くるくる、みょんみょんみょーん!

 ガクリ。


 流石はスラちゃんです。

 あっという間に、ゴーマン伯爵に催眠術をかけました。

 そして、ヘンリーさんは頭をガクリと下に下げているゴーマン伯爵に話しかけました。


「ゴーマン伯爵、これだけの大罪を犯した理由はなんだ?」

「決まっている、王家の力を削ぐためだ! あの生意気なクソチビを取り込んでから、スラム街の犯罪組織を潰しまくって儂らが思うように動けなくしやがって。教会でクソチビを殺して、ついでに口うるさい王家の者を殺害すればより権力を握れるだろう。ついでに二人の幼い王子を殺せば、更に色々な事ができるな」


 この辺は、何となく予想できた事だった。

 というか、似たような事が前にあったもんね。

 エミリーさんも、怒るというよりも呆れた表情をしていました。

 ヘンリーさんもこの程度の事は予想していたらしく、次の質問を始めた。


「邪神教に関して、何か知っているか?」

「確か、どっかの貴族が儂に紹介してきたな。既に配下の者がいるから、儂にはそんなものは必要なかったぞ」


 邪神教の方から、ゴーマン伯爵に接近してきたんだ。

 そして、ゴーマン伯爵に邪神教を紹介した貴族も聞き出します。

 その他にも今後の展望とか色々情報を聞き出したところで、催眠術聴取は終了です。


 パン!


「うん。うん?」


 スラちゃんが触手をパチンと拍手をするように叩き、ゴーマン伯爵にかけた催眠術を解きます。

 ゴーマン伯爵は直ぐに起きたけど、まだ少し眠たそうですね。


「ゴーマン伯爵、これにて聴取を終わりにする。次に会うのは、裁判の時だな」

「へっ!? 裁判?」


 まだ頭が完全に覚醒していないゴーマン伯爵を横目に、僕たちはヘンリーさんを先頭にして聴取の部屋から出ていきました。

 時間にして三十分も掛かっていないけど、それでもかなり長く感じちゃったなあ。


「ヘンリーさん、邪神教関連以外は目新しい情報はありませんでしたね」

「あくまでも自称貴族の中の貴族レベルだから、大した事をやるだけの発想力もないのは分かっていた。この後は嫡男と夫人の聴取だが、恐らくゴーマン伯爵が話した内容以上は出てこないだろう」


 ヘンリーさんは、このくらいは想定済みと踏んでいました。

 そして、僕たちは嫡男と夫人と続けて聴取を行いました。

 二人とも僕の姿を見たらギャーギャー大騒ぎしていたけど、ヘンリーさんとエミリーさんの姿を見たら黙っちゃいました。

 催眠術聴取まで行っても、話の内容はゴーマン伯爵が話した以上の事は判明しませんでした。

 それでも、ギャーギャーとよく分からない主張ばかりしていたので、話を聞いていただけなのとっても疲れちゃいました。

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