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幼馴染冒険者パーティを追放されたら、勇者パーティに拾われちゃった  作者: 藤なごみ


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第二百十話 浄化と美味しい食事

 港町を走って行き、程なくして目的地である怪しい建物の前に到着しました。

 近くの建物の物陰に隠れて見ているけど怪しい気配がプンプンとしていて、クロちゃんとギンちゃんも敢えて吠えていないけどもう怪しさ満点だと言っていました。

 さっそく、僕とドラちゃんは魔力を溜め始めました。

 スラちゃんは、探索魔法を使って周囲の状況を確認しています。


「ヘンリーさん、魔力が溜まりました。いつでも大丈夫です」

「よし、では合図とともに突入だ」


 スラちゃんも触手をフリフリとして、周囲に問題はないと言っていますね。

 では、さっそく作戦開始です。

 ガンナー侯爵領兵が、勢いよく怪しい建物のドアを開けました。

 途端に、建物の中からダークシャドウが怪しい雰囲気を醸しながら出てきました。


「浄化魔法を放ちます。えーい!」

「キュー!」


 シュイン、ぴかー!


 僕とドラちゃんは、一気に浄化魔法を放ちました。

 うーん、確かにいつもよりも弱い抵抗なんだけど、いつもと違って何か変な手応えもあるよ。

 でも、浄化自体は一分もあれば完了しました。


「浄化完了しました。でも、変な手応えがあったので、中をよく確認した方がいいと思います」

「変な手応えか。ナオ君が感じたのだから、何かあるのは間違いないだろう」


 ヘンリーさんも、ちょっと疑問に思いながらスラちゃんとシンシアさんとともに制圧した建物の中に入って行きます。

 黒尽くめの怪しい人物は倒れていたけど、拘束されて連行されて行きました。

 そして、僕たちが外で休みながら周囲の監視をしていたら、ヘンリーさんが声を掛けてきました。

 どうやら、僕の感じた変な手応えの原因が分かったようです。


「暗黒杯が二つあった。一つは人の血だったが、もう一つは魚の血を使っていた。何かの実験をしていたのは間違いなさそうだ」


 おお、まさかの魚の血を使っての暗黒杯の実験だったなんて。

 確かに、これでは浄化も変な手応えになるはずですね。

 不完全な状態なので、ヘンリーさんたちも後で詳しく調べるそうです。

 うーん、でも何で人の血ではなく魚の血を使っていたんだろうか。


「その辺も含めて、拘束したものを取り調べるしかない。詳しくは明日だ」


 ヘンリーさんもスラちゃんも理由が分からないんじゃ、もうこれ以上はしょうがないよね。

 重要なものは押収したし、現場はガンナー侯爵領兵が交代で警備するので安心ですね。

 ということで、僕たちは再び市場に戻ります。

 帰りは急がないので、歩いて市場に向かいます。

 その間に、シンシアさんが市場で何があったのかをヘンリーさんとスラちゃんに報告していました。


「漁業組合の中の件に関しては、我々は口を出すことができない。幸いにして既に色々と動いているようだし、恐らく問題なく進むだろう」


 ヘンリーさんは、漁業組合の問題が直ぐに収まるのではと考えているみたいです。

 僕も、何となくだけどあの組合長なら上手く処理するんじゃないかなって思いました。

 市場で治療した件とかも話をしたけど、シアちゃんがとても頑張ったとみんなから褒められていました。

 ちょっとワイワイしながら、市場に到着しました。


「ニーナ様、現地の制圧完了しました」

「流石はヘンリーね、ナオ君もご苦労さまね」


 ヘンリーさんは手短にニーナさんに報告しているし、ニーナさんもさらりと僕のことまで褒めていました。

 うん、とってもカッコいいやり取りですね。

 取り敢えず午前中の活動はこれで終わりなので、一旦屋敷に戻ることになりました。


「中々濃い活動だったな。昼食を用意させたから、ゆっくり休んでくれ」


 出迎えてくれたガンナー侯爵も、これだけのことが午前中だけで起きたとビックリしていました。

 ちなみに、既に漁業組合には対策をする家臣が派遣されているそうです。

 ガンナー侯爵も、対策がとても早いですね。

 そして、食堂に案内されたらお待ちかねのお魚料理が待っていました。


「わあ、お魚料理は初めてです!」

「ふふ、焦らずにゆっくりと食べるのよ」


 ニーナさんがニコリとしながら話しかけてきたけど、僕たちの視線は目の前の料理に向いていました。

 今日は魚とエビのフライで、とてもいい匂いが漂っていました。

 では、さっそく一口。


 さくっ。


「わあ、身が柔らかくて、旨味も強くてとても美味しいです!」

「ふふ、それは良かったわ。美味しそうに食べるナオ君も、とても可愛らしいわね」


 ニーナさんだけでなく、他の人たちも僕たちのことをニコニコしながら見ていました。

 もちろん、シロちゃんたちもとても美味しそうにお魚料理を食べていて、おかわりまでしていました。

 それくらい美味しかったんですね。

 今度は別のお魚料理を食べたいなって、そう思いました。

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