エルデンリングおじさん⑬:黒き刃の長アレクトーは月光剣で完封できる
これは後にエルデの王となり、エルデンリングをトロコンするまでやり込んだ、とあるおじさんゲーマーの、エルデンリング初見プレイ時の回顧録である。
王都ローディル攻略を一旦放置し、ラニイベントを引き続き進めることに。次にやってきたのは永遠の都ノクステラ。とても幻想的な場所だ。だが、敵がおどろおどろしい。流石クトゥルフ神話に影響を受けているフロムだけある。敵が怖い。探索しつつサクッと攻略していくと、腐敗湖というきな臭い場所にたどり着く。赤い腐敗が満ちたこの場所を突破していくには、火の癒しよ、の祈祷は必須だ。私は祈祷を使いながら、ひたすら疾走。途中で竜騎兵と再会したが、ガン無視して取れるものだけ取って駆け抜けることにする。そしてその再奥にはボス、暗黒の落とし子アステールが。こいつ、気持ち悪い。しかも頻繁にワープしてくる。戦い辛い。10回ほど負け、近接と魔法攻撃を駆使し、ようやく倒す事ができた。追憶のフレーバーテキストを読むと、別の世界から来た存在、などと書かれている。この腐敗湖そのものに、何かもっと危険な存在でもいるのだろうか。
レアルカリア書庫に行き、暗月の指輪をゲット。
そしてアステールを倒した先を抜けると、月光の祭壇にたどり着く。そしてラニを守っていたドラゴン、アデューラとも再戦。正直アステールよりもアデューラの方が戦い辛い。騎乗戦闘を繰り返すも、あと一歩のところで即死攻撃を食らい、殺されてしまうを繰り返す。初見プレイ時の私には、入手していた使者たちの長笛を試す、という発想が頭に出てこなかった。だが、完璧に倒せる攻略法を見つけていた。アデューラの吐くブレスは、祭壇内の壁を遮蔽物代わりにすると、簡単に避けることが出来てしまうのだ。地の利を上手く利用し、ヒット&アウェイを繰り返し、何とか撃破。そして待っていたのは悲しい現実。手に入れたのは、なんと暗月の大剣。そして私はラニと結婚した。決めたぞ、これはラニとの絆の剣。今後はこの暗月の大剣をメイン武器として使っていこう。
フロムゲーはブラボ以外全てクリアしているが(2024年にブラボ、無事トロコン)、今作は非常に長く、発売から2ヶ月を過ぎても未だにEDにたどり着ける気がしない。ただ、ゲームの出来そのものはフロムゲーファンの期待を裏切らない出来に仕上がっており、私は非常に楽しめている。
今作を一言で言い表すなら、「とてつもなく美味しい闇鍋」である。ただ闇鍋なので、やはりプレイヤーを選ぶゲームである事は間違いない。少なくとも、発売2ヶ月で全世界1200万本、その内国内で100万本は、ちょっと売れすぎにもほどがある。
またソウルシリーズ感覚で、近接縛りとか、魔法縛りとかをして遊ぼうとすると、難易度が劇的に上昇するゲームデザインにもなっている。エルデンリングは、ソウルシリーズの操作性など、良い部分を踏襲しつつも完全に別のゲームに進化しているのだ。
エルデンリングに限らず、フロムゲー全般にいえることだが、とにかく攻略の自由度が高い。どうみても場違い感のあるエリアに来ても、プレイヤースキルがある人なら突破できてしまうのだ。
各エリア毎に推奨レベルはあるのだろうが、そんなものは当てにならない。
明らかにレベル足りないかな?というエリアでも、クリアできる人はクリアできるし、どんなにレベルを上げても、駄目な人はクリアできないのだ。
そんなエルデンリングをサクサク攻略していくには、エルデンリングに対応した戦い方、多彩な戦法を駆使する必要がある。
ゲーム自体はオープンなマップで探索要素が多く、既に70時間プレイしているが、終わりが見えない。一日に遊べる時間も最大1時間と少ないので、中々進めないのが悩み。
今日はここを探索しよう。
今日は昨日見つけたあのダンジョンを攻略しよう。
今日はあのボスを倒すぞっと日々目標を決め、地道にエルデンリングをしゃぶりつくす日々。
そんな日々を送る中、私はとあるボスの壁にぶち当たってしまった。
暗月の大剣を取ったエリアに、封牢があった。封牢はタイマン限定のエリア。
さっそく中に入ってみると、自分がクリアしたNPCイベントに関連する、黒き刃という組織?の長が現れた。その名はアレクトー。
今作ではプレイヤーと一緒に戦ってくれたり、囮役になってくれる、遺灰という斬新なシステムがあるのだが、この封牢という場所の中では、遺灰の使用が出来ない。完全に一対一の戦いを要求される。その分、ボス自体はそんなに強くない。これまで絶望感を感じるほどの強さを持った封牢のボスは一人もいなかったので、今回も、どうせ大した相手ではないだろうと思い、興味本位で入ってみたのである。
だが、現れたアレクトーは違った。
私はメイン武器の一本として愛用していた冷気派生の打刀を持って挑んだが、素早い動きをするアレクトーに1時間戦って、体力の半分削るのが精一杯だった。これはかつてない強敵に出会ってしまったかな、と最初は思った。こいつは強すぎる。というかこっちはダクソ、敵は別のゲームから来たような動きをする。何か攻略法は無いのか? と、私はエルデンリングで、初めて心が折れそうになってしまった。
おいアレクトー、お前、出てくるゲームが違うだろっ元の世界に帰れよっ。と、愚痴の一つも言いたくなる。
アレクトーはとにかく体力が高い。火力はそこまで高くないが、初見ではほぼ対処不可能な即死級の攻撃を定期的に仕掛けてくる。
とりあえず、固すぎて打刀では倒せないな、と思い、武器を大剣のクレイモアに変えて挑んでみた。
すると、どうだろう。このアレクトー、意外と怯みやすいことに気がついたのである。
こいつ、ひょっとして強靭ないのか? ダクソ2のリーシュと似たようなタイプか? と思い、愛用していた炎戦技の赤獅子の炎をセットして、奴が近づいてきたところに戦技を合わせるという、いかにもエルデンリング的な戦い方を暫くしてみたのだが、赤獅子の炎は、出は速いものの、どうもアレクトーには上手く嵌ってくれない。
次に、怯みやすいことが解ったので、怯ませに特化した特大剣である神狩りの剣の戦技を試してみたのだが、こちらは出が遅すぎて、手ごたえがなかった。
一体どうやって倒すべきか、そんなこんなでアレクトー相手に2時間ほど勝機を見出せずに行き詰まり、困って、しばらく放置し、別の場所を探索することにした。エルデンリングのよいところは、ボスに行き詰まっても別のところに寄り道が出来、気を紛らわせられてストレスを感じ辛い点だろう。寄り道が終わる頃には強くなり、再戦すれば勝てるバランス。おかげで楽しくプレイが出来ている。
そんなこんなで寄り道しようとおもっていたときに、バージョン1.04のアップデートが来た。
取ったばかりの暗月の大剣の戦技が強化されたことを知った私は、さっそく戦技の使用感を試してみた。
その月光剣という戦技は、はっきりいって、ある意味霜踏みよりヤバイのではないか、と思わせるほどの超性能だった。
そして私の脳裏に、再び誉れのない発想が生まれる。
「この戦技を使えば、アレクトーを一方的にハメ殺せるかもしれない」と。
そう思うに至った私は、筋魔の道を一旦捨て、ステータスを振りなおし、暗月の大剣を強化し、戦技で嵌めて仕留める、という、いかにもエルデンリング的な、誉れのない戦法を実践することにした。
結果は案の定、開幕ロックオンした状態で戦技をぶっ放すと、アレクトーは怯んでくれた。更に退いた相手に追い討ちをかけるように撃つと、怯む。厄介な遠距離攻撃も潰せた。その瞬間、これは勝ち筋が見えてきた、と私は思わず悪い笑みが出てしまった。
冷静に観察すると、アレクトーは俊敏極まりないSEKIROライクな異次元の動きをするが、攻撃パターンそのものは多くない。ただすばしっこいだけで、距離を取って戦えば、向こうから突っ込んできてくれる可愛いドジっ子タイプだった。
やっかいなのは、接近状態での背後掴みのほぼ致命傷になる強烈な一撃と、刃を赤く光らせてからのジャンプ範囲攻撃。この二つの攻撃だけは、絶対に食らってはいけない。これを食らったら、どんなに一方的にハメている状態でも、ほぼ負けてしまう。
そのため、アレクトー戦では、安易な接近戦に挑むのは危険で、適度に距離を取って立ち回る必要がある。
アレクトーはこちらが離れると、何故か向こうもバックステップで距離を取り、そしてこちらに真正面から突撃してくる。
恐らくは敵も怯みやすいため、プレイヤーに近づかせたくないのだろう。SEKIROの怨嗟の鬼も距離を詰められると弱くなるため、プレイヤーから離れるような行動を取る。つまり、その人智を超えた素早さは隠れ蓑で、己の弱点を相手に悟らせないためのものだ。
私が取った攻略法は、まずアレクトーと距離を充分に取り、相手が痺れを切らして突っ込んできたところに暗月の大剣の戦技、月光剣を何度も叩き込み、スタンさせ、一気に近づいて致命の一撃を入れる。
それが終わったら、また距離を取り、接近してきたところに(以下略)で、私は散々苦戦させられたアレクトーをあっさりと倒せてしまった。
正攻法では2時間もかかっても倒せなかったのに、こんな簡単に倒せる攻略法があったとは!! エルデンリング、恐るべしである。
黒き刃の長アレクトーは、接近してきて攻撃される前に、強力な戦技等で先を取って攻撃し、逃げ続ける、先を取る戦略が楽、という珍しいタイプのボスだった。こういうタイプのボスはフロムゲーの中でも例が少ないため、攻略法を導き出すのは中々に難しかった。
そして手に入れたのは伝説の遺灰。
フレーバーテキストを読む限り、どうやらメインストーリーと関係が深そうな人らしい。しかも女性だった。
しかし召喚するためのFPが足りず、私にはまだ使えない。
もっとレベルを上げて、精神力を鍛えよう。
ちなみに私が現在メインで使っている遺灰はクラゲと亜人団と結晶人の3つだ。
アレクトーを倒したときのレベルは103だった。
これまでメインで運用していた武器は打刀、クレイモア、神狩りの剣、ラージクラブ、アステールの薄羽だったのだが、ここから先の冒険は、暗月の大剣も加わることになりそうだ。本当はラダーンの剣を使いたくて筋力を上げ、筋魔ビルドを目指していたのだが、アレクトーを倒すために産まれ直しまでしたので、筋魔ビルドへの道はまた険しくなってしまった。これも2週目以降のお楽しみか。
ちなみに暗月の大剣の戦技、月光剣は非常に強力だが、人型のボス等には効果的なものの、大型のボスや飛び回るボスには使えない。この武器も、強いものの、万能とはいえない。ただこのエルデンリングの実質メインストーリーともいえるラニイベントで手に入る伝説の武器だから、もっと強化してほしいところではある(注:更に超絶上方修正されました)。
今作のエルデンリングは、ボスによって多彩な兵法を試せるところが非常に楽しい。例えばマルギットやゴドリックなどは、物理一辺倒で攻めると隙がなく手強いが、互いの距離が離れた所で魔法を使っていくなど、近接と魔法を上手く組み合わせると楽に倒せるタイプのボスだった。
アレクトーのように数は少ないが、攻撃してくる前の先を取り、戦技等で叩いて倒すタイプのボスもいるようである。
とある洞窟にいた結晶人なんかは、死ぬほど固いかわりに強靭が全くなく、打撃にとてつもなく弱いため、ラージクラブで一方的に撲殺することができてしまった。
エルデンリングは、本当にボスの倒し方に攻略の幅がありすぎるゲームである。
もし今アレクトーにどうしても勝てなくて困っているという人がいたら、騙されたと思って、アレクトーをロックオンした状態で、暗月の大剣の戦技をひたすら使用し続けるといい。本当に馬鹿みたい簡単に倒せてしまうから。
NPCイベント終了でゲットした武器で、そのマップにいるボスを倒す、というのは中々に物語を感じて良いものだし、ぜひお試しあれ。




