No.33 チャンピオンリーグ・決勝戦
「ネタバレなんてサイテー!」
「...キョウさん、いきなりどうしたんですか?」
待ちに待った決勝戦、タマミちゃんの応援にキョウさんも駆けつけ一緒に観戦する事にした。
「そう言う時は「どうした急に?」って言うんだよ。まぁいいや。実はヤンさんから今年の守護者が誰なのか聞かされたんだよね。それ聞いちゃうとさ、なんかイヤじゃない?」
「ヤンさんの予言は当たりますからね。...あれ?そういえば私も以前聞いた事あったような?なんだっけ?」
ヤンさんとの会話を思い出す前に試合が始まってしまった。
試合時間 3:00
シュン 0ー0 タマミ
「《奥義・アースクエイク》」
「開幕奥義か。完全に遠距離戦狙いだな。隼、迎え撃つぞ」
試合場内が地震により地面がひび割れる中、二人は冷静に試合を進行している。
一年に一度しかない決勝戦、守護者になれるのは一人だけ。
相手に隙を見せる暇などないだろう。
その緊張感を味わえる2人に羨ましいなと思いながら2人の試合の行方を見守っていた。
凹凸のついた立地を上手く利用し、シュン君が身を隠しながら攻撃を仕掛ける。
奇襲攻撃にタマミちゃんは対応出来ず足元を狙われている。
試合時間 2:30
シュン 6−0 タマミ
「まだまだ試合はこれからだよー。それー」
次の瞬間、彼女を囲む様に風が舞い踊る。
辺り一面に砂埃が舞い彼女の得点源となっている。
試合場内を全て使ったタマミちゃんの戦い方、協力な武器だからこそ出来るやり方だろう。
一瞬にして点差がついてしまった。
試合時間 2:10
シュン 6ー10 タマミ
「タマミさん相手に手加減する必要はないな。やるなら今か《奥義・五月雨撃ち》」
観客席
「うわ、これはエグいね。タマミも武器スペックは高いけど相手も相当協力な武器持ってるよね」
「シュン君はショットガンを入学当初から使い込んでいますからね。高い命中率を持ってますし、...この姿をメイさんに見て欲しかったです」
「...そうだね」
試合時間 1:30
シュン 46ー10 タマミ
辺りが強烈な銃による攻撃より辺り一面煙幕に包まれているが一瞬にして視界が明るくなる。
タマミちゃんだ。
「大丈夫、大丈夫ー。36点差なんて直ぐに詰められるよー。シュン君、覚悟してねー。私が絶対勝つから」
いつもより真剣な表情でシュン君を見つめるタマミちゃんに「これはマジな奴だな」と思った。
試合場内の瓦礫を全て風の中にかき集め彼目掛けてそれを放つ。
それに対してシュン君は大きい物から優先に破壊していくが逆にそれが仇となってしまった。
威力を分散させると言う事は攻撃回数を増やす事に繋がってしまうのだ。
シュン君にもう出来る事はないだろう。
その点差は次第に詰められ、今年の守護者が誕生した。
試合時間 00:00
シュン 52ー60 タマミ
観客席
「この試合も凄かったですけど、ヤンさんの予言が当たるのも凄いですね。今思い出しました。次の守護者は「カグヤ」と呼ばれる事になるって言ってましたもんね」
「そう言う事ですよ「アマテラス」さん」
「...は?キョウさん、今なんて言いましたか?」
「ヤンさんからの追加予言だよ。おめでとう、カンナちゃん。君にもコードネームが発行されました。全然嬉しくないけどね」
その言葉に悪寒がした。
私とタマミちゃんが“選ばれてしまった”何よりの証拠だ。
コードネームが将来使われるという事は、母国が私達をBIG7同等に扱うという事だ。
「キョウさん、これってかなり不味い状況ですよね?母をどうにかする事も重要ですけど、根本的な解決が出来てない」
「ラスボスが死んでも世界が終わるわけじゃない。やり込みプレイが必要だって事だよ。あまりにも守護霊という存在が表に出過ぎた。学園内に留まらせておけば良かったのにね」
嬉しそうなタマミちゃんと悔しそうにしながらも静かに微笑むシュン君を見つめながら私は暗い表情を隠せなかった。
No.33を読んでいただきありがとうございました。
急な予告で申し訳ありませんが次回が第3部最終回となります。
これまで読んでいただいた読者の皆様ありがとうございました。
次はNo.34(end)「招集」をお送りします。
第4部は1カ月半程お休みを頂いて7/1から投稿させていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。




