表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/34

No.28 尋問

シャトランス・地下


コロシアムを離れ、番犬兄弟の為にカードを用意し地下に向かった。

二人は目を泳がせ、焦っているようだが私達はじっとエレベーターの扉を見つめていた。


「...お二人は地下に来るのは初めてですか?」


「俺達を何処に連れて行く気だ?」


「地下です。貴方達は母の味方なんですよね?“あの人”、彷徨う亡霊の正体を貴方達はご存知ですか?」


首を傾げながらそう言うと、彼らは私の顔を見つめてくる。

目を見開いた態度を見るに私達が親子である事をたった今知ったのだろう。


「今、カンナ君のマムに会わせる訳にはいかないからね。怖いおじさん達の所に言って拷問...じゃなかった尋問を受けて貰いたいんだ」


「「ひっ」」


「ワット、お二人をそんな風に言ってはいけないわ。ペルケレ先生もDr.ヤシロもおじさまじゃないわ!まだ若いじゃない、私の年齢対象に入らないもの!」


「...えっ。ヴァニラさん、問題ってそこですか?」


この状況を上手く使い、相手に恐怖を植え付けようと思っていたのだがヴァニラさんの発言で台無しだ。


地下に降り、ここの主達と再会する。


「皆さんありがとうございます。ここに連れて来て下さって。さぁ、二人は此処に座って下さい。話たい事が沢山ありますからね」


そう微笑みながらペルケレ先生は言うが内心は怒っているのだろう。

母の味方と言う事は自分の敵でもあると言う事だ。

話を聞きたいのだろう。


しばらくすればパパもやってきて二人は取り囲まれた。



「私達が知ったシャトランスの内情は思っている以上に複雑でした。父にもペルケレ先生にも味方がついていてそれは母も一緒です。しかも何年も前から協力者がいます。貴方達OBの皆さんです。一体、母に何を吹き込まれたんですか?」



「強いて言うなら、何も。シャトランスが危険な存在だって教えて貰っただけだ」


以前、母から直接聞いた内容と一緒だ。

しかし、その言葉を忠実に実行しようとする母は狂っている。

まぁ、私達も似たような物だと思う。

沢山の犠牲をこれまで出してきたのだから。


自分の思う正義の為に私達は使命を全うしなければいけないのだ。


「それは知っています。私も聞きました。問題はもっと深い所にあるんです。貴方達は自覚してないんですか?母が自分の手を汚さず人を殺しているんですよ?これって可笑しいとは思いませんか?」


その言葉に少し反応してくれたがまだ目を逸らしている。

彼らの背中を押すようにペルケレ先生が話始めた。


「二人が何を信じるのかはお任せします。ですが、私達の邪魔はしないでください。宗教でもそうでしょう?騒いでいるのは一部の狂信者達です。“貴方達が本当に彼女を信じているなら”大人しくしましょう。いいですね?」


「「...は、はい」」


ペルケレ先生の言葉が効いたようで二人は押し黙ってしまった。

しかし、これでよかったのかもしれない。

信者達を逆撫でするのは良くないからだ。

今は大人しくしてもらうのが一番だ。


ペルケレ先生は彼らの扱い方を分かっている。


そのあと、ヨハンナさんやマリアちゃんからの心配の電話が鳴り止まなかったので丁重にお返しした。


残った私達で今後について相談する。


「これでOB会については粗方対処出来たね。そのままだったら後で大変な事になってたよ。それならそれで僕達が倒しちゃうけどね!」


「でも、私達にだって抑えられない相手がいるでしょう?...BIG7とか」


確か、BIG7の正体を全て突き止めてはいなかった筈だ。

後二人、いやそれ以上いるのかもしれない。

「パンダ」と「オプリチニキ」彼らの正体は一体何なのだろうか?

新たな疑問を抱えながらも私達は地下を後にした。


No.28を読んでいただきありがとうございました。

次はNo.29「チャンピオンリーグ・3回戦」をお送りします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ