No.171stリーグ・決勝戦
3位決定戦が終わり、遂に1stリーグの番人が決まる決勝戦が始まる。
〜実況〜
「さぁ、いよいよ来ましたね♪決勝戦!トワコ先生、この試合の予想を聞かせて下さい」
「今までの試合を見てるとアウネーテちゃんが優勢に思えるよね。ただ、ムハンマド君は上空が使える。守護霊の大きさも変えられるし、アウネーテちゃんは武器、ムハンマド君は守護霊を主軸に戦うでしょうね」
観客席
「ルーシーちゃん、何でシュン君をじっと見つめてるの?」
「一昨年の事を思い出したの!!悔しいの!!3edリーグでリベンジするの!!」
「ルーシーさん、すまないが俺達はチャンピオンリーグに挑戦するんだ。だから戦えないぞ?」
「えっ、そうなの!?」
審判「それでは始め!!」
試合時間 3:00
ムハンマド 0ー0 アウネーテ
開幕、無数のシャボン玉を発射させ先制点を狙うアウネーテさんだがムハンマド君も武器を出し、必死に抵抗しようとする。
「このシャボン玉は壊れないさ。だから、武器で弾く事は出来る。壊れるのが一番厄介さ」
「よく分かってるじゃないか。伊達に私のシャボン玉の中に入ってないな。だが、どうする?お前に攻撃手段はあるのか?」
「...もう、点数なら入ってるさ。得点板を見てば分かるよアウネーテ」
試合時間 2:40
ムハンマド 2−0 アウネーテ
観客席
「流石にここまで勝ち上がればお互いの手段も見えてるな」
「強い武器を持っている人にも弱点はあるよね。強さによって油断や慢心が怒り易い。私も気をつけないと」
試合の展開が進み、歓声が上がる中1人焦っている人物がいたアウネーテさんだ。
武器を握りしめているのを見るに次の行動が読めた。
《奥義》を使用する可能性があると言うことだ。
それをムハンマド君は狙っている。
ここで《奥義》を使えば勝敗は決したも一緒だ。
両者見つめ合い次の攻撃を読み合いをしている。
「くっ、《奥義》は使わないぞ」
準決勝で見せた小さいシャボン玉を同じように発射させ逆転を狙う。
「来た《奥義・ガルダの飛躍》こっからが勝負さ。行こう、アウロプロス」
観客席
「先にムハンマドが《奥義》を使ったの!!大丈夫なの!?」
「...いや。《奥義》ってさデメリットないんだよね。発動した時点で解除するまで使用出来る。ムハンマド君は特にね」
「武器が使えない代わりに守護霊は使い続けられるからな。さて、アウネーテさんはこの状態を解除出来なければ負け濃厚でだぞ」
「(私の奥義は防御と破壊すれば攻撃も可能だ、どうする?今出すか?いや、もっと良い方があるじゃないか)」
試合時間残り2分を過ぎた頃、ムハンマド君は上空に行き彼女の動きを観察している。
それはアウネーテさんも一緒だった。
辺りを見渡しているがが攻撃を仕掛けてこない。
試合時間 1:30
ムハンマド 2ー0 アウネーテ
観客席
「アウネーテさんどうしたんだろう。もう30秒近く動いてない」
「何を狙ってるの!?諦めた訳じゃないと思うの!!」
「...そうだな。諦めてない。ただ、今じゃないんだろうな。シャボン玉を飛ばすのは」
そのあと、強風が吹くそれを合図に彼女が動き出した。
シャボン玉を上空に飛ばし、風に乗った事でムハンマド君に焦りが見えた。
攻撃を避けるように下へ下へと次第に下がってくる。
だが、シャボン玉は重量に逆らえず一緒に下に落ちてくる。
彼女はこれを狙っていたのだろう。
「奥義を使わなくとも私は強いぞ。爆ぜろ」
試合時間 1:00
ムハンマド 2−8 アウネーテ
「最後に《奥義・泡沫の結末》勝たせてもらうぞムハンマド」
「試合はまだ1分あるさ、アウロプロス頼むさ。あの壁を壊して」
お互いの《奥義》を相打ちにし、大量のシャボン玉が宙に舞うここまでは予想通りの展開だ。
しかし、これからどうする?
先に動いたのはムハンマド君だった。
奥義を戻し、武器を展開する。
至近距離まで近づければ彼の優位だ。
両腕、胴体と一直線に攻撃しここに来て一気に逆転してきた。
試合時間 00:30
ムハンマド 9ー8 アウネーテ
「ムハンマド、辞めてくれないか?あと30秒しかないんだぞ?諦めるしかないな、逃げるぞ」
そう言うと、彼女は自分の身体を包み込み上空へと浮き始める。
一点差、ムハンマド君も余計に動きたくないのだろう。
上空で彼女の様子を慎重に見守っていた。
10...9...8...7...と次第に残り時間がなくなってくるに連れてシャボン玉が次第に降下してくる。
もう誤魔化しは効かない。
彼女が望む結末を考えればここで諦めるはずないのだ。
「爆ぜろ」
宙に浮いていた彼女が真っ逆さまに落ちてくる。
上空からシャボン玉を発射すると風が吹き出す。
風が彼女の味方をしてくれたようだ。
「嘘だよ。私が諦める訳ないだろう?爆ぜろ!」
試合時間 00:00
ムハンマド 8ー12 アウネーテ
「あーあー、負けちゃったさ。良いところまで行ったと思ったのに」
表彰式を終えると、アウネーテさんが私達の所に近づいてくる。
「カンナ、エキシビジョンで私の相手をしてくれないか?」
「懐かしいね。前回の1stリーグでもシュン君に頼まれたんだよね。良いよ、相手にしてあげる」
No.17を読んでいただきありがとうございます。
次はNo.18「1stリーグ・エキシビジョンマッチ」をお送りします。




