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No.11真実

「はぁ!?番犬兄弟が敵!?何言ってんの」


「ちょっと、アンリエッタさん声が大きいですよ!!」


「カンナ君も大概だけどね。でも、気をつけた方が良いと思うよ。君、非戦闘要員でしょ?」


「君、気にしていた事をズケズケと言うな。そうだよ。兵器繋がりで戦車みたいに攻撃出来る訳じゃない。精々、敵の偵察ぐらいだよ。私に出来ることは」


「...それって、1人なら無力に等しいですけどチーム戦なら大切なポジションですよね?特性の人達ってサポート役に適してると思いますよ?」


その言葉にアンリエッタさんをはじめ、ヴァニラさんとラントユンカー君も考え事をしている。



「カンナ殿にしてはまともな意見が出てきたでござるな」


「何それ、いつもまともじゃないって聞こえるんだけど!」



「でもさ、戦力が無いってこの状況だと一番信頼出来るんだよね。相手に警戒されないからさ。と言う事でアンリエッタさん、僕達の仲間になってよ。それで頼みたい事があるんだ」


「絶対、嫌な予感しかしないので拒否権を施行します」



「お願いします!OBで信用出来るのは守護者の皆さんとアンリエッタさんぐらいしかいませんから!」


「それに貴方のメリットになる。俺達、特性は戦闘力を持たない。何かあった時、大変になるのは自分だぞ?覚悟した方が良い」


ラントユンカー君にも説得され、追い詰められた彼女は諦め溜息をついた。


「あぁ、もう。分かった!分かったから、もう良いでしょ!なんなのよ、もう。卒業してシルフのお守りから解放されたと思ったら、今度はこれ!?勘弁してよ。それで?私は何をすれば良いの?」


「うふふ、それはね...」



「はぁ!?スパイ!?本気で言ってんの?」


「でも、適任だと思うわ。相手の情報は多い方が良いもの。情報戦を制する者は全てを制するってお父様も言っていたわ!」


「うわぁ、やっぱりロシアって怖いね。という事で、アンリエッタさんにはOB会の中にいる敵を見つけて欲しいんだ」


「敵ねぇ...。ちなみに、目星はついてんの?何の情報もないと私も動けないんだけど」



その言葉にヤンさんの言葉を思い出した。


「ヨーロッパとアジア...。おそらく、アメリカ方面にはいないと思います」


「何でそう言い切れるの?」



「ヤンさんが何者かに襲撃を受けたんです。詳細は教えてくれなかったんですけど、ここにはいたくないというのと、アジアを意図的に避けてました。そこに敵がいる可能性があります」


「そうなると、番犬兄弟はいいとして。アジア方面ね...。彼処はグイフェイが会長やってるけど彼女はどっちかしら?」



「...分かりません。ただ...親しいシャンランさんが亡霊を見ているんです。話していてもおかしくはありません」


「分かった。でも、これだけは覚えて置いて。“きっかけ”はあっても“動機”がなければ人は動かないの。その亡霊と関わる事にメリットがあるって事でしょ?知らないけど」



「それについては僕達も調べてみるよ。でも、亡霊の目的ってよくわからないよね?カンナ君は何か検討ついてる?」


「あの人は傾倒した平和主義を持っていると思います。だから、守護霊を武器として使い、人を殺める事を許せない。言ってしまえば、ペルケレ先生と反対の考えをもってる。対抗心があるのかも知れません」



「平和を掴み為に手段を選ばない。ある意味、一番狂ってるわね。全然知らなかった。今、シャトランスが大変な事態に陥っているなんて」


いや、それは違う。

もう、十数年前から始まったいたのかもしれない。

母の死は、ペルケレ先生が意図的に引き起こした物だった。


父はそれを知らない。

母を生き返らせる事が一番危ない事を知らなかったのだ。

私は母をこの世から抹消しなければいけない。

それが私の役目だ。そして、全ての罪を私が被る。

それで良い...


駅に着き、アンリエットさんに別れの言葉を言う。


「重い役割を背負わせてしまって申し訳ありません。でも、貴方の力が必要なのも確かです。どうか、よろしくお願いします」


「はいはい、じゃあ気をつけて。人に任せておいて自分の役割をサボるんじゃないよ。分かった事があったら報告するから。まぁ、気長に待っててよ」



「カンナ君、もうそろそろ時間だよ!」


「はい!」




No.11を読んでいただきありがとうございました。

次はNo.12「リーグ戦の最中」をお送りします。

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