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New Braver  作者: manaka
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過去の過ち

滝さんはずっとジャヤに押されっぱなしだった

俺が嫌いなもの、それは 弱いものいじめ

滝さんは強い能力者だけど、弱いところを突かれっぱなしで抵抗する力が減ってきている

「ジャヤ、もうやめてくれ!!」

俺は滝さんがやられているのを見ていられず咄嗟に声に出した

「んん? お前は新入りの」

「春山大胡だ」

「大胡!ジャヤは強い敵だ!お前に敵わない!!」

滝さんは俺を庇う

「許せないんですよ… もう、十分だろ?滝さんを痛めつけるのは」

「大胡、どうして急に」

翔月さんは動揺している

「仲間を、街を痛めつける奴を、俺は許さない!!」

すると、ジャヤは高笑いをした

「はっはははは!! 能力がまだまだ弱い新入りのお前に言われたくないわ!!」

「くっ…」

「大胡…」

ジャヤは戦闘態勢に入った

「来なよ 新入りくん 滝がこんな状態で戦っても面白くないからなあ」

「俺の空手、くらいやがれ!!」

正直怖い ジャヤという敵が

滝さんも敵わない敵に、俺が戦うなんて

空手は高校では短かったが中学では3年間習っていた

友達がいない環境の中、せめて自分の身は守れるように

弱い力だけど、1人にさせない

そう決めていた

「大胡!がんばれ!!」

「智嬉さん!?」

「俺も加勢する!」

「トヴァースさん…」

ベテランの能力者たちがいれば、俺は負けない

ジャヤは隙を突くのが早い

「ははは、どうした、威勢がいいだけかな?」

「くっ…強い…」

ジャヤはあっという間に俺を壁側に追いやった

「あっ!しまった!」

「大胡!」

智嬉さんは技を出す構えをしたが滝さんに止められた

「滝?」

「……まだ見守ろう 大胡の気持ちを尊重しようじゃないか」

「滝…成長したな、お前も」

純さんは優しい笑顔で答えた

「新入りがあの滝を守れるというのか? あいつは確かに貴明の力があるんだぞ?」

ジャヤは俺を壁側に追いやり、俺の肩を抑えた

「司令官から聞いた…滝さんは、この世界を滅ぼすほどの力があるって」

「そうだ」

「だけど、そもそもはお前たち敵がこの世界に侵入したから戦う事になったんだろう!?戦えない人間も巻き添えにして!! 」

ジャヤは肩を抑えた手を引っ込めた

「滝の親父、蒼山貴明も、戦いの最中多くの人を、街を犠牲にした」

ジャヤは冷たく話す

滝さんは顔を下に向けた

「そんな親の元で生まれた滝が、幸せなど一生来ないのだ 」

「……っ!! 畜生…っ!!」

滝さんは悔しそうに吐き捨てた

「見えない所で結婚できると思ったかね? 君は一生その罪を背負っていくんだよ、蒼山滝くん 私の元で、配下になれば荷が軽くなると思うのだがね」

滝さんは怒りの感情が爆発し、身体中から能力のオーラが溢れ出した

「た、滝!?」

しかし武器をよく見ると色は青の状態である

異変に気づき、後から司令官もテレポートで俺たちの前に現れた

「滝!!これはどういうことだ!!武器のせいではないな!?」

「司令官!」

純さんは突然目の前に司令官がきて驚いていた

「ふ、はははは!!そうだ、もっと暴走しろ!!そして、この街を、世界を破壊するのだ!!」

「ジャヤ…お前が引き金か」

<挿絵>

挿絵(By みてみん)

「シルヴァ久しいなあ… お前の教え子が、今能力の覚醒をはじめているぞ」

「ジャヤ お前はこの子の悲しみをなにも分かっていない!!」

司令官は滝さんが持っていた武器を取り上げ、その武器をジャヤに突き出す

「シルヴァ……私との戦いで終わるか 滝の力の覚醒で飲み込まれるか どちらが先だろうなあ?」

「ジャヤ…!!」

トヴァースさんは司令官の後ろで必死に滝さんに呼びかけていた

「滝!!滝!! しっかりしてくれ!!お前本当に世界を滅ぼすのか!?」

滝さんの能力(ちから)のオーラは更に滝さんの身体よりも大きく広がっていく

「ダメだ…暴走が…止まらない…」

司令官はジャヤと戦い続ける

「滝、私がジャヤを倒すけれど、お前はそれでいいのか、満足するのか!!」

戦いながら暴走している滝さんに訴える

「シルヴァ、本気で私に勝てると思っているのか? "死者召喚"!!」

「なっジャヤ卑怯な!!」

ジャヤは、かつて滝さんたちが戦っていた敵、カルテー二を呼び出した

「お前は…カルテー二…!?」

智嬉さんはその場から動けなかった


「……私は、かつてシルヴァと戦っていた…カルテー二…」

「ふふ、はははは!!!」

ジャヤの笑いがアジト中にこだましていた

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