敵の消滅、そして
「カルテー二!?」
「あれは幻にすぎない …カルテー二は、確かに消滅した」
司令官達は動揺していたが、あくまでも冷静な態度だった
「滝!!カルテー二が現れたぞ!!」
滝さんは変わらず暴走していた
「滝…お前、どうする気だ… 私たちを、憎むのか…?」
滝さんはゆっくり手を差し出した
「なに、私に攻撃する気か!?」
司令官は滝さんに用意するはずだった武器を構えた
「司令官…ありがとう…俺を守ってくれて… カルテー二が復活したのは分かってる…ねえ、司令官、俺の最後のわがまま、言っていい?」
暴走している能力の身体だが、普段の口調のままの滝さんだった
「最後なんて言うな!!」
「俺のこの力で…カルテー二とジャヤを消滅させたいんだ」
「なに…私たちを倒すんじゃなかったのか?」
その言葉に、ジャヤは怒りを露わにした
「なに…お前の力でそいつらを倒さないだと!?」
「俺の仲間を殺す気だったのかもしれないが、俺は俺のやり方でお前を倒す!!」
智嬉さんは安堵して再び戦闘態勢に入った
「滝、無理するなよ まだ油断出来ないんだ まだ暴走してるだろう」
「智嬉の力も借りたいんだ」
「仕方ないな、俺も戦うよ 滝 暴れようぜ!!」
<挿絵>
純さんも指をボキボキ鳴らしながらやる気は十分
「純、俺の代わりにリーダーになってくれてありがとう…」
「カルテー二、お前は敵に操られているだけだ!!」
トヴァースさんは再び現れたカルテー二にも動じない
「……最初から、お前たちと戦う気はないよ」
「えっ!?」
滝さんは動揺した
「なに!?貴様 私に逆らうのか!!」
「蒼山家の力の暴走をお前は甘く見すぎている 貴明の力は、世界を滅ぼす程の力だ 今もアジトが消滅しかけている!!」
「……っ!!」
滝さんはただ黙っているしか出来なかった
「カルテー二、お前は本物のカルテー二か?幻か?」
司令官は構わず敵に尋ねる
「私は確かに、滝に倒された敵、カルテー二だよ シルヴァ 私に触れてみろ」
司令官は恐る恐るカルテー二に近づき、そっとカルテー二の右腕を触れた
「……信じられない 実体だ…」
「心配しなくとも、今回は君たちと戦う気はないよ こんな私の力を借りるような負け犬の敵の幹部に恐れるな 」
「カルテー二…」
ジャヤは怒りに任せてカルテー二に攻撃をしかけた!
「黙れ!! 貴様もロダとの戦闘に負けたんだろうが!!」
「っロダ様…!?」
トヴァースさんはロダの名前に反応した
「うわぁぁっ!!」
「カルテー二!!」
滝さんは力が暴走しながらも、倒れたカルテー二に近づいた
「……はぁ…はぁ… 滝…負けるなよ…この私に勝ったんだ…お前なら、勝てる…」
横たわったカルテー二の手を強く握りしめる滝さん
「カルテー二…」
「私の力では微力だが…私なら、お前の力の暴走を止められる… 私の力を…お前に授ける…敵に、なることはない…っ」
「本当か!?」
カルテー二はそう言いながら、滝さんに能力を託し、瞬く間に消え去った
「確かに…受け取ったよ…カルテー二…」
「こんなことは初めてだ…貴明は敵の力を借り無かった…」
ジャヤはますます暴走して、滝さんを猛攻撃した!!
「うわああー!!!」
「滝!!」
「死ね、滝!!!」
ジャヤは滝さんを壁側に追いやり、壁にかけてあった剣で滝さんの喉笛を突く
「殺せ……殺してよ…ジャヤ… 生きていても、幸せが来ないんなら…」
息を潜めてか細い声で、弱く声が聞こえた
「滝さん?」
俺は滝さんの声を聞きのがさなかった
「言ったな 後悔するなよ 蒼山、滝!!!」
「やめろ――!!!」
純さん、智嬉さんの2人の悲鳴が鳴り響いた
俺も頭が真っ白になった
しかし、滝さんは息がまだあった
「――まだ残ってる 俺とカルテー二の、力で…!!」
「何!?」
「"真・天華乱舞"!!!」
滝さんの力で、ジャヤは消え去った――
しかし、まだアジトが残ってる
「滝、やっと倒したな!!」
「でも俺の力ではアジトが消滅しなかった!!」
すると、突然地震が起きた
「みんな!!」
俺は思わずしゃがんで叫んだ




