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ということで、日曜日の夜七時、しゃぶしゃぶを食べに行くため、待ち合わせ場所の職安通りにあるドン・キホーテへ、みゆきに会いに行ったというわけだ。


しかし、その話はあとにしよう。まずは、出来事を順に追っていくことにしよう。


お会計を済ませ、西武新宿の中華居酒屋を出ると、みゆきはどこかへ行こうとするように歩き出した。霧雨はまだ降り続いていたが、先ほどほどではなかった。


みゆきはプリンスホテルの前の通りを走ってきたタクシーを拾い、僕に「行こう」と言った。僕は言われるがまま、彼女に続いてタクシーに乗り込んだ。


しかし、これからどこへ向かうのかさえ、僕にはわからなかった。なにしろ、その日初めて会ったばかりの、ただの客とデリヘル嬢だ。突然、彼女の世界に放り込まれたような気がして、口もきけないくらいだった。


みゆきは手に持った小さなコンパクトの鏡を見ながら、口紅を塗っていた。僕は黙って窓の外を眺めていた。


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