久しぶりの説明回
一人称は、難しい
「うん。これにしましょうか」
そう言って、ミリカが取った依頼は、
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ゴブリンキングの討伐
最近、活発になったゴブリン達の調査をした所、ゴブリンキングらしき個体を発見。
早期の討伐をお願いする。
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「特に何も書かれていないから、どの職業の人が受けても大丈夫よね?」
私は、不安に思いつつも受付に持って行く。
勿論、明るい受付嬢とは違う受付にだが。
「すみません。これを受けたいのですが」
受付嬢に話し掛けた。
「はい、依頼の受注ですね。見させてもらいます」
私は、先程選んだ依頼を渡す。
受付嬢は見てすぐに、
「これを受けられるんですか?」
心配そうに私を見て言った。
「えぇ、どの職業でも受けられと思ったので」
私がそう言うと、
「貴女は転移者ですか?」
私が転移者だと、受付嬢は言い当てた。
「何故、分かったのですか?」
私が聞くと、
「ゴブリンの恐ろしさを知らないみたいでしたので。もしかしたら、と思い聞いたのです」
受付嬢は何故分かったのか教えてくれた。
「なるほど。確かに、ゴブリンの恐ろしさは知りませんね」
私が正直にそう言うと、
「やはり、そうですか。なら、ゴブリンについてお話しましょうか?」
受付嬢は提案をしてくれました。
「はい、お願いします」
その提案に、頭を下げてお願いをした。
「承りました。
まず、ゴブリンとは何かですが。
緑の体、身長は大人の男性程。
知能は、子供の知能並。
繁殖力は高くなく。
集団での行動が多いです。
それだけなら、数の脅威だけで済むのですが。
ゴブリンの恐ろしさは、数の脅威ではありません。
本当の脅威は、技量が高い事です。
その数と技量だけで、時に、一国を相手に善戦しました。
だから、ゴブリンは恐れられているのです。
これが、ゴブリンの一般に知られている情報ですね。
次に、ゴブリンキングについて話す前に、ゴブリンキングについては、説しか無い事をご了承ください。
今回話す情報は、有力な説なので、信憑性は高いですよ。
ゴブリンキング。
それは、ゴブリンの中で群れのボスだった者が進化した存在だと言われています。
何故かと言うと、ゴブリンキングは皆、高い指揮能力があるからです。
ですが、それだけだと、ゴブリンキングが沢山発生してしまいます。
しかし、実際は、沢山発生などしていない。
その事から、ゴブリンキングに進化する為には、何らかの条件が有るものと考えたらしいです。
その説が正しいのか、それと、どんな条件が有るのか調べた人がいまして。
人生の大半を費やした人が、説は正しいと証明しました。
そして、どんな条件で進化するのかを発表した結果、有力な説として浸透して行きました!」
受付嬢は、最後に熱くなったのか、大声を上げて締めくくった。
「す、凄いですね……」
私はそれしか、言えなかった。
「ええ!彼は、人生の最後に、素晴らしい情報を残してくれました!」
熱が冷めるどころか、さらに熱くなて行く。
「そ、そうですか。素晴らしい人だったんですね」
私は受付嬢の熱い語りに、引いた。
「ええ!ですが、彼は元々、悪の道を行っていたんで………」
「それで!ゴブリンキングの進化条件はなんですか!」
話しが長くなりそうな雰囲気を感じ取った私は、大声を上げて遮った。
「あっ……すみません。つい、熱くなってしまいました」
そう言って、受付嬢はペコリと頭を下げました。
「いえ、大丈夫ですよ。それよりも、ゴブリンキングへの進化条件を教えてください?」
ゴブリンキングに進化する条件が気になっていた私は、心の内では興奮しつつも、表面上は落ち着いた声で聞きました。
「あっ!そうでしたね。
ゴブリンキングへの進化条件は、連戦連勝することです。
簡単だと思うかも知れませんが、実際は難しいですよ?
私は、その事を知った時に、とある偉人の名言を思い出しました。
『単純故に、厳しい』
確かに、その通りだと思いました。
あっ、話しがそれましたね。
それで、何戦何勝すれば良いのかについては不明です。
証明した人でも、進化した瞬間しか分からなかったそうです。
ただ、進化した個体は、ゴブリンの中でも名を馳せていた個体だったらしいので、その結論に至ったらしいです。
最後に、ゴブリンキングは二種類います。
指揮に特化したゴブリンキングと、戦闘に特化したゴブリンキングです。
二種類の差は、先程の条件を知っていたら分かると思いますが。
仲間を指揮して勝ち続けたか、自身で勝ち続けたかの違いです。
以上が、ゴブリンキングの情報です。
何か、質問はありますか?
例えば、説を証明した人とか…」
受付嬢は、最後の最後に、私情を挟んできた。
「い、いえ、特にありません。話しを聞いた限り、私では無理だと思うので止めますね」
受付嬢から、無言の圧を感じた。
怖くなった私は、取って付けた理由を言って、逃げるようにその場から離れた。
「あっ、まだ話し足りないのに………」
後ろから、受付嬢の残念そうな声が聞こえたのだった。




