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episode 02:躾が必要なようです


結局、家に帰らず居座り続けたネコは、ラグの上で丸まって寝ていた。

絶対制服皺だらけだわ…。


「学校行くけど。ネコどうするの?」


体を揺すりながら声をかけると、目も開けずに掠れた寝起きの声で


「…行く気ねぇ」


起きる気もないようだった。


「そんなこと聞いてないわ。ずっとここにいるの?」


「…わかんね」


若干面倒くさそうな声を出してきた。

面倒くさいのはこっちだ。


「合鍵あげる優しさなんてないから、わからないなら出ていって?」


その言葉に、ネコはやっと目を開けて私を見た。


「あ?こんな朝っぱらからか!?」


信じられないものを見るような目で私を見た。

信じられないことをしているのはネコだろう、と思う私。

きっと埒が明かないだろう。このままでは、学校に遅刻すると判断した私は、ネコの首元を強引に掴んで引っ張った。


「ちょ、おぃ、ひっぱんな!やめっ」


ずるずる引きずられながらもなんとか体勢を立て直して抵抗してきた。


「うるさいなー」


引っ張る力を弱めることなく、ネコを玄関まで引きずりきると、ぽいっと外へ投げ捨てた。


「こんの暴力おん…」


ネコは毛があれば全身逆立ってるんじゃないかと思うような姿勢で何かを口走りかけた。

どうやら、学習能力がないようである。


「ん?」


どんなオシオキが必要だろうか。

笑顔で頭を高速回転して考えていると、何かを感じ取ったのか野生の勘なのか。


「行ってきます!」


ネコは遁走した。


もう来るな、バカ。


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