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検査結果

何故だか感染しているとは思わなかったが、俺はHIVの検査を受けた。念のために……。

俺はコンドームを使っていれば感染しないと聞いていたから感染するはずが無いと思っていた。

俺の子を誰も妊娠する可能性はゼロだが、コンドームを使わない時は一度として無かった。

そして、結果が出た。

陰性だった。

⦅やはり。⦆と思った。

会社を出て病院へ向かう時、また島本紬に会った。

待ち伏せされているようで嫌になった。


「どうだった? 行ったんでしょう?」

「陰性だった。」

「嘘よっ!」

「俺は必ず使っていたから……。」

「どうして……私だけ不幸なのよ。」

「……………身体を大切に……お大事に……。」

「あなたは離婚もしてない。」

「……………………。」

「私は離婚して………こんな感染症まで………。」

「早期に分かって良かったんじゃないか?

 今なら、いい薬もあるそうだし……。」

「不公平よ……なんで、あなたが幸せなままなのよ。」

「……………………さぁ……どうだろうな………。」

「奥さんのお見舞いでしょう。今から………。

 不倫していたのに、しれっと……家庭に戻るんだもん。

 戻れる家庭があって……羨ましい………。」

「………………お疲れ様……気をつけて……。」

「なんでよ………なんで………。」


「あなただけが幸せなまま。」と言われたが、⦅幸せって何だか分からないなぁ。羨ましがられるほど俺は幸せか?⦆と俺は思った。

部外者から見れば幸せそうな人でも幸せだと思っていないのかもしれない。

その逆も然り……何が幸せなのかは人によって違うのだと俺は思った。

俺は無性にすみれに会いたくなった。

病院へ向かう足取りが早くなっていた。

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