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リベルの傍観者  作者: えびちゃん。
第四章 なかよしな子たち
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〈4−2〉僕たちの先生

「お前達おはよう。これからこの上級クラスの担当をする。教科は異能関係すべてだよろしく」



 刈り上げ黒と緑のようなメッシュが入っている。だるそうな目をしているが瞳は鋭く俺達を見ている。

 教室のみんなの目線は、教師と名乗る身長が高く少し崩したスーツを身に着けている男に写った。

何故か。

俺達各々に対する圧が尋常じゃないのだ。

こいつは只者ではない誰もが風貌、覇気を感じ取ってそう思うだろう。



 俺はこのあとの展開はなんだろうと考えていた 自分からなにかアクションをかけとはしない。正直このクラスメイトのことを知らないしな品定めってやつかな。


 クラスの一部が怖気ついてる。あまねも目をそらし怯えている様子だ。

 そんな中、一人の女子生徒が立ち先生に問いかけた。


「先生これからよろしくお願いします。先生に授業を教えてくださるのを楽しみにしています。先生の事はなんとお呼びしたらよろしいですか?」

寅出とらでだよろしく 愛澤あいざわ 美恋みこ

「はいよろしくお願いします。」

 と愛澤は静かなほほえみを浮かべ座った。


 寅出の反応はというと上々というべきだろう。この緊張した状況で回りを見て自分から会話を出すというのは勇気のいること。しかも緊張の様子もなかった。佇まい表情いい感じに流したな。

しかもあいつの殺気少し乗っけた視線を耐えられているだけで優秀だ。雑魚ならすでに気絶しているとこだろうか。

 すると虎出が少し笑いながら言った。先の雰囲気とは大きく違う。

「もうめんどくさいし下手な詮索はやめようかな〜〜よしっ!改めてよろしくなみんな。 愛澤俺の無茶振りに答えてくれてありがとう。良い対応の仕方だった。ごめんな少し君達の面構えと雰囲気を掴んでおきたかったんだ。 まぁ案の定クラスの大半が俺の想像通りみたいだがな。」



 虎出は流暢に喋り出した。


少し口調は崩れたが、まあ面白そうな教師だしいいだろう。少し気になるところはあるが。

「じゃあ緊張するとはおもうが、自己紹介しようか。みんなお互い知れるいい機会だろう。」

 虎出がしっかりと教師らしく仕切りだした。


 「右から後ろに、……愛澤から行こうか 自己紹介任せても大丈夫そうか?愛澤」

「わかりましたよ。先生」

 愛澤という女の子はしょうがないという雰囲気でその場に立ち上がり教室全体を見渡す形で自己紹介を始めた。



 この教室は3人ほどの細長い机を二人で使う形式で、一列目より2列目のほうが段差がある。 上級クラスはこの長い机を横3列、縦2列の6つの机を置かれている。


 俺の席は真ん中の2列目の右側だ。

 あまねはその左側。

 ろうは俺の右側、右列の後ろ、左側だ。

 横には爽やかな男子が座っているな。


 愛澤という女の子は、右列の前側の右側にいる。つまり教室の一番右にいる。そこから後ろの男のほうへと順番が来るのだろう。


「私の名前は愛澤あいざわ 美恋みこっていいます。異能は結晶です!好きなことは、友達とおしゃべりしたり、遊びに行ったり、あと可愛いものが大好きです。これから3年間よろしくお願いします。」

 みこはみんなの顔を見ながら頭を下げた。


 クリーム色の髪が可愛らしく美しい顔立ちの女の子だ。いち早く先生に喧嘩をふっかける度胸、いろいろと肝が据わっている子だ。

クラスの誰もが彼女を注目し始めている。



「じゃあ次、後ろ側に行こうか。……宇治原よろしく。」

 虎出は名簿表を見ながら名前を呼んだ。宇治原は静かにその場に立ち上がった。

宇治原うじはら けいといいます。異能は雨で、得意なのは、勉強と絵をかくことが得意です。 3年間よろしくお願いします。」


 青っぽく、蒼色っぽい髪をし、礼儀正しく、真面目を絵に描いたような男だ。

「ありがとう!宇治原 少しさくさくと行こうか。この後、選択授業の説明とか学園のことの説明とかいろいろ押してるからな。まぁだからと言って自己紹介はしっかりやってもらうぞ」



 早くこの地獄が終わってほしいと思ったのは俺だけじゃないはずだ………………。


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