〈10−3〉嫌な空気
原因はすぐわかる。一人の生徒とその侍女が中心にはいた。
(やばくない?あのこ。なんでこの学校にいるのかな?)
(だよね〜不思議)
(えぐ、あの子)
(え?誰々〜)
(リボンピンクだから一年生かな〜〜?)
(おれ、初めて見たんだけど!悪魔目w)
一人の生徒と隣にいる侍女をみて、避けるように移動し、珍しいものを見るような、小言を言っている様子だった。
少なからず俺も、珍しい。こっちで見るのは初めてだ。
そう思った。
その子の容姿は。学園生とは思えない身長で。赤いセーターと赤いスカート。白いショートカットの髪が赤目を目立たせている。
そして、初級クラスしか頼むことのできない、カニの鍋をとてもきれいに、丁寧に食べていた。
そう、いつもぬいぐるみを持って歩いてる、俺の1つ前の席のやつだ。
「あの子大丈夫かな?同じクラスの子だよね?」
「そうっすよね。見たことあると思ってたんすよ」
一応コソコソと話していた。
(あの子蟹鍋食べてんだけど!一年に初級クラスができたって噂本当だったのか?)
(すげぇな〜)
時間がたつにつれてコソコソ話は増えていく一方だ。
「まぁ大丈夫じゃないか?あいつの顔なんにも気にしてないみたいだし。あの横にいる侍女。周りめっちゃ睨んでるから慣れてる態様です〜って感じじゃないか? それより早く食べて教室いこうぜ。こんなの聴いてたら頭狂ってくる」
実際に音が大きくなってきているのだ。波のように。人間の集団行動ってやつだな。
「そうだね。あの侍女さんがいたら大丈夫そう」
「了解っす〜」
俺達はさっきの雰囲気に戻し、のんびりしながら二人はご飯をたいらげ。3人で食堂をあとにした。
「昼食美味しかったっすね〜。あんなご飯ずっと食べれるなんて!なんて幸せでしょう!」
ろうは、おれとあまねの前に立ちはだかり祈るポーズのようなものをしたが。スルーした。
あいつ顔はいいのに。行動がきもいな。
「無視しないでくださいよ〜;」
あまねは苦笑いしてる。
「そういえば。お昼の時にいた悪魔目の女の子大丈夫でしょうか」
「あぁ!あのきれいな目だった女の子っすね。珍しかったですよね〜」
「そうだな。そもそも悪魔目が忌み嫌われてるからな。赤目が生まれたから不幸になるとか魔物に襲われるとか言うんだよな?たしか」
俺はあまねに視線を向けて見た。
「そうですね……。子供を捨てちゃったり、最悪の場合……殺しを行って逮捕されるケースがあるのは事実……ですね。そもそも悪魔目が世に発見されるのが、数十年に一度なので……。」
「なるほどな」
「元々そんな迷信がみんなの中で常識になっちゃったのって、昔々にニゲルから来た人がいてその人が優しい顔しといてめちゃめちゃして街を1つ消したって伝説だったっけ、物語があるからっすよね。そのニゲル(黒の星)から来た人ってのが赤目だったぁ〜とか?」
「多分そんな感じだったと思うよ。確か地方の方に残る語り継がれる伝説って教科書で習ったはず」
ニゲル(黒の星)とは俺が今いるボルクス(ひかりの星)の左方向にある全体的に黒い星だ。
インヴィクタが敵とする魔物はそこから来てると言われている。
それと、ポルクスから右にある星はアルバス(白の星)巨大な星がある星だ。
アルバスはポルクスと友好関係を結んでいるが、インヴェクタの裏側から言わせてもらうと、何もかも完璧すぎて、きな臭い星って印象だ。
「まぁとりあえず。偏見がすごい悪魔目が生きてるんだから、両親に相当愛されてなきゃそんなのありえないってことだよな?」
「そうだね!」
「あ〜確かに」
俺達は引き続き廊下を進み。午後の授業を受けに行く。




