〈10−1〉ミッション終結
俺とあまね、二人で巨大うさぎ、ラミットを元にした練習兵を倒した。
「やっとこれでコイン1枚か。」
そう。これはミッションだ。コインを手に入れクリアする必要がある。魔物は本来別に相手してもしなくいい相手なのだ。
近くにこのコイン一枚が落ちていた。金色で手のひらくらいあるかな。しっかりしたコインだ。
「あたり探してみようよ。もしかしたから落ちてるかもしれないし。」
「そうだな」
あまねの方に視線を向けたら、奥の茂みにキラッとしたものが見えた。
「ん?何だあれ」
「え?」
俺は立ち上がり光っているほうへとすすむ。コインはあまねに渡した。草少しかき分けてみるとそこには
「コインじゃねぇか」
「え!ほんとに!?」
あまねも急いてそばに来た。
俺の手にはしっかりあまねの手にあるコインと瓜二つだ。
「おめでとさん〜〜通過だよ〜」
俺はすぐさま声のする方へと体を向けた。
そこには宙に浮く猫のような容姿をしたロボットの姿があった。
そのロボットの話を聞くと、練習兵はその敵の難易度によってコインが出現する。こんかい倒したラミットは2枚相当だということで俺とあまね、ふたりとも通過できた。ロボットは通過者の案内役兼道案役らしい。
あまねは嬉しがっていた。一緒に通れたのが嬉しかったのか……。
俺とあまねは途中でそれぞれ着替え集合場所で集合することになった。
やばいな。あの猫ロボットの存在も察知できなくなってるなんて、思ったよりここ数日で気が緩んでいるな。こんな平和なとこにずっといたら、いつもの感覚をわすれる。思ったより早かったが、気分転換に簡単なミッション受けよう。
さて、どうやって警備を抜けようかな〜。
とか考えながら制服へと着替えに個室へと向かう。
着替えを終わらせ、集合場所に向かうともう全員が集まっていた。
「あ!うりむおかえりっす」
づいてきたのはろうだった。
「おまえちゃんと突破できたんだな。以外だわ」
「以外とはなんですか!以外とは!」
ろうを無視し、クラスの子たちを見渡す。
集合場所として指定されたのはソファや椅子がまばらながら整えられ、清潔に保たれている場所だった。ところどころに緑が吊るされていたり、おいてあったりする場所だった。
クラスの子たちは、ソファの上で寝ていたり、椅子に座っていたり、もう友達ができたのか女の子同士で話していたりし、各々リラックスしているようだった。
「うりむくん……」
「あまね。先来てたんだな」
あまねは俺の背後から話しかけてきた。
「誰っすか?その子」
ろうはおれを飛び越えるように、あまねを見ている。
「えっと、」
「裏加 甘寧、俺と隣の席にいるやつだ。俺と一緒にミッションクリアしたんだよ。」
「そうだったんですね!」
「なかよくしろよ?」
俺はろうにジト目で見た。
「もちろんっすよ!よろしく!俺優谷 狼って言います!うりむとおなじあまねって呼んでいいっすか?」
「あっtはい!裏加 甘寧です……。よろしくお願いします!!」
「元気ないいこっすね〜」
「こいつ戦闘強いぞ」
「「え!?」」
「強いんっすか!やっぱり初級クラスだからレベルが高いなぁ〜」
「そんな事無いです!!うりむくんのほうが僕より何百倍もうまく立ち回ってましたし」
ろうはあまねの言葉に反応し俺の方をキラキラと目を輝かせながら見てくる。
「うりむも戦ったの!?見たかった;うりむの生戦闘〜」
「そんな見せもんじゃねぇよ!ってもってお前も練習兵とか?」
「あ!っそうっす〜けど〜」
ろうは後ろめたそうに明らか目を逸らす。
「本当に倒したか微妙で、ねこちゃんロボットには通過判定もらいましたけど……。うーん」
ろうは肩を組み自問自答してるみたいだ。
そんな判定微妙なことが起きるか?こんな簡単なルールで。
そうこうしてると、扉があき、虎出が歩いてきた。
「おつかれ様お前達。あと全員通過おめでとう。大体4時間くらいか全員集まるまで、予想より早かったな。」
虎出は来るなやいなや手に持っていたカルテを見ながら言った。
「このあとは昼休憩後に選択授業の説明があって解散だから通常の時間割より早く終る。俺も早くお昼食べたいから、早く終わらすぞ」
と虎出が言うとスタッフさんのような人が俺達一人一人に銀色のブレスレットを配った。腕にはめてみるとデータが浮かび上がりミッションの情報が映し出されている。
通過順位
1番 院瀬見 こな
2番 優谷 狼
3番 愛澤 美恋
4番 天国 七菜
5番 南陵 美月
6番 藍屋 琉稀
7番 鳴宮 百永
8番 裏加 甘寧
9番 乙黒うりむ
10番 宇治原 慧
11番 雨水 幸
コイン獲得数
5枚
優谷 狼、藍屋 琉稀
4枚
雨水 幸
2枚
宇治原 慧、鳴宮 百永
1枚
院瀬見 こな、愛澤 美恋、天国 七菜、裏加 甘寧、乙黒うりむ、南陵 美月
これ以降にはどういう経緯でコインを手に入れたかが個別にかかれていた。
ろうの欄が一番上に出てきたのですぐ目に入った。
(優谷 狼――レベル5の魔物を討伐)
は?あいつ何やってる?
ろうの方を見てみたら、さっきと同じ、目線をそらし後ろめたい顔になっていた。
俺達は正体をバレてはいけない。機密依頼というのもあるが、なによりフェテからのお願いでもある。
後で事情聴取だな。俺はそう思った。
「それぞれの行動をドローンで追ってビデオを取ってある。今回は音声は無理だったが映像は残っているので見たかったら配ったブレスレットからいつでも見れる。あとそのブレスレット食事とか教室に入るための許可とかこの学校では必須品になってるから絶対なくすなよ〜」
虎出はそれだけを言い残し入ってきたドアから出ていった。
そんな便利なものがあるのか。映像を見れるならあいつの事情聴取簡単に行くな。
「優谷くんコイン5枚なんてすごい!!!つよいんだね!」
「いやぁ〜そんな事ある?ない?わかんないっす」
ろうは困惑しながら、たじたじしながら答えていた。
「あ!そう!あまねその優谷くんってやめない?僕のことろうって呼んでいいとおもうよ〜?」
ろうは必死に会話の矛先を変えようと別の話題を引き出す。
そんなに、気にしてほしくないんだなぁ〜
呆れながら見ていた。
「お前らさ〜お腹すいたから食堂で話そうぜ」
「あ!そうだね」
「はい!了解っす」
気づいたら周りはもう食堂に行ってしまったみたいだ。
食堂に向かう途中でろうにこそっと言った。
「今日部屋でしっかり聞くからな?」
圧マシマシで言ったからしっかり話してくれることだろう。




