〈9−1〉巨大うさぎ
白い建物、白い部屋、白い家具あたしの世界は白しかなかった。
家族との中も良かったしかわいがってくれてた。ちょっと過剰と思えるほどにね。
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うりむくんがあの巨大うさぎの元に歩いている。
僕はというと近くの木陰に隠れている。ちゃんとうりむくんの姿、広場がとても広いから見通しがいい。
「いくぞ!!あまね」
僕は身構えた。僕が!うりむくんを浮かせるんだ!!
うりむくんの声に巨大うさぎは反応しうりむくんを上から見下ろしている。そして、ついに巨大うさぎから攻撃がくる。
ドォーンと響くような音がなった。攻撃が地面を多々反動のようだ。
よっt良かった!!!!うまく発動してくれた。
うりむの姿は上空にある。あまねの浮遊がしっかり発動したのだ。
「ナイス!ありがとうあまね」
あまねはそれには答えなかった。うさぎに気づかれてしまうからだ。
しかし、あまねは心底ほっとしていた。とりあえず自分の意思で発動してくれた。
「あまね!そのまま浮遊を保っていてくれ!危ないときは引き続きよろしくたのむ!!」
そういうとうりむくんは2つの拳銃を地面の方向に打った。
するとうりむは即座に巨大うさぎの真上に移動し先程地面の方へ打った二丁の拳銃をうさぎの方へ打ち込んだ。
うさぎの頭にワンバウンドし、更に高くジャンブ。おそらく先程と同じく技術を使ったのか、更にレーザー弾を打ち込んでいく。
うりむくんすごい……。
あまねはその技術に圧倒されていた。巨大うさぎの上でまるで舞を踊っているような動きをしているからだ。
本当に戦いがうまいんだな。美しい。……やばいやばい見惚れてちゃだめだ。しっかりうりむくんをサポートしないと。
うりむくんの異能は狙撃、浮遊じゃないから完全に浮くことができない。僕の浮遊が不十分だからうさぎを使ってバランス調整、地面に打っているのは多分空気砲かなにかだ。僕が弱いから……。
あまねは今にも泣きそうに、手も震えてきた。
うりむくんに対する申し訳なさと怖さだろうか……体がやっぱ拒否するな。もう嫌だな。
そう思った瞬間うりむにつけていた浮遊が解けてしまった。
実はうりむははじめや途切れ途切れでも供給されていた浮遊のエネルギーをかてにし、舞のような機動力を身に着けていた。
なのでそれを失ってしまううりむはどうなるのか。
空に舞い続けられない。
落下してしまう。
うりむは体を空中に保てずなんとか空気砲で落ちないようにしている状況だ。
「あまね!!!!???」
うりむは大声を出したがその声はあまねにはもう届いてはいなかった。
あまねは自信がなさすぎる。やはり人間はそれぞれ苦楽をともにし人生を歩む。
だが、あまねの人生は悲惨なものだ、ただ救いがない、つらい思いをした、などそういうものではない。
あまねの周りは敵だらけだ。魔物ではない、人間だ。




