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23話 お前さぁ……

今回も来てくださりありがとうございます!


楽しんでいってください。

「ゼーハーゼーハー。わ、儂の勝ちのようだな……」


「ク、クソが……」

 

 ボロい桟橋の前で仰向けに横たわる鬼と竜。

 

 勝負の結果、俺は負けてしまった……。

 想像以上に竜の体はスキップには向いてなかった。

 尻尾が邪魔やねん。

 

 それにカグチ……!

 ジジイだからって舐めてたわ。

 なんであんな俊敏に動けるんだよ。

 有り得ない速度で足を回転させてた……扇風機かよ。

 驚きすぎて5度見くらいしたぞ。


 にしても……疲れたぁ。


「おーいカグチー。息してるかぁ?」


「息してないのぉ」


「生きとるやないかい!」




 数分後……。

「よし、十分休んだろ。出発しよう」


 そう言って飛び起きる。


「カグチも十分休んだろ?」

 

 そう声をかけても起きる気配がない。

 何事かと思い振り返ると……。

 赤い顔を真っ青にし、冷や汗をダラダラ流すカグチの姿が……!


「オ、オイ! 大丈夫かよ!? どこか調子でも悪いのか!?」


 慌てて駆け寄る。

 息が荒く、凄くつらそうだ。

 明らかに尋常じゃない!

 まさか寿命が来てしまったとでも言うのか!?


「こ……!」


「こ?」


 カグチが呻くように呟く。

 最後の遺言的なやつなのか!?


「諦めるなカグチ! まだ遺言を残す時だはないぞ!」


「ち、違う……こ……し……が……!」


 どうやら違ったらしい。

 『こ……し……が……』とは?

 何かの隠語だろうか……。

 ムム、分からん!


「こ、腰が……い、痛い……!」


 は?


「……」


 クルッ!


 華麗なターンを決め……。

 

「よーし! 出発!」


 カグチに背を向け歩き出す。

 はぁ~、人が心配してんのに……腰が痛いって。

 いや、つらいのは分かるよ?

 でもさー、競争する前に俺言ったよね?

『腰にくるんじゃない?』って。

 完全に自業自得じゃん。

 もう知らん、知らん。

 行きましょか。


「ちょ、ちょ、ちょっ! 待ってくれ! 置いてかないでくれぇ!」


「あれれ~。『そこら辺に捨て置いて構わん!』とか言ってたのどこのどいつだっけぇ?」ニチャア。


 すこしお灸を添えたるか。


「そ、それは……言葉の綾と言いますか……ううう」ウルウル。


 やっべ、目潤ませて今にも泣きそうだ。

 ジジイの涙なんて誰得やねん。

 でも……流石に可哀そうになってきた……。


「はぁ~。わりぃ、わりぃ冗談だ」


 そう言ってカグチの元に向かう。


「た、助けてくれるのか!」


「当り前だ、旅仲間を見捨てるやつがどこにいる? さっきのはちょっとした意趣返しだぜ」


「おお! 心の友よ!」


「タクッ! 年なんだから無理すんじゃねぇぞ」


 そう言ってカグチをおんぶする。

 体格差があるから背中にチョコンと乗っけて、翼や後ろに回した手で支えているって感じだな。

 鬼をおんぶするドラゴンという世にも奇妙な光景が爆誕した。


「乗り心地はどうだい?」


「いつもより視点が高くて新鮮じゃわい!」


「しっかり堪能しておけよ。竜が背中に誰かを乗せるなんて有り得ないことなんだからな? 俺じゃなかったら消し炭にされてるぞ。」


「うむ、分かったわい! しかしあれじゃな……竜にパンツ一丁で乗るもんじゃないわい。鱗が当たって痛いのぉ」


「そりゃそうだ! 腰巻型のパンツしか履いてない奴が悪い」


「ごもっともじゃ、これからはズボンくらい履こうかのぉ」


 こうして桟橋を渡っていった。

 

 因みに桟橋は魔法で土台を補強しながら渡ったぞ。

 俺onカグチで渡ったらぶっ壊れそうだったからな。

お茶目な部分もあるジジイ。

……誰得やねん!


誤字、脱字報告、アドバイス等よろしくお願いします。

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