アリサ走る
万物調査の新たな使い道が発覚!
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「あああ、なんかちょっと部屋酔いしちゃった。外の空気浴びてくる」
「部屋酔い?」
「このカルビね」
「ああ、それかあ。確かにこのカルビの匂い、結構充満しているわね。お腹いっぱいだといい匂いでもうっとおしくなっちゃうわね」
「そうなのよ。あっさりした油だったけど、それでもずっとはね……この匂いが消えたらまた来るわね」
「行ってらっしゃい」
ダダダダダ
焦りながら部屋を出る。そして、一階まで降り、罠だらけの庭へと躊躇わずに走る。すると……
「あ、アリサ師匠でござるか? そこは通れないでござるよ。換気扇立ち退き臨時でござる」
ニ組の教師忍神だ。換気扇がどうのこうのと言っておるが?
「え? もう一度いい?」(換気扇立ち退き臨時? 聞き間違いよね?)
「換気扇立ち退き禁止でござる」
「あれ? 少し変わった? それって、関係者立ち入り禁止のこと?」
「そう、そうとも言うでござる」
「あ、分かったわ」 (あ、そう言えばこの人、日本語をあまり知らない人だった。だからこんなことを……まあ別の道から行けばいいか……)
「あ、そこの生徒も立ち入り禁止でござるよ」
「あ、野菜先生だ! 逃げろー」
「全く、野菜の人参ではないのでござるが……」
「ここは通れないか……早くしないと……」
取り合えず盗んだ封霊石を祠に戻そうと走ったのだが廊下は人通りが多い。色々障害があるな。だが一刻も早く行かないといけないと焦る。
もはやそれを戻したところでその幽霊が吸い寄せられ封印されるかどうかなど分からない。だがいつまでもこの忌々しい石をカバンに入れて置きたくないのも事実。ありえない程に短い脚がありえない速さで高速回転し、あっという間に祠に辿り着く。しかし……
「うわ」(人がいっぱいいる……これじゃ戻せないよ。どこかに行って貰わないと)
「あれ? お嬢さん? こんな所に何の用だい? ここは危険だよ?」
どこかにあるかと付近を捜索している集団なのか? 数人の男が石を探しているようだ。
「沢山人がいるけど? な、何かあったの?」
知っているくせにい。
「祠に封印されていた瘴影丸と言う極悪忍者の幽霊を封じていた石が何者かに持ち去られたんだよ。今も瘴影丸がこの付近にいるかもしれないから危ないと言ったんだ」
「付近にいるって? そいつって移動するの?」
「そりゃ分からないけどするんじゃないか?」
「どれくらい動けるのかな? 瘴影丸って幽霊の移動範囲ってわかるの?」
「具体的には分からないよ。まあ今のところ、あの池の付近で倒れていた照男様の事件も毒で倒れたのは間違いないと思う。だから本当に瘴影丸の仕業だったとすればその付近までは移動できるんじゃないか?」
「っていうことは半径40メートルくらいの移動範囲ってこと?」
「そうなのかな? 確かにそれくらい離れているけど……君は測ってもいないのにその距離を出せるんだ?」
「大体ね」
「すごいね。でも私もそこまで詳しくは分からないよ。でも封印されていた場所を拠点としている可能性は高いんだ」
「え? なんで?」
一瞬で血の気が引く。
「封印されていた場所が一番なじみのいい場所って言うことも考えられるし、封印が解かれて間もないから、あまり遠くへは行かない? というか行けないと言える。封印を解かれた瞬間はどんな霊も弱っているんだ」
「へえ」
「それに、昔の話で正確ではないけど、小田無双という和尚様が封印した際に、屋敷の敷地全体に結界を張ったのかも知れないし。うろ覚えだけどね。だけどその可能性は高いと思う。瘴影丸を外部に出さないために。この屋敷に留めておいたみたいなことを聞いた覚えがあるんだ。そして無くなった封霊石はその結界の中心に置かれたもので、封印中はその石が封印している対象、つまり瘴影丸の霊気を吸い込んで弱らせているとも言えるんです。いわば、瘴影丸の霊気を貯めこんだ
【バッテリー】
のような役割を果たしているとも言えるんだね。」
「マジか……」
「だからその霊力を回復するまで、石から霊力を奪い返すまで? は、石から離れず、なおかつ結界のせいで屋敷の外には出られない。だけど屋敷内なら自由に移動ができるかもって話だ」
「え? 地縛霊なのに?」
「そうらしいね。かつて真田行家の忍者たちは彼に内部から壊滅寸前まで追い込まれた。そして小田さんを呼び封じた。さぞ無念だっただろう。相当この屋敷に恨みを持っているはずだ。何かしらの力で動き回り、毒を与えているのかも知れない」
「こわ……毒を持ってる地縛霊が屋敷内を自由に移動? やべえ……
『これ』
にそんな効果が? じゃあ私が一番危ないってこと? じゃあ今も私の上に? うえええええ」
おいおい危ないぞ。バレたらどうするんだ?
「え? 今なんて? 君が一番危ない? 何でそんなことを言うんだ? いかにも持っている人が言いそうなセリフだよ?」
「違うよ。言い間違えたの」(ならなおさら戻したいのに……どいてくれないかしら?)
瞬時に嘘をつく。
「でも何でおじさんはここにいるの? 危ないんじゃないの?」
「私は危険を覚悟で探しているんだ。この石専用の金属探知機でね」
「石専用の金属探知機ぃ? ちょっとおかしくない?」
そっちの方が効率よく稼いでくれる。故に問題ない。
「石属探知機って言いにくいじゃん。だから石専用の金属探知機でいいの! で、今邪魔な石をどかしながら探しているんだよ」
ピピー
「ん? 反応ありか? この石か? 違うな。あっちに投げてっと。この辺が怪しいな。ちょっとこの辺を調べるんでどいてくれるかい?」
実は今、石専用の金属探知機がアリサのカバンに近づけた時に反応したのだ。おじさんは気付いていないが、アリサは瞬時に気付く。
「あっすいません。じゃあどきますね」(やべえ、鞄の中のに反応したんだ! 逃げなきゃ)
ダダダダダ
「おや? そんなに逃げなくてもいいのに。ま、お化けが近くにいるかもしれないもんな。そりゃ怖いよなあ。素直でよろしい!」
「これは困ったわ。あのおじさん……取り合えず目立つ石をどかしてから封霊石を探すみたいよね。相当時間がかかるぞ……今いるのかなあ障霊丸……寒気が……手癖の悪い美しい私の馬鹿あああああああ」
一言余計である。しかしサクッと吐いてしまえばいいではないか! 隠し通すつもり満々だな。醜いぞアリサよ! 今すぐ白状して現状を全員に伝えるのだ! 早ければその分対処も早くなる。このまま放置していては危険だと思うぞ!
「分かっとる、でもでけへん。それくらい分かれよ……さっきから五月蠅いわ!」
ぬう! まさか……
「お前ならどうする? おい、聞こえてるんだろ? お前はこの状況でどう打開する? 聞かせて見ろ!」
ぬう……確かに……私でもこうするかもしれぬ。
「ん? よく聞こえない。もう少し大きい声で言え!」
私もそうするだろうな。不服であるが……
「ほら! 誰だってそうだろ? この状況なら醜くなっちまうんだよ。くそくそくそおおお」
しかしなぜアリサは私の声が聞こえるのだ……今は弱っている様な感じだから分かるが結構な頻度で来るじゃん。こんなに頻繁に来られたら毛根が根こそぎ蒸発するわ……
「なんでかな? でも悪口に関してははっきりと聞こえてくるのよね。今お前は悪口を言っていない。だから飛び飛びで聞こえる。でも大きい声で言って貰うと聞こえる。不思議な感覚だよ。地獄では筒抜けだったのに……なんだこれ?」
私が知りたいくらいである!
ーーーーーーーーーー真田行家 とある部屋ーーーーーーーーーー
誰かが呟く。
「一体……どうなって……いるんだ……? 知らぬ内に瘴影丸の封印が? そんな馬鹿なことはやっていないぞ……一体誰が……これで計画に支障が出なければいいが……いや、もう既に支障が出ている……踏んだり蹴ったりだ……今すぐもう一度……いや、流石に今はまずいか……だが、これを好機と捉え……そうだ、それでもいいじゃないか……何も心配はいらない……このまま進む。それでいい」
ーーーーーーーーーーーーー真田行家 闇饗秘饌の間、前ーーーーーーーーーーーーーー
「危ないなあ……気付かれちゃうとこだった。私はこっそり返したいのよ。どうしようかな? もう一晩止まって真夜中に行くか? おばさんにお願いしてみよう」
ーーーーーーーー照代の部屋ーーーーーーーー
「ただいま」
「外の空気は良かった?」
「ええ。で、この屋敷すごくいいからもう一晩泊まりたいって言ったら怒る?」
「いえ? むしろ歓迎よ? 冴えたとはいっても自分の結婚相手を決めるとなるとやっぱり普通の女の子に戻っちゃうの。だからまだ姉さんに頼らないとって思ってるわ」
「よかった……ありがとう」
「大変だー」
すると部屋の外で大きな声。
「え?」
アリサと照代は外に出る。
「何があったの?」
「ああ、お嬢さん……突然生徒が倒れて……」
「倒れた? どうして?」
「分かりません。でも苦しそうにして……まるで毒で苦しむようにして意識を失ったんです。目の前で……うう」
「え? ど、毒ぅ?」(ま、まさか瘴影丸の仕業?)
「分かりません。照男様の事件があった直後です。だから同一犯なのかもしれない……」
「あの人! ほら! さっきいた鑑識はまだ残っているの?」
「いえ、もう帰りました。今は救急車を読んでいます」
「読んでどうするのよ!」
「ああっ? 動揺してしまいつい……でもなぜ分かったのです?」
「乙女の関与!」
「それを言うなら乙女の勘よ! ですよね?」
「ああっ私まで……ごめんちゃーい」(誰なの? 本当に幽霊が? それとも別に犯人がいるの? 幽霊が二人も毒殺する? それ以前に幽霊って人に毒を盛れるの? それに生徒を襲う理由って何? 動機も、犯人がいるのかも、それとも幽霊の仕業なのかも、すべてが分からないよ……どうしよう……)
「とりあえず霊媒師を呼んで! 出来るだけ早く」
「は、はい!!」
「姉さん、どうする? こんな所に居たらみんな死んじゃうよ。私はこの騒ぎが収まるまでホテルに泊まる。霊媒師を待ってましょう?」
なんと、照代が仕切っている……冷静で普通にかっこいいな。
「何言ってんの! これ以上被害が出る前に解決しなきゃ」
「でもみんなここから居なくなればこの屋敷でもう事件が起こることはないわ。確か封印が解かれたとしても結界を張ったから屋敷からは出られないみたいなことを聞いたことがあるわ。だから全員を屋敷から出すの。そうすれば犯人も悪さできない。私達は邪魔よ」
まさしく庭で石を探していたおじさんの言ったことと同じである。今は半狂乱しているアリサよりも覚醒して聡明な照代に委ねた方がいい。
「うう……」(これでいいの? 確かに今はこのおばさんの方が頭が冴えてる。いう通りにすれば被害者はもう出ないかも。そうよね、クローズドサークルでも無いわけで、好きな時に帰ろうと思えば帰れるし……でももし犯人がここにいるのなら逃がしてしまうかもしれない。だって、幽霊が殺人なんてするわけないのよ!)
「さあ、逃げましょう?」
「ダメ!」
「え?」
「私はある筋からこの屋敷に犯人が潜んでいると考える。だから別の場所に移動してしまったら逃げてしまうかもしれないわ」
「そうか……でも誰が狙われるか分からないよ?」
「一つの部屋に密集させておけばいいよ。食堂とか」
「本当に? 責任とれるの?」
「やるしかないでしょ」
「分かったわ。姉さんを信じる! じゃあ今すぐ集めましょう」
「屋敷内放送局とかないの?」
「ないわね。大声で呼べばいいわよ。私、声の大きさだけは負けないからね」
「そうそう、必要以上に大声よね。私と初対面の時にも近くにいるのにわざわざ怒鳴ってくれたもんね」
「そんなこともあったね……」
何故かさみしそうな照代。
「あら?」
「あの時は毒を盛られる前ですごく生き生きしていたのよ。彼氏がいないって以外何も悩みがなかったもん。健康面でも仕事面でも……でも、どっちも毒で奪われちゃった……くすん」
落ち込み膝から崩れる照代。
「よしよし」
背中をさするアリサ。
「ちょっと……子ども扱いしないでよ……」
「私がここに来た理由は大切な妹の頼みだからよ? 熱い中電車に揺られて、時には炎天下の中も徒歩で。涙をこらえつつここに来たのよ? お姉さんに任せときなさい。大丈夫だから」
「姉さん……ありがとう……」
ぎゅっ
アリサの手を握り締める。
「ええんや」
「じゃあ行くわよ? 照代が大声で呼ぶの」
「姉さん! 分かったわ!」
なんか嫌だなあ。年上をこき使う幼女。はらわたが煮えくり返るわ。
「みんなー食堂にあつまってー」
「集まるまで時間がかかりそうね。ちょっと行ってみようかしら」
ぬ? どこに行くのだ?
「やっぱり開いてる……ってことはまさかこの部屋は……いいえ、間違いないわ」
その部屋はmetamaterialと書いてある部屋。あの時感じた違和感の正体を探るため来たのだ。照代が部屋に集めているその隙を有効活用して素早く部屋に入る。
「やっぱり気持ち悪いなあ。何でこんな気分に」
ごそごそ
何やらカバンの中を探す。
「これよ……この石のせいで……こんな物捨ててやる。どうせここはまた封印されるでしょう? なら隠すなら一番の場所よ」
ぽーい
ピタ
ポト
「え?」
放物線を描き、部屋の隅まで飛んでいくと思われた石が、途中で止まり、垂直落下を起こす。
「あ、あら? な、なんで?」
石を拾う。すると、とんでもないことに気付く。それはほのかに輝いていたのだ。祠内で見た時は何の変哲もない石ころだと思っていたのだが、明るい部屋で見た時、そのわずかな違いに気付いてしまった。そしてこの後のアリサの行動は想像に難くない。
「え? 良く見るとすごくキレイ……これ宝石じゃん。黒いく輝いているわ……まさか……ブラックダイアのお姉さんじゃない?」
何を見てそう感じたのだ?
「こ、これは捨てるには惜しいわ。これは私の物なのよ。私に巡り合うためにあそこでずっと輝いていたんだわ」
ちがうぞ? 瘴影丸の封印の為だ。興奮で少し前のことすら忘れて宝石として見てしまう。そして黒い石の色が少しずつ落ちているということは、そう言うことなんだって。思い出した方がいいぞ! そのまま捨てた方がいいと思うのだが……
「やっぱり捨てるのは無し! 私の物よ! あ、これって本当に礼を……令を……霊を閉じ込めてるの? あ、そうだ!」
何を閃いたのだ?
「私、びゃん……万物調査を人間とか猫にしか使ったことないよね? でも、万物って何でもってことよね? じゃあ……もしかして……」
そう言いつつ石を見る……まさかアリサ!
「これを握って念じればいいのかな? てやああああああ」
万物調査を石に使うと……新しいな!
ブウン
封霊石 LV80 性別 無し
力 0
素早さ 0
体力 0
賢さ 0
運 0
HP 0
MP 0
攻撃 0
防御 モース硬度5,5
スキル
☆☆☆☆☆白き光
満腹値 100/100
状態異常 変色(本来白いオパールだが、苔や泥、長年の汚れで黒くなっている)
E,なし
好きなもの 誰かの指で光り輝くこと 綺麗と褒められること 外に連れて行ってもらうこと
嫌いなもの 洗剤 自分より硬い宝石 自分より綺麗な宝石
「石にも視れたああああへええええええすごおおおい……え? ただの宝石? 霊は入ってない感じ?」
古くから伝わる言い伝えも、ふたを開けて見ればこんな物なのかもしれぬな……
「姉さーん? どこー?」
「あっ、今いいところなのに……ま、いつでも視れるしいいか。もう集め終わったのかしら? じゃあ戻らなきゃ。あんまり成果はなかったけど、知らなかったことが一つでも解き明かされただけでも収穫よね?」
「あっ! いたあ! 姉さん! どこに行ってたのよ? 勝手に!」
「ちょっとね。どう?」
「まだ少し来ていないかも。みんなー急いで―」
「あの声はお嬢様?」
「何か分からないけど行ってみよう」
皆、素直に食堂に集まる。
「早いわね! 流石わが妹よ!」
「姉さんのお陰よ!」
照代よ……お主は一応金持ちの家のお嬢様なのだ。なのにアリサに隷属する理由はないのだよ?
「集まったわね? これで全員?」
「結構な人数がいるから生徒に関しては先生に点呼を取ってもらうことにしよう。先生方! お願いできるか?」
照蔵が指示を出す。
「了解です。イ組生徒! 点呼するぞ」
「ログミモテンコヲオコナウ」
ーーーーーーーーーー数分後ーーーーーーーーーーー
「全員いるみたいです。あ、倒れた生徒は病院ですけど」
「そうか。では離れの鍛冶屋もいるな?」
「おう、蔵馬もいる」
「師匠なんでこんな集まってるんだ? 幽霊なんて居ないと思う。バカバカしいよ。みんなももっと冷静にならないと」
「俺もそう思う。だが、万が一だ」
「情けないなあ」
「実際に2人犠牲者が出た。集まっていた方がいい」
「全員いますね。照代? 何があったの?」
「今、何者かが毒で生徒たちを無差別で攻撃しているらしいのよ。姉さんが言っていた」
「姉さん? 母さん? 照代に姉が居たっけか?」
「いませんよ!」
「ああ、この方のことよ」
「もう否定する気力も失せたわ。でも私が幽霊が毒で狙っているなんて一言も言っていないからね」
「え? この子、お客さんじゃなかったか?」
「そうよ。でも姉として私を守ってくれるって言ってたの。だから姉さん!」
「そうか? まあ照代はそういうなら」
「あ、お嬢さん? 封霊石持ってるんだろ?」
「え?」
そう言いアリサに詰め寄る男。彼は祠付近にいた男だ。
「さっき石専用の金属探知機を使った時、一度だけ反応があったんだよ。覚えているよな?」
「ええ」
「だからお嬢さんの居たあたりをこれでもかってほど探したんだよ。なのにどこにもない。で、考え直した。もしかして君のカバンの中に入っていて、その時反応したんじゃないかってね」
「馬鹿ね……そんなことあるはずないじゃない!」
「じゃあ君の鞄の中を見せてくれ」
「この健気な私を疑うって言うの?」(しょうがないわね。中身を取り出すふりをして石だけは掌に隠すしかないわね)
ごそごそ
鞄の中身を一つずつ取り出し始める。
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画像では石が結構大きめに表示されていましたが、あれは分かりやすくするために意図的に大きくしました。本来は手のひらに収まるくらいの大きさです。そして作者自身、物にも万物調査を使えることを失念していました。思い出したかのように今回使っています。もっと早く気付いていれば色々出来たんじゃないかって思うと悔しいですね。




