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真田行流忍術 忍法悪足掻き

いざ見合いの時を迎えた照代。後は行くだけ。覚悟を決めたと思いきや……あの手この手で逃げようとしています。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「これから本当の地獄おみあいなのよね? どうするの? 4人一気にってことじゃないんでしょ?」


「当り前でしょお? 聖徳太子じゃないんだからそんなに一人で話を聞けないよ! お見合いはそれぞれの先生の教室で行われるって聞いたよ」


「ああ、よかった」


「でもね、だからこそまずどこから行こうかな? って考えているの」


「どこからでもいいってことよね。でもおばさんこういう時は優柔不断だからなあ」


「そうなの。すごく迷うよね。5時間から10時間は掛かりそう。でも人生だし」


「1番鳥が鳴いちゃうよ! それに人生だしじゃなくて、人生が掛かってるって表現が相応しいでしょ?」


「そうね……緊張すると色々欠けちゃうのね。こんな状態じゃ行けないかも……明日にしようか?」


「そうね……そっちの方が安心よね……じゃあ部屋に戻ろうか……ってアホ!」


「でもこの状態で大丈夫かなあ]


「案ずるより産むが易しよ」


「突然英語を喋らないで欲しいでござる」


「純粋な日本語だよ!」


「私はこう聞こえたよ? Answer-zoo-ly, Boom-guy, Yes-she」


「え?」


「つまり、Answer(答えを)zoo-ly(動物園っぽく)、Boom-guy(爆発する男は)、Yes-she(彼女にイエスと言う)! ほら、今の私の状況にぴったりじゃない」


「無理矢理すぎい! じゃあ聞くけど動物園っぽく爆発する男は何処?」


「知らないでござる!」


「てかおばさんって英語出来るんだ!」


「新聞記者が英語の一つも喋れなければ終わりでござるよ」


「このやり取りでどんどんおばさんのスペックが分かって嬉しいよ。でもそろそろ考えて見て? 4択だから一つ決めれば次は3択になって楽になるじゃない?」


「そうね……イロハニどれにするかな……迷うよね? イは……いろは歌の一番になるからそれにあやかって1番始めに行くという考えもあって、ロはいろは歌でその次だから、あ、あいうえおでは最後の方だしい最後って手もあるのかしら? ハは……漢字で書けば末広がりの八。末永く幸せが続くようにという縁起を担ぐなら、ここが安牌かもしれない? でも、破局のハの頭文字でもあるし……うう、考えれば考えるほど不吉な予感がしてくるわ!」


「おばさん、滅茶苦茶迷ってない? とんでもない文字数を喋ってるじゃん。どこからでもいいでしょ? で、二は?」

うむ、この女も私を見習って稼文字学の習得を試みようとしている……これは美しい。そして、とんでもない文字数を喋っているということを理解しつつ、更には時間が無いと分かっていてもそれを温かく見守り一切止めようとせず自然と更なる稼ぎに繋がるサポートまでもしているアリサ……見よ、この協調性! この二人……さては美しいな? 頑張れよ!


「ニは……そう、ニは忍者のニ! 忍者の学校にふさわしい、まさに王道の選択肢よ。でもね、二番目の二とも言えるし、二の足を踏むのニでもあるの! 今の私の状況そのものじゃない! じゃあ一番ではなさそう……しかも、濁るの頭文字でもあるわ。お見合いが成功しても、その幸せは濁って消えてしまうっていう啓示だったらどうしよう!?」


「優柔不断ねえ……」


「人生が掛かっているのでこうなるわよ」


「何度も言わなくても分かってるって。でもイの先生、毬栗だっけ? あいつはそこそこ喋れたよね?」


「うん」


「いきなりそこに行くのは危ない気がする」


「あ、まさか? 口車に乗せられて即決しちゃうってこと?」


「そうかも。そうなると一番頭が悪そうな人で慣れてからイ組に行くのがいいのかもしれないね。こういう複数のお見合いをする状況に陥った場合、時間的なデメリットもあるけど、その中にもメリットを見出せるのがいいよね」


「確かに……時に頭が悪い人って誰だったでござる??」


「忍神忍じゃない? 葉隠とも迷ったけど、彼が一番悪いと思うよ。今でも覚えてる


『て、典型的? はて』 


は、私の中で伝説よ?」


「伝説作っちゃってたのかあ……そんなこと全く気付けなかったでござる。でも忍神先生もそんな基準で一番手に選ばれたことを知ったら悲しむでござろうなあ。でももう何も考えるのが嫌になっちゃったし二組からにしょうっと」

照代は、二組の忍神の教室に入ることに決めたようだ。


「そうしなさい」


「何から何までありがとね」


「いいのよ。で? ニ組はこの角を曲がったところの一番初めの部屋だっけ」


「そうね」

とことこ


「着いたよ」


「はあ、ドキドキするう。じゃあふすま開けて! アリサ!」

ポタポタ


「何でそうなるの? おばさんが開けなさい」


「やっぱりそうなるか。ドキドキ。ああ、鼓動が止まらない……心臓が分裂して2つ♡♡になりそうよ……」


「分かってるって。私も何回かあるからね♡♡特に4話で虚無平原の地面から出てきた鬼と初めて会話する瞬間……あの時は3つ♡♡♡くらいになったよwそこから一つに戻すのは大変だったよ♡」

あの瞬間分裂していたのか? 幽霊なのに? 恐らく適当な話だろう。だが、緊張状態の照代には疑いようがない話だと思うよ? こんな時に分かりにくい嘘は止めてよね?


「あの話はハラハラしたよ。でも今の方がハラハラしてる……」


「分かるよ。こんなに緊張してるおばさんを初めてみたわ。すごい汗! 床にポタポタ落ちてるわ。床に落ちて蒸発してる……熱量がこもった汗……こんなのに振れたら火傷必至ね。こんなのさあ、おばあちゃんのポタポタ焼きじゃん。折角風呂に入ったのに無駄になってるじゃん」

照代の額からは、滝のような汗が流れ落ちていた。それは焦燥か? あるいは恐怖か? それを土砂降りにあった犬のように振り払う。


「この程度で火傷はしないよ! それに30じゃお婆ちゃんじゃないでしょ! あんたは付き添いだけど、実際に結婚するかもしれない相手と話すのよ? ドキドキじゃない?」


「そういう考えもあるか」


「この状況で発刊……発汗するなんてそれくらいしかないでしょ? これくらいの推理すら全て聞かないと分からないなんて……本当にホテルの事件を解き明かした人物なのでござるか? 他人の立場になって考えるっていう簡単なことも出来ない想像力貧困な子供に退化したとしか思えないでござる!!!」


「……まあ私からしたら10年以上先の話になるからねえ。それにしても全く心に残らない挑発よねえ……フフフ。30年生きてきて10年以上新聞記者もやっていながらにして言葉に乗せて人の心を動かす技術の一つすらないなんて泣けてくるよ……あとさ、今の誤変換わざと? それとも元新聞記者の割に漢字の変換能力まで衰えたってことを教えてくれたの? これじゃあどんな記事を発汗しながら発刊しても、誰一人の心も動かせないんでしょうね……それに今私の話をしている場合じゃないよね? 追い詰められてる感じがひしひしと伝わるわね。おばさんは今の状況わかってる? 私の可愛いわがままで、兄の部屋に寄り道したお陰で時間も押してるんだからね?」


「実はあの寄り道、少し助かっていたでござる」


「そんな気がしたわ。全然強く止めなかったもん。でももう年貢の納め時よ? 遅れてるのが分かってるんだから急がないでいいの? こんな場所で雑談タイムなんておかしくない? そろそろ悪あがきは止めて行こうか? 透けて見えてるわ? ここで止まっているようなら今すぐに死になさい」 


「生きるでござる! 何もそこまで言わなくても……想像力貧困って言葉、相当効いたでござるな……そうでなければそこまで長文で反論しないはずでござろう」


「気のせいよ。その状態で惨めに生き続けようとしているの? そんなん死んでるも同じよ……ああ言えばこう言って……この先に行きたくないって気持ちが透けて見えているんだよねえ。何のために私を呼んだの? まさか今みたいに言葉尻を拾い続けてここでずっと雑談するつもり?」


「そんなつもりは……あっほら、庭の景色きれいねえ。うっとり」


「……おいおい……まだ話すつもりかよ……ここで逃げたら軽蔑するよ? 心底ね」


「ちょっとうるせえ。黙ってろ」


「あら? この私にそんな口きけちゃう身分なの? 無料で休みの大切な時間を割いて来てあげてるんだからね? 交通費払ってさあ」


「あっアリサ! 見て! 草を登っているわ」


「え? 草を登る? 草を生やすじゃなくって?」


「別に草を生やすような面白いことじゃないよ。それどころか感動のストーリー! ほら、さっきアリサが風呂場で逃がした羽の無い蚊よ……生きようとしているの! こんな状態になっても……ううっ」

ずずっ


「え? 兄にやられたあの蚊が? 他の虫たちからも逃げ切れて草をよじ登……ってよく見えるねあんた……私見えないよ? 両方2.0なのに……視力どれだけ高いのよ」

その草までは20メートルはある。照代は視力が良いのだな。私は眼鏡が無いと何も見えぬ。


「両目8.9でござる」


「マサイ族やないかい。でも何で泣いてるの?」


「今の私に重ねちゃったのかも……ううっ」


「どういうことよ」


「新聞記者と言う自由の羽をもがれて尚、結婚して生き延びようとする健気な姿……それと彼が草の葉の上に付いた露を飲もうしている姿……とが……よ。他人のように思えないでござる。がんばれ! がんばれ!! パキンだって頑張ってるのよ!」


「あの、松谷照代さん? 今はそんなのどうでもいいでしょ? 頑張るのはあんた自身なんだよ? 虫のことなんて無視無視!」


「でもアリサが逃がした蚊でござるよ? どうなるか最後まで見届けないといけないでござるう」


「逃がした蚊をだしに使ってまでして現実頭皮……現実逃避するな! この卑怯者! 臆病者! 意気地なし! デカ尻!」


「あ、あの毒草の花粉、ここまで届くそうよ?」


「今度はなんだ? 毒草の花粉って毒なのか? じゃあやばいのか? ってか誰から聞いたんだよ……あ、これダジャレか。毒草と届くそう」


「流石アリサ! で、何点でござる?」


「普通に上手いけど、この状況でやったダジャレなので0点よ。そろそろふすまを開けよう」


「うう……厳しい判定……ふすまふすま……あれ? ふすまって近くで見ると網目模様になってるんだ」


「そりゃそうでしょ。糸で意図的に絵を描いているんだし」


「網目がいっぱいでござる。決めた! このふすまの網目の数を数え終えたら行くでござる」


「止めろじじい」


「女でござるし老けてござらん」


「妖怪網数えじじいに瓜二つだったからつい……てかまだ粘るのかよ……さっさと開けろ」


「アリサはさあ、蛇よりもヘビーで……それでいて、一度噛み付いたら雷が鳴っても離さない(スッポン)みたいでござるな。開けろ開けろの一点張り……正直引いたでござる。まさかとは思うけどさっきの暗号のことも、まだ心の中で反芻してるんでしょ?」


「まあ確かに。でもそれは名探偵のひ孫という職務を全うしているだけ。スッポン名探偵結構じゃない。コラーゲンも豊富でさあ、おばさんの顔としぼんで小さくシワシワになった挑戦するという気持ちにも効くかもしれないわよ?」


「コラーゲンはそこまで万能じゃないでござる!」


「ほら! 背筋としわをピンと伸ばして! そのふすまを開けるのよ! ここで躊躇っているうちにあっという間におばあさんになるんだぞ? やっておばあさんになると、やらないでおばあさんになる。お前はどっちなんだい?」


「どっちにしてもおばあさんは嫌……ならやっておばあさんよね……行くしか……ないのね?」


「くどいよ!」


「でも……」


「デモも大正もクラシ―でもねえ!! これ以上粘るようなら帰るぞ!」


「はー、行くか……」

長い漫才の末、ようやくふすまは開けられる。

スー


「ずいぶん遅いでござるな! 待っていましたぞ! すぐ外でガヤガヤやっていましたな? 一体何をしていたのでござるか?」

ふすまを開けるとそれに気付いた人物は勢いよく立ち上がり、大股で照代に近づきながら雷鳴のような重低音の声を響き渡らせる。その主は恐らく忍神の父親。その眼光は遅参した照代を雷鳴の矢で射貫くかのごとく睨みつける。


「すいません、ちょっと兄の部屋を見ていまして口論になりました」


「そもそも何故見合い前に兄の部屋に行く用事があるのでござるか?」


「ま、マリアナ海溝よりも深い事情がありまして」

タジタジの照代。


「まあまあ、あなた落ち着いて! 来て下さっただけでも良しとしましょうよ」

妻らしき人物が説得している。


「う、うむ……そうでござるな……だが外でごちゃごちゃと言っている時間も相当長かった気がするでござる」

しぶしぶと座り直す。


「すいません」


「え? 忍神先生のお父さん? お母さんもいる?」

照代のお尻から顔だけ出し、父の方を見る。


「おや? 珍しい女の子でござるな。ふむ、見合いと言うのは両親同席で行う物なのでござるよ?」


「ああ、そう言えばドラマとかで見たわ! 頃合いを見計らって


『ではそろそろ若い人だけで』


って言う為に存在しているってことよね?」


「違いますぞ! そんな軽いものではござらん。結婚とは全く別の2つの家族が繋がるかもしれないのでござる。その門出に両親が居なくてはおかしいと思わないでござるか? これは決して当人同士の気持ちだけで進めていいものではござらん!」


「そ、そう言われればそうね。ごめんなさあい」

父の反論に気圧され、照代のお尻に顔を隠す。


「そうでござる! 忍神氏の父上は人格者でござる!!」

まるで自分が言いたいことを言ってくれたことを誇るような表情の照代。


「色々あるんだねえ。面倒臭いわ。私の場合、どうしてもオヤジだけは来てほしくないのよね。ガッツリハゲてるからさ」


「ぬう、娘にそんな風に思われているとは……お父上が気の毒でござる……」

現在では当人同士のお見合いが普通であるが、今回のように古風な家柄では両親同席の見合いも少なくない。これは優秀な忍びとしての血を絶やさぬための選考会という側面も存在し、幾つかメリットがある。

例えば一人の時よりも安心感があったり、会話も大人数である為、話題が尽きる危険性も少ないし、相手の家族構成が分かったり、家族同士の良好な関係が築きやすくなり、結婚のスピードも速い場合が多い。

反面デメリットもある。それは、親の前だということで本音が話づらく敬遠される可能性がある。そして、


『何か理由があるのではないか』


と問題児扱いをされる可能性がある為、親を同席させる場合は、必ず相手に説明をして、了承や理解を得るようにしなくてはならない。

もし相手に黙って親を連れてきた場合、印象は最悪で、結婚出来なくなる可能性もある為、お見合いで親を同席させるかは慎重に考えなくはなるまい。

次に、親を同席させると、2人で話す時間が短くなる、だな。お見合いの平均時間は1時間程度、親が夢中になって話し続けてしまうと、あっという間にお見合いは終了。これでは、誰の為のお見合いか分からなくなる。

次は親に遠慮して本音で話せない。で、2人だけの会話であれば、聞きたいことや話したい話を出来るが、親に遠慮してしまう性格の場合、親の顔色を(うかが)いながら話してしまう。

本音で話していないことは、初対面の相手であっても意外と分かってしまうもの。


『この人は親のことばかり気にしている』


と思われてお断りされてしまう可能性が高くなるということ。

次に、親と相手の評価が分かれる場合がある。親といっても違う人間だし、親は親で別の立場から相手を見ているのだ。本人が気に入った相手でも、親からしたらイマイチと思う可能性もあり、当日に反対されるリスクもある。

出会いの場となると自分の子供の幸せがかかっていると面接官のような気持ちで相手を見てしまうものだ。

そして最後に、親がお見合いに同席すると、2人だけでお見合いするよりも断りづらくなる。本人が断るつもりでも、親が前向きではプレッシャーを感じてしまい、当の本人は断りづらくなる。仮に勇気を出して断ったとしても、その場の空気は悪くなる。

だが、真田行家の場合親同席は絶対条件と決めている。優秀な忍者の血を絶やしたくないという強い想いであろう。


「あれ? でも忍神さんの両親だけ?」


「もうすぐ来るかもしれないわ」

すると照代の両親、照蔵と照乃もまるで台本があるかの如くのベストタイミングで入ってくる。それに気づいた忍神の両親は深くお辞儀をする。一族間の力関係が如実に垣間見える瞬間だな。


「では真田行家、忍神家のお見合いを開始いたすでござる」

照蔵が重々しい口調でお見合い開始の合図をする。


「うう、緊張するでござる……」


「拙者まだ若輩者ですが、照代さんのことは大好きでござる! 結婚した暁にはこの命に代えてでも守り抜くでござるううう!」

両親同士の挨拶をすっ飛ばし、自分の気持ちを伝える忍。


「あらあ? 積極的ねえ」

その情熱のこもった言葉に、松谷修三の影を見たか? 頬が赤くなるアリサ。

だが、当事者の照代にとっては情熱どころか、ただの恐怖でしかなかった。


「ひいい( ;∀;)」

突然の出来事に訳も分からず悲鳴を上げ、アリサに抱き付く照代。


「あら? 何? どうしたの? こらこら、暑いんだから離れなさい」


「ごめん。でもその態度、なんか冷たいでござる」


「それはしょうがないじゃん。突然高齢者に抱き付かれればこうなるわ。まあ暑い季節だし涼しくなれて良かったね」


「高齢者って……確かにアリサよりは高齢者だけどさ……酷い……今冷えたのは心だけでござる。心の冷たさは肉体には何一つ関係ないのでござる」


「うるせえ、小説家みたいなこと言うな」


「な、中々口の悪い子供でござるなあ。全国の小説家を敵に回さないか心配でござる」


「小説家だって大変な仕事だと思うわよ」

照蔵と照乃がアリサを叱る。


「あ、何でもないかったですう♡」

両親に真の姿を見られ、動揺し取り繕おうとするアリサ。だけどね? 今更遅いよ! それにないかったってなんだよ!


「こ、こら忍! まずは両親の挨拶からでござろうもん! あれほど渡したお見合いの本を読めと言った筈でござるよ?」


「申し訳ござらん……読んだ筈でござるが……目次の3行目と4行目の途中で眠ってしまって……全く頭に残ってござらん……」

もちろん緊張しているのは照代だけではないのだ。しかしもう少し読んでから睡魔も襲ってきて欲しいものだな。


「そうか……で、では改めて」

忍の父が挨拶を始める。

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