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乙女ゲームのヒロインに転生したようですが、私は変身ヒロインになります。メンヘラ男子はお呼びじゃありません。  作者: シャチ
2.貴族学校編

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29.叩きのめさなきゃ!

到着した王城は、混乱でごった返していた。

すでに騎士団の編成作業は終わっているようだけど、どう見ても王城に突入しようとしている。

まさか王城内で復活したのだろうか?

ノエール様の後についていくと、ブロッサム公爵と国王陛下がいらっしゃった。

「よく来てくれた、エリーカ嬢を連れてきてくれたか?」

「はい、こちらにおりますよ」

私はそうして国王陛下へ紹介されてしまう。

「エリーカ・フローレンスと申します」

「君が、フローレンス嬢か。うわさは聞いている」

「早速だが、状況を説明する。エリーカ嬢にはぜひ協力いただきたい」

まぁそのつもりで来たので問題ない。

私が頷くと、公爵様が説明をしてくださった。


一刻前、幽閉されていたブラッドレイ侯爵が脱走。

それと同時に、闇魔法が王城内で展開された。

「私は人間をやめるぞ!!」と叫んでいたらしい。

何処の吸血鬼だ。

そのうち時間を停めたりしないだろうな…

で、どうやら本当に人間をやめてしまったらしく、異形の魔物と化してしまったらしい。

今は王城内の謁見の間で落ち着いているようだが、その間に守備隊にだいぶ犠牲者が出たとのこと。

えぇ、城内スプラッターなのかしら…

で、討伐のための騎士団を編成してはいるが、室内戦闘が苦手な騎士団では倒せないのではないか?ということで、私たちが呼ばれたとのこと。

「というわけで、エリーカ嬢とノエールにも手助けをしてもらいたい。セラーナ嬢!」

なんか懐かしい名前を聞いたぞ。

後ろを振り向くと、騎士服を改造して動きやすくしているセラーナ様がいらっしゃった。

「久しぶりねエリーカ」

「お久しぶりですセラーナ様」

「あなたのおかげで、今では少佐にまで位が上がったのよ」

なんだよ、お父様を越えちゃってるじゃない。

「それは、おめでとうございます」

「全部エリーカのおかげよ。今回の魔王討伐の指揮は私が取るけど良いかしら?」

「「はい、お任せします」」

私とノエール様が同時に返事をする。

今回、大人数で王城内へ突入しても無駄ということから、私たち3人で血路を開いて、騎士団員には王城内に発生している魔物を討伐、私たちが魔王を撃破することになった。


「いやー、セラーナ少佐ですか」

「むしろ、エリーカちゃんがいまだに伍長なのはなんで?」

「仮押さえされてるだけなので、騎士団に入る気はなかったのです」

「なんじゃそりゃ」

「あなたたち、なんでこんな状況で、和やかに会話してるのよ」

ちなみに私たち3人は光の戦士服に着替えてお城へ突入し、魔物をぶっ飛ばしながら進んでいる。

ノエール様とセラーナ様は剣をつかって、私は武器を使わずに殴り飛ばしている。

最初から、倒すことを目的としているので、血しぶき対策もばっちりだ。

原形をとどめることを考慮しないでぶん殴っているので、お城の廊下が大変なことになっているが知らない。

きっと魔王を倒せば消えてくれる。

うん、大丈夫。

最初はそれほど高レベルの魔物は出てこなかったが、階を上がるごとに魔物のレベルが上がってきている気がする。

最初はゴブリンやオークだったのが、今はキングオークあたりも出てきているし、肉体言語が通じないスライムなんかも沸いている。

あと2~3階ほど登らないと謁見の間につかないので、倒すのが面倒くさいスライムは放置の方向で。

アイツら魔法じゃないと倒せないので、私の戦い方と合わない。

別属性として火魔法を使ってもよいが魔力の無駄遣いである。


「結構きつくなってきたわ」

「セラーナ様、魔力残量あります?」

「これ以上、上に行ける気しないわ」

「じゃあ無理せず戻ってください。前線で倒れられると大変です」

「そうは言っても…」

「エリーカ、あなたの魔力回復ドリンク分けてあげなさいよ」

「えー」

「えーじゃない。戦力は多いほうがいいでしょうが」

「でもエクスキューショナーを乱発できなくなっちゃう」

「あなたお城壊す気なの!?」

「魔王倒すのと、お城が壊れるの、どっちが優先ですか!」

そんなじゃれあい?をしながら階をのぼっていく。

目の前には大きな扉。

ついに、謁見の間前についたらしい。

私は勢いよく扉を開ける。

あ、蝶番壊れたかも…

「だれだ、わたしをじゃまするやつは」

そこには、元宰相だった者がいた。

一応喋れるらしいが、見た目的には顔のある黒っぽいナメクジ。

ブクブクにふくれあがっていて、某大昔が題材の宇宙戦争映画にでてくるナメクジのような状態だ。

本当に人間をやめているとは。

「えぇ、気持ち悪い。本当に人間やめたんですね。勘弁してもらえます?」

私はエクスキューショナーを乱発する。

部屋が壊れることなど知ったことか、こいつを倒せば平和になるんだ。

「ぐああああ!!!ちょっとまて、なんか会話とかあるだろう!!」

「知りませんよ!さっさと消えてなくなれ!エクスキューショナー!」

10発ほどエクスキューショナーを叩き込んむと、だんだんと宰相が小さくなって人型に戻ってきた。

私は魔力回復用のポーションを呷る。

これ高いんだ…金貨100枚もするんだもん。討伐任務10回分のお金が飛んでいくが、そうも言ってられない。

さらに5発ほどエクスキューショナーを叩き込んだところで、宰相が完全に人型に戻る。

その頭には、リングが嵌っており、私はそれを見てピンとくる。

あれが魔王復活のためのアイテムだと。

「ノエール様、もう何発かエクスキューショナーを叩き込みますので、宰相の頭のリングを奪い取れませんか?」

「あぁお城が…はっ!あのリングを奪い取ればいいのね?」

「はい、宰相が人間を捨てたアイテムのはずです」

「わかったわ」

「可能なら、全力で浄化の魔法を使ってください。下手をするとノエール様が乗っ取られますよ」

「えぇ…」

そういいながら、私はさらにエクスキューショナーを叩き込む。

ノエール様が全力でダッシュして、宰相の首を狙う。

え、首を狙ってる?!

あっという間の出来事だった。

私のエクスキューショナーの間を抜けて、ノエール様が剣を一振り、目にもとまらぬ速度で振られた剣からはすごい音がした。

そして、ボトリと宰相の首は落ちた。

あふれ出ていた黒い靄もとまり、首が落ちた後に発動していたエクスキューショナーの直撃を受けた宰相の身体は消滅した。

ノエール様が全力で首に浄化の魔法をかけているので、私も駆け寄り、一緒に浄化の魔法をかける。

まさか生首を浄化することになるとは…

「エリーカ、このリングまだ黒い靄が出るわ!」

「でなくなるまで浄化魔法を叩き込むんです!」

「私も手伝うわ!」

セラーナ様も手伝ってくれて、三人で延々と浄化の魔法をかけ続ける。

「状況はどうなった!!」

あ、お父様たちが突入してきた。

城内の魔物も片付いたのだろう。

「今浄化中です!」

「手伝えることは?」

「魔力が切れそうなのでポーションと、他に聖属性魔法が使える人を呼んできてください」

なんか、壊れた蛇口を抑えているような状態だ。

全然止まらないぞこれ。


次回最終回(予定)です

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― 新着の感想 ―
[気になる点] えっ!?えええぇ。。。まだまだ短いなのに、作品がもう終わり掛けるですか!? 折角面白そうな設定や展開を持つ作品、本当に勿体ない過ぎる、この上なく遺憾だと思います。。。
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