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始皇帝記 ~DG6~  作者: 小泉るか
デモゲ6-1
103/106

DG6 098 存在価値・役割

一方、ベルグ帝国 首都 東京 新まおー館


アスカ「平和ね。妊娠期間中だからってサボりすぎてる気がするんだけど、いいのかな?」


シバキ「いいんじゃない。旅の生活って移動や戦闘ばっかりなのがさ、疲れるだけで働いてるつもりになるだけのことよ」


アスカ「シバキは政務やってるからヒマじゃないかな」


シバキ「ぜんぜんヒマよ。最初に仕組みと方針を示したら後は指示しないから調整しかしていないし、ずっと自由な時間」


アスカ「そうなんだ。サトシがいないと一緒にいる時間が少ないから知らなかった。でも凄いよね、何でもかんでもできるのは。私なんて最初からただの一戦闘員でしかないと思う」


シバキ「そんなことないよ。アスカがいるから和んでるであって、私とサトシだけなら絶対に上手くいってない」


アスカ「役に立ってるの?まったく実感ないんだけど。もしも上手くいってないっていうのは関係のこと?それとも戦闘?侵略?」


シバキ「関係かな。でも一番重要な要素だよ。関係が良くなければ戦闘に勝てても長続きしないし、侵略なんてする余裕がなくなっちゃう。仲間が増えても、力の差が生まれても同じことよ。2軍選手になることはないし、存在価値は揺るがない」


アスカ「持ち上げてるんじゃなくて、本気で思ってる?」


シバキ「もちろん」



アスカ「2軍選手に存在価値かー。考えたこともなかった。本当に凄いよねシバキは。どうしたらそうなれるわけ?」


シバキ「同じよ。何をしてても同じ。極潰しのニートだって、歴史に残る科学者だって、そこに大差はないの。働いてるつもりになったどうかの違いがあるだけで、存在は役割を与えられているに過ぎない」


アスカ「それだと一兵士も一般人もサトシも同じってこと?」


シバキ「そう。役割の内容が違うだけ。観測される角度と数が違うだけ。数があっても有名になるだけで、本質は何も変わらない」


アスカ「仕事の話をしてたつもりなのに、哲学になってない?」


シバキ「前も話したでしょ。哲学ではなくてこの世の仕組みだって。森羅万象であり真理。でもね、知ってるだけじゃ何も変えられないし、大した違いはない」


アスカ「待って待って。話が分からない方向に進んでる。私はどうしたらそこまでの話を理解できるようになるのってこと」


シバキ「あー、ごめんね。これ全部さ天魔教の導き出した答えなの。それを読んで、実際に著者と旅をして、ようやく理解するレベル」


アスカ「それもタカさんなのね」



シバキ「アスカもあの人の下で修業すれば、言葉の内容も理解できるし、自分がやるべきことも沢山見えてくるようになると思うよ」


アスカ「そんなに変われるんだ。でも14年だもんね。想像できないかな。シバキに教えてもらって14年じゃダメなの?」


シバキ「うーん。自信ないよー。弟子をとったことなんてないもん」


アスカ「政務や指示や発現を見て、学ぶだけじゃダメなの?」


シバキ「アスカならできそう。でも私は話すだけで教育できないからね。教育できるのは新兵へ教えるだけ」


アスカ「それでいいのよ。私も鍛えてくれない?」


シバキ「今更無理。好きなように盗み見るなら自由にやって」


アスカ「ありがとう。わからない点は質問してもいい?」


シバキ「もちろん。でもアスカが自分の役割に悩んでたなんて思わなかった」


アスカ「この間、桜田姫だって言ってたじゃん。もっと役立ちたいって。私も同じよ。どんどん命令してね。任務をこなして成長するから」


シバキ「う、うん。心がけるようにしておく」




新まおー館 大温泉


パルル「うー、サトシさま早く帰ってこないかなー」


アシャル「そうですねー」


タシャル「お供したかったよね」


アシャル「妊娠は嬉しいけど、戦闘から外されちゃうのがね」


タシャル「パルルは2人目でしょ。慣れたりしないの?」


パルル「妊娠することに不安はないですけど、サトシさまがいないことはずっと不安ですよぅー」


タシャル「大好きなのね」


パルル「2人だって1期生で最初に冒険したんじゃないですかー。好きじゃないんですかぁ?」


アシャル「私たちは好きというより、最初から憧れなの」


タシャル「そういうこと。妊娠した今でも変わらない」



ガラガラ


アンサンプル「話し中でしたか。会話の内容を聞いても?」カラン シャーーー


パルル「決まってるよぅー。サトシさまのこと。早く帰ってこないかなーって」


アンサンプル「なるほど。でもこちらから会いに行くのは禁止ですよ。とくに私たちは妊娠済みで負傷できない体なんですから」シャーー


パルル「う~。時空呪って魔法でささっと出産できないのかなぁですぅー」


アンサンプル「赤ちゃんへの1歳半までの時空呪以外は、妊婦への時空呪を含め、成長に悪影響が出るとは聞いたでしょう?」ちゃぽん


パルル「サトシさまたちの魔法文明なら、その悪影響すら何とかすることができると思うです」


アシャル「確かにできそうですね」


タシャル「それならいいのにね」



アンサンプル「無理ですよ。同じことを聞きましたけど、魔界20数年で実証された結果だと言われました。無茶ならできるが、大切にしたいからと」


パルル「やっぱり優しいですぅ」


アシャル「詳しいのねアンサンプル。学園にいた頃はサトシさまの話はタブーだったから聞けなかったけど、そんなに沢山会ってるの?」


アンサンプル「そんなことはないですよ。一緒にいるときに何を話しているかの違いでしょうね」


アシャル「うっ、私、自分や家族の話ばかりしてるかも」


タシャル「アシャルもなの?私とかぶっちゃう」


パルル「アンサンプルは何を話してるんですかぁ」


アンサンプル「軍事のこと、作戦の立て方や、魔法や文化です。私自身のことは聞かれるまで話しません」


パルル「うー。それ面白いんですか?無理ですぅ」


アシャル「まるで軍師専攻みたい」


タシャル「いえ、それ以上だと思う」



アンサンプル「女将の中でも隊長のような役割を頂いていますから当然でしょう?」


パルル「無理ですぅ。自分のことをもっと知ってもらいたいですぅ」


アンサンプル「必要なことは聞かれます。それ以外は知らなくても愛してくださる。それでいいじゃないですか」


アシャル「うわ、凄い割り切り。大人の女って感じ」


タシャル「年齢そんなに変わらなかったよね」


アンサンプル「3人より少し年上なだけです。年齢より大事なのは生まれ育った環境でしょうね」


アシャル「うちは普通に田舎の木こり家庭」


タシャル「もしかして、学校なかったのがいけないの?」


パルル「パルルはずっとお嬢様扱いされてきましたぁ」


アンサンプル「下級騎士の生まれですが、教育は厳しかったからでしょう。私への期待は大変大きなものでしたから」


パルル「うぅ、まったく正反対ですぅ」



アシャル「じゃあさ、話したことで覚えているのをもっと教えて」


タシャル「それ良いかも。お願いアンサンプル」


パルル「聞くです!」


アンサンプル「仕方ないですね。長くなりそうですが、のぼせる前にはあがりますよ」

サトシと作戦行動中

シグレ隠密

リン隠密

リサ軍師

レキア槍前衛


2人目

母アシャル

母タシャル

母パルル

母ロンダ

母アンサンプル

シバキ

アスカ


1人目

シバキ  ♀アヤカ

アスカ  ♂シオン

母アリー     ♂アルス

母アンサンプル  ♂アレン

母ニーナ     ♀ニルヴァーナ

母レン      ♀レナ

母シグレ     ♂シンジ

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