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017衛星兵器SSL

作者のアイです。


今回は、オーパーツの新兵器が登場します。

過剰戦力なお話

 いつも通り零封亭の食堂で、朝御飯食べている。


 食事中に零さんがずっと私を見ている。

 今日は、40代ぐらいの年齢になっていた。


「ジェスさん! おはようございます!」


 ラクアが2階から降りて来た。


「ごはんを食べている間に、冒険者ギルドに行って依頼を見てくるから此処で待っててください」


 ラクアに伝えて、部屋でパワードスーツを装備してから冒険者ギルドへ移動する。


 掲示板見ると6級の依頼が全く無い。5級は、2件ある。


 その内の一件は、サンドワーム討伐。

 討伐承認部位は魔石である。魔石が無い場合は、討伐を認めない。


 その内の一件は、サラマンダー討伐。

 討伐承認部位は舌のブレス口である。


 受付にキャサルがいたので質問。


「キャサルさん、魔石ってなに?」


「ひ、非常識ですね。モンスターの体内にある宝石でしょ! それを知らない冒険者って凄い」


「舌のブレス口ってなに?」


「サラマンダーは、舌の先端から炎を吐くんですよ。超高熱に耐えれる素材で高価ですね。

 って聞いてばかりいないで自分で調べなさいよ!

 本は、そこの棚にあります。

 持ち出しは不可です」


 受付横の棚を見ると、モンスター名図鑑、モンスター特長図鑑など資料が置いてあった。

 そのうち全部を読んでおこう。


「魔石を見たいんで、この依頼受けます」


 サンドワーム討伐を受諾してもらう。


「最速でも10日かかると思うけど、今日戻って来そうですね。参考までに言うと、この依頼は普通だったら最低5人ぐらいで受けてますよ。

 サンドワームは、モンスターの魔石持ちの確率が低いので頑張ってくださいね」


 思い出した様に追加で説明して来た。


「昨日の昼過ぎにラクアさんが来て、冒険者登録してジェスさんとパーティ申請していったんですが、受理します?」


「ぜひとも!」


「ラクアさんのステータスが高かったので、初期から8級で登録しておきましたよ」


 うお!ラクア強かったのか!


 前回の狩で登録してなかったから貰えない報酬があったので、気にして登録してくれてたとは、微笑ましい。


「あ!登録料金と手数料はジェスさん持ちだそうで、銀貨10枚ください!」


 キャサルは、ニコニコして手をこちらに伸ばしてくる。

 ……意識はしてなかったが……私がラクアの主人だった……

 支払いも私につけられるのね。

 キャサルは、お金が絡むとすぐに営業スマイルになるんだな。


 零封亭でラクアと落ち合って、荷車を持ってよく出会う街の門番に挨拶して、人気のない森の中にくる。


 《地球の首飾り》の衛星で、指定された討伐ポイント付近のサンドワームを探す。


 地下に潜っているタイプなので見つからない。

 センサーの種類を変更しようと思ったら、『アクセス権限が必要です』と言われたので、帝国軍施設の司令室経由でアクセスしたら権限が解除されて、SSLと言う欄が出て来た。


「スペース・サン・レーザー?」


 SSLの機能をパワードスーツにリンクして表示させて、討伐ポイントを見たら、SSLのセンサーが索敵して砂漠の中のサンドワームが丸見えになる。

 7匹いる。


 標準が出て来たので、7匹に合わせて実行をしてみた。


 周囲の視界が一瞬明るくなった。

 表示されていたサンドワームが消えた。


「え!現地行かずに終わり?」


「ジェスさん? 今、雷みたいなのが遠い空でピッカってしたよ! なんかしたの?」


「………い、いや……」


 零さんに転送装置を渡してしまったので、右手に大気中のナノマシンを集めて、新しく転送装置を作成する。

 杖として使いやすかったので、今回は、いかにも杖っぽく作る。

 完成後にすぐに使用した。


「ゲート!」


 別に言わなくても良いが、この世界に合わせてそれらしく詠唱する。

 ラクアを乗せた荷車引いて、サンドワームがいる砂漠へ行く。

 ちょうど砂丘の1番高い所に出て、周りを見渡しといた。


 砂漠に直径20mほどの7個の穴が空いていた。


「ジェスさん、穴が空いてます」


「見ればわかる」


 地下で倒したので魔石が回収できない。

 穴も何処まで深いかわからないぐらい先が見えない。


 穴の縁は砂が溶けてガラス化しており、硬化しているために穴が崩れないで形を保っている。


「SSLの威力すごいな」


「これジェスさんが、やったんですね。さっき光った奴ですね。非常識だわ……」


 ラクアが、これってなに? って顔で穴を見つめてる。


「魔石ってどんな物なの?」


「色んなマジックアイテムの材料になったり、薬になったり、魔力の供給源になったりします」


 少し考えてから、全ての穴のナノマシン濃度を調べると2個の穴が異常に高い。


 予想だと魔石とは、モンスターが大気中ナノマシンを利用する際の、エネルギーとインターフェイスの役割をしている部位であり、濃度が高いところに在ると考えた。


「ラクア? 空を飛ぶ魔法ってあります?」


「ありますけど、上級魔道士レベルだと思います」


 飛んでも非常識ですみそうなので、大盾と大剣を再構築して背中にランドセルとブースターを再構築して、ブースターから圧縮空気を排出して砂埃を捲き上げながら空を飛ぶ。


「ひえぇぇ!?」


 ラクアが、砂埃で視界が見えなくなってあせっている。

 スカートが捲れて、パンツが見えないように必死に抑える。

 砂埃が邪魔で色は見えない……


 一気に、ナノマシン濃度が高かった穴に侵入する。

 地下15m付近にガラス化した穴の縁にめり込んでる45cm程の石を発見し回収。


 もう一つの穴のは、地下12m付近にガラス化した穴の縁と溶けて接合されてしまってる30cm程の石を発見し周囲の溶けた砂ごと回収する。


 ラクアの所に戻り、石を見せると過剰に反応してくれる。


「デカイ!! 確かに魔石ですよそれ! 小さいのは見た事あるんで確かです。魔石が溶けてる! うは!」


 魔石ゲット! 早速、パワードスーツで解析を行うと、予想通りのものでver9.3のナノマシンに干渉出来るインターフェイスで、呼吸で取り込んだナノマシンが濃縮したものであるとわかる。


 モンスターに関しては、長い間生きてるほど大きくなるって事か?

 今後は寿命が長いモンスターは、警戒した方が良さそうだ。


 街へ戻ろう。

この時代なら最強クラスの兵器をゲットしたジェス!

ついていけないので、非常識でなんでも片付けるラクア!

二人のお話が進みます。


次回は、冒険者プレートの謎とジュスとラクアの身体の秘密に迫ります。


次回へ続く!

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