016零のお願い
作者のアイです。
零さんとジェスの今後の行動が決まるお話です。
「私のお願いは、貴方の正体を教えて欲しい。私の知っている、最後の情報は……」
まとめると、以下の様な話しであった。
宇宙暦345年に帝国皇帝は、身を犠牲にして囮になり連邦軍を壊滅させた。
帝国皇帝崩御したので、第2軍率いる妹のセシル・レイスタが全権限を引き継ぎ、連邦軍の残党を掃討する。
連邦軍の残党は戦争で使用禁止と条約した、居住可能惑星に対する大質量落下による攻撃を敢行して、残っていた帝国の惑星を次々と居住不可能な惑星に変えていく。
第2帝国軍と連邦軍の残党との熾烈な戦いが継続し、宇宙暦354年に地球は、地表に多数の巨大隕石攻撃を受けた事が最後の情報であった。
私の知っている連邦軍の情報と異なり、帝国軍の正義で語られていた。
連邦軍には妹の情報もなく、皇帝を倒す事により帝国軍の主要兵器は、皇帝の権限が無ければ使えなくなるので、皇帝さえ倒せば勝利であると伝えられていてので、かなりの違和感がある。
私の知っている事は、真実では無い可能性が出て来た。
「私の正体は、私自身も知りたい事があるので、わかるまでは、秘密にしておきます。
しかし、零さんのナノマシン変調の調整と、零さんが何者かを探す事は最大限手伝いますよ」
真剣な顔で零さんに伝える。
全てを語る事も考えたが、帝国皇帝の一件を話すとどうなるかは、わからないので語るのはやめておいた。
零さんの右手が、突然サーベル状になり、私の喉元に突きつけられた。
「正体は、そのうち教えてくれる。
私の手伝いをしてくれる。
という事でいいのかい? 連邦軍の坊や」
何も答えず、目を見つめ合う。
「わかった。
実は部屋に入って来た時点で、信用していた。
やっと歩けるほどの最弱ステータスなのに、部屋に入ってくれたのだからね。
隠し球でもあるのかと最終確認させてもらった。
勝手にステータスのプレートを読ませてもらった。
すまなかった」
危なかった。
私は連邦軍だから敵軍なのを、すっかり失念していた。
何も考えてなかっただけだが、信用が得られて良かった。
「早速、施設に行きます? これ転送装置です」
転送装置を杖がわりに、部屋に来たので杖を渡す。
「え?」
「杖に残っているエネルギーで、後2回ほど施設の転送装置前にゲートが開けます。座標は入力済みです。エネルギーは、施設を非常用エネルギープールで再起動しておいたので、施設で補充できるはずです。帰りは施設の転送装置を使えば良いですよ」
「え?」
零さんが驚きすぎて、フリーズしている。
「ナノマシンの変調は、verアップによるバグだと思います。研究施設で無事な所があったので、そこでデバックして書き換えすれば治ると思いますよ。
権限は全て解除してあるので、誰でも使えるはずです」
「あの施設の制御権限は、最低でも中隊長以上ですし、ジェスさん連邦軍じゃなかったの? 帝国軍だったの?
何ですか、この小さな転送装置! 1000年も入れなかった……」
零さんが、さらにフリーズ……
「眠いので、また明日来ますね」
固まってる零さんを置いて、壁に手をつきながらよろよろ自分の部屋に戻る。
ベットに入ると、明日はどうするか考えながら寝てしまった。
帝国に情報が少し出てきました。
自分探しの旅が始まる予感!
次回は、新兵器が登場!
次回へ続く。
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用語説明
オーパーツ
それらが発見された場所や時代とはまったくそぐわないと考えられる物品を指す。
デバック
コンピュータプログラムや電気機器中のバグ・欠陥を発見および修正し、動作を仕様通りのものとするための作業である。サブシステムが密結合であると、1箇所の変更が別の箇所でのバグを作り出すので、バグの修正がより困難となる。




