君と僕だけの教室 其ノ陸
貴方以外は何も要らないから——
「貴方と同じ高校に入学したい」
——あの日の、悍ましく不気味な夢の事を思い出しながら、ぎこちなく動く心臓を抑える。あの夢が実際に起きた事という、その事実から逃れようと頭が必死に身体を動かす。
仮に本当に記憶が消されているだけで、過去僕が立花の死を救ったというのであれば、立花は…一体…。
「私と朱斗くんが、同じ中学?そんな記憶何も…」
一之瀬は徐に時間を確認した。
「やば!そろそろ授業始まる!」
誰かが時間を早めたと錯覚する位、その十分休憩は一瞬で過ぎ去った。生憎、真剣に悩むだけの時間が無い。ここ最近は一日が短く感じる。
「すまん話しすぎた。じゃあまた夢を見たら随時教えてくれ」
「仰せのままに!」
どんなキャラ設定だ。
僕が教室に入ると、どうせまた立花が「何処へ行っていたの?」と聞いてくると思って、何と言おうかと準備していた。しかし、早歩きで着いた教室に、立花の姿はなかった。予想と違う展開で息を呑んでいると、後ろから声がした。
「雨宮くん。何処へ行っていたの?」
僕は驚きのあまり、心臓が一瞬、何倍にも膨らんだ気がした。それは中々収まらない。何故、後ろにいる?もう授業が始まるというのに。
「脅かすな。立花こそ何してたんだ」
「トイレよ。そんなに吃驚しちゃって。まるで天敵に襲われるリスね」
「ある意味正解だ」
「そんな事より雨宮くん。まだ私の質問に答えてないわよね。何処に行っていたの?」
「まあ、一旦席着こうぜ」
「嫌よ。答えなさい」
え?いまこいつ嫌って言ったか?
「おいおい、どうした。席ついて話そうぜ」
「いいからこっち来なさい」
「おい、なんだ?」
立花は僕の腕を掴み引っ張る。
「何処に連れてく気だ。もう授業始まるぞ」
「良いから来なさい」
「もう何が何だか…」
一階の自動販売機まで来た所で立花は足を止めた。
「ねえ雨宮くん。何処へ行っていたの?」
まあここまで追及されて隠す義理もない。立花にも今僕が置かれている状況を説明したら、何か変わるかもしれない。ていうか立花はこの変異について、どう認識しているのか。どの程度知っていて、どう解釈しているか。
「なあ立花。僕らのクラスは全員含めて二人だろ?」
「そうね。とても静かで心地良いわ。ゴミ箱も完備してあるし」
どの教室もゴミ箱の数は変わらない。
「力になれて光栄だ。そこで質問なんだが、何で二人なんだと思う?」
「考えた事なかったわ。でもよく分からないわね」
「そうだよな。普通じゃないよな?」
「まあ、他が四十人なのに私達のクラスだけ二人というのは、確かに不釣り合いね」
立花はこの状況を普通だとは思っていないらしい。だとしたら、こいつも変異の世界をある程度認識しているという事か?
「それで、雨宮くん。まだ私の質問に答えられてないのだけれど」
「今からそれを言う所だ」
僕は一之瀬との会話の内容を立花に伝えた。クラス内に起こった変異の件から、最近見る夢の件まで、要所要所を上手い事切り取って簡潔にまとめた。
「全然気づかなかったけど、確かに今日は人が少ないわね」
「お前は人に興味が無さそうだからな」
「でも静かになって良かったじゃない。騒がしいのが集中力を乱す一番の原因よ」
まさかここまで無慈悲な奴だったとは。だからといって別に立花のイメージが変わるという訳では無いが。
「いやでも人が消えてるのにそれを放置は流石に愚策だろ。現に僕の友人は皆消えてしまって今や関わる人が片手で数える程度しかいない」
「二次元にも有効なのね。その現象」
「ちゃんと三次元の住人だ。僕がアニメに触れるのは自分の部屋だけと決めているんだ。外に話題を持ち出したりしない。二次元の友達なんて以ての外だ」
「ごめんなさい。お気の毒様ね」
「同情される筋合いはない」
チャイムが鳴った。一限の始まりを知らせるチャイムだ。もう走っても間に合わない。
「さあ、もう用は済んだわ。行きましょう」
「なあ、一回だけやらせて欲しい事がある」
「何?雨宮くんの事だから、やらせて、で止めるかと思ったわ」
「僕の三大欲求は睡眠欲、食欲、自由欲だ。性欲は極めて愚かな欲求だ」
「あら。彼女が出来無さすぎてとうとう上手い事言い訳をし始めたわ。滑稽極まりないわね」
「いや本当だ。彼女など自分の自由を脅かす最たる要因の一つだ。毎秒毎秒メールの返信に追われる日々なんて、こっちから願い下げだ。人付き合いなど、信用した友達数人だけで充分だ」
別れた後、関わりを絶つカップルも過半数存在する。二度と関わらないかもしれない。そんな不確かな物に時間と金を費やす程、僕は愚かじゃない。
「じゃあ今すぐ彼女が手に入ると言われたらどうする?」
そんな偽りの彼女を大事に出来る程、僕は優しい人間でもない。
「僕は、僕を好きでいてくれる人がタイプだ。でも、必ずしも好きだから誰でも良いという訳でもない。その前に僕が、付き合うか付き合わないかの判断をする」
「そう」
反応は以外と素っ気なかった。怒りを通り越して呆れという意味か?つい喋りすぎた。
「それで、雨宮くん。やりたい事って?」
「あー、そうだ。僕と立花が今クラスにいないという事はあの教室には誰もいないという事だ」
「それは、当たり前ね」
「誰もいない教室で先生達はどんな反応をするか、気にならないか?」
「…何を馬鹿な事言ってるの。行くわよ」
そんな事を言いつつも立花は動く気配を見せない。
「…何立ち止まってるんだ。行けよ」
「…いや、雨宮くんが歩かないからでしょ?」
「行きたければ先に行けよ」
「何を言ってるの。全く」
何なら近寄ってきた。
「おい。実はお前も気になっているんじゃないのか?」
「いや、全然。別にどうでもいいけど、でもまあ仕方なくついて行ってあげるわ」
「正直じゃないのな」
僕はふと疑問に思う。結局僕は何でここに連れ出されたんだ?本当に、ただ何処に行っていたか聞かれただけだし、意図が読めない。
「そういえば、なんでわざわざここまで移動したんだ?」
「何?理由なんてないわよ。ただサボりたかっただけ」
「本当は、誰もいない教室に先生がどんな反応するか、気になってたんだな」
「それは違うって言ったでしょ?まあもういいじゃない。早く教室に行きましょう」
立花の言葉に若干困惑を浮かべながら、僕達は静かに自分達の教室へ向かった。そこで、僕達は見てしまった。きっと、そのおかしな事態を確認するまでは、混乱した先生の顔を見たいだとか、単なる興味だとかで動いていた。今となって、その頃の自分を憎む。
「ねえ、雨宮くん。あれ」
「…おいおい、まじかよ」
それを見た途端、悪寒が背筋を伝う。ありえない光景。想像もしてなかった、「不気味な現実」を。
——教師は誰もいない教室で授業を続けている。
まるでそこに人がいるように。何一つ疑問の顔を浮かべずに。淡々と、いつも通りに。
何処か顔が狂気じみた風に見えるのは、恐らく僕の幻覚だ。頭が勝手に修正を入れただけ。この状況で普通な顔をしているより、その方がずっと納得出来るからだ。
この状況を無理矢理解読するとしたら、今の変異が起きた世界によって常識がズレたという事。即ち、完全な現実では無いという事だ。
先生達もこのクラスが二人だけという事は知っている。しかし残りの三十八人も今まで存在はしていた。その三十八人は変異によって消されたのだ。ただ、あくまで想いで消しただけであって、世界から完全に消えた訳ではない。
変異を認識出来ない人は、その狭間にいる。もっと分かりやすく例えるのであれば、消えた人は、今この世界から、半分消えていて半分存在しているという事。今、あの先生は半分存在している生徒に向けて、無意識的に授業をしているという事だ。そこに意識は無い、筈だ。
ただこれは自分を納得させるための無茶な推理だ。期待はしないでおこう。
この推理が合ってるのだとしたら、このまま遅れた事を伝えて教室に入れば大丈夫な筈だ。
「すみません。トイレに行ってて遅れました」
「おうそうか。早く席に着けー」
立花は僕の後ろについて行き、初めからいたかのような振る舞いで、この教室に溶け込んだ。
この、二人の教室に。
外の山とその下に連なる田園風景をぼんやり見ながら、今朝の事を振り返る。そんな調子で授業中も考え事をしていたら、六限まで授業が終わっていた。いつもより早く終わった気がして、少しだけ得をした気分だ。
帰ろうとした矢先、やはり立花が声をかけてくる。
「雨宮くん。ちょっと付き合いなさい」
「なんだそれ。告白か?」
「ちょっと来い。ゴミ箱があった方が便利だから」
「冗談だって。わかったわかった」
僕と立花は並んで駅を目指す。辺りは一面の田園風景。遠くに山が見える。ふと考える時がある。あの遠くに見える山も、単なる背景ではなく、実際に存在しているのだ。何だか意味ありげな話をしたが、意味はまるでない。ただただ思っただけだ。単なる余談だ。
そんな事を思える程、静かで落ち着く空間だ。
「ねえ雨宮くん。雨宮くんはこの景色、好き?」
「ああ。好きだ。自分の存在が小さく見えるからな」
「ゼロに何かけてもゼロよ?」
「一はある」
「でもまあ、冗談だ。本当にこの景色は好きだ。どんな事よりも心が安らぐ。この中心に立っていると」
夏の田園風景の美しさを越えられる物と言ったら、僕は海を思い浮かべる。しかしその海も、夏は人で溢れかえる。さあどうだろう。この、僕らしかいない、緑の地平線は。多くは語るまい。
「そうね」
「ん?なんだ?その反応」
「雨宮くんのくせに生意気とか言うと思った?」
「ああ。期待してた」
「すっかり調教されたわね。いやもとから?」
僕は最初から上手い事対応してた。でも、関わる毎にそれに磨きがかかっていた。
「立花から学んだ事は多い」
「何も教えてないわよ」
「別にその気ならそれで問題は無い」
「よく分からないわね」
着々と歩き始めて少し。時間的には遅いが、感覚的には早く駅に到着した。しかし僕はてっきりここで足を止めるかと思ったが、立花は歩みを止めなかった。
「おいおい何処行く気だ?」
「何も心配はいらないわ。大丈夫よ」
立花の大丈夫程、心配になるものは無い。一抹の不安を抱えながら、僕は引っ張られるかの如く、トボトボと立花の少し後ろを歩いた。
少しの期待と大きな不安を残して。
駅から数分歩いた所で、立花が足を止めた。
「ここよ」
見上げるとそこには古い神社があった。風化がかなり進行していて、一つの自然災害で簡単に崩れそうだ。こんな所にこんな神社があるなんて。
「こんなとこ来て、一体何をする気だ?」
「決まってるじゃない。御参りよ」
何故?意味は分かるが、意図が分からない。
少し前まで立花と二人きりの放課後という状況に少しだけ浮かれてた自分がいた。このままカラオケや食事に誘われでもしたら、全校生徒にマウントでも取れる程の誇らしい逸話となる。最早神話だ。
そんな少しの期待と大きな不安は、大きな不安によって、全て呑み込まれた。
「決まってるって言われても…元旦は終わったぞ?」
「大丈夫。元旦でなくても神の懐は寛容だから、きっと参拝客をもてなしてくれるわよ」
「その心配はしてない。立花の考える意味は分かった。でも意図が分からない。なんでここに僕を連れて参拝しに来たんだ?」
「放課後にクラスメイトと寄り道する。それの一貫よ」
「でももっと普通の場所があるだろ?飲食店とかカラオケとか」
「私は神社巡りが趣味なのよ。私からすればこれが普通。雨宮くんはどう?この神社を見て、何も感じない?」
でも確かに、その古い神社の姿は、どこが神秘的で心を惹かれる。
「いやまあ、神秘的で美しいけど」
「そう思ってくれるのであれば、来た価値はあったわね。さ、無駄話はこの位にして早く進みましょう」
僕達は、草が生い茂った先が少し暗い鳥居の中へと歩き始めた。
歩いてすぐ、先に本殿が見え始めた。僕達は作法に従い、身を清め、賽銭箱の前へと歩いた。
「二礼二拍手一礼、だったよな?」
「質問に応じるまでもないわ」
僕は財布から百円を取り出したが、何か物足りなさを感じて、徐に五円を追加で取り出し、合計百五円を賽銭箱に投げ入れ、確認通りに、二礼二拍手一礼をして、立花に次の番を譲った。
周りの自然を堪能しながら立花の参拝をぼんやり見ていると、目の前のその光景に、僕はぼんやり見ていた目を、目玉が零れ落ちそうなほど開いた。賽銭箱の前に立った立花は一万円を投げ入れている。ああ諭吉。いや今は栄一か。
立花は後悔の顔一つせず、真っ直ぐ真剣な表情で二礼二拍手一礼をこなす。相当叶えたい夢があるのだろうか。
帰ってきた立花に聞いた
「お前、何を願ったんだ」
「願い事は口にした瞬間叶わなくなるの」
願い事が気になりすぎて脳の半分はこれに使ってる。残りの半分でこの辺りを見渡す。近くに絵馬がある事に気付いた。
「雨宮くん。絵馬書きましょう」
「こんな古い神社に絵馬なんてあるんだな」
いざ書こうとしても案外何を書けばいいのか分からない。願い事、か。
横目に立花の書く絵馬を見るとスラスラとペンを進めている。その手に迷いは無い。さっきの参拝もそうだが、立花は明確な夢があるのか。
一先ず頭の中に思い描く理想の未来について考え、それを元に絵馬を書き進める事にした。
僕の書いた願いは、
——過去の日々。
昔のあの日々。幸福ではないが、平和だった日々。
立花の願いが気になって横目で盗み見した。立花が書いていた願いは、
——私の周りから、もう誰も奪わないで下さい。
まあ、その願いをする気持ちは分からなく無い。でも、今朝はそんな気にしてなかった筈だが。立花には消えて悲しい友達も、頼りになる知人もいない。何なら騒がしいのが消えて、嬉々としてた。どんな気持ちの変化だ?
立花は真剣な顔付きで絵馬をかける。僕はこの事には触れないでおこうと思った。何か変異とは別の、重要な意味が孕んでいそうだからだ。
「もういいか?やり残したことはあるか?」
「いいえ。行きましょう」
一抹の疑念を残しながら、僕等はゆっくりと神社を出た。最寄り駅まで僕等は並んで歩いた。立花は前回と同様、駅の改札口まで来てくれた。
「雨宮くん。今日はありがとう。とても楽しかったわ。また学校で会いましょう」
神社に行っただけだけどな。
それにしても、こんなに正直な立花、初めて見た気がする。その瞬間、いつもより綺麗に見えた。
「ああ。また」
あの絵馬に書いてある言葉をぼんやり頭に浮かべながら、電車に揺られていた。
やはりあの言葉。この変異について言っていただけとは、到底信じられない。証拠は無いが、感覚がそう言う。
最後に電車でスマホを触ったのはいつだろう。そうだ。始業式の日の朝だ。あの時から、スマホを使う機会が急激に減った。理由は明確、常にあの事について、考えていたからだ。起きている時は変異の事で頭が埋め尽くされて、それ以外に集中が向かない。学校の中でも同様だ。
どうか、神。いや、神にお願いするのは止めよう。
どうか、僕。あの日の笑顔をもう一度作らせてくれ。
家の玄関前でふと立ち止まる。最近はいつも通りの「ただいま」を言えてない。まあそれなりの原因があるのは確かだ。今回も起きるかもしれない。僕は深呼吸をして、歯を食いしばりながらドアノブに手をかける。そして思いっ切り引いて、叫んだ。
「あ!!!」
「…」
目眩は起きない。前回前々回のあれは何だったのか。
そして、家には誰もいないそう。まあそうだった。親は共働きで、いろはは部活だ。
部活。中学の頃の僕は部活に入っていたのだろうか。今は帰宅部だ。僕はバイトをしている。運がいい事に、始業式周辺は本来西園達と遊ぶ予定だったからバイトは空けてあった。まあ、それも今となっては必要無い事だが。
僕は徐にリビングへ行く。そこで僕は普段気にもとめない家族写真に目が行った。何故かは分からないが、無意識に危機を感じているからだろうか?
それは僕が撮った、いろはの中学入学時の写真。両親二人と、着慣れてない制服のいろはが写っている。服がブカブカだ。「大きくなるから」と言われて一回り大きなサイズを買っていたが、結局身長は停滞したままだ。その写真を横目に、自分の部屋に行き、時間を潰した。
いろはに加え薫子も帰ってきた。三人で夕食を食べる。親父はいつも帰りが遅いので、一緒に食べられる日は週に二回程度しかない。
寝る準備も済ませ、布団を被る。寝るのが怖い。また奇妙な現象が起こるのではないか。しかし、そんな不安を巡らせていたら、気付いたら眠りに入っていた。
朝、目が覚める。いつ寝たのかも分からないまま、朝の光差し込む窓を見る。徐々に朝という事を認識出来た。夢や奇妙な出来事は起きなかった。それが何より嬉しくて、少しだけ目が疼いた。
「神様。安堵をありがとう」
「急にどうした?再発か?厨二病」
朝ご飯を食べている最中につい言葉が漏れた。あの神社に参拝してから、奇妙な出来事に起こっていない。流石に根本からの解決には至らない事は分かるが、それが分かるからと言って、落ち込む事はない。少しの安堵と有り触れた日常が、どれ程暖かくて、安心するか、それを束の間で享受してくれた。
それだけで僕は救われるのだ。
いつもより少し早く家を出て、学校に行く前にあの神社に寄る。軽くお礼を含めた挨拶の気持ちで向かった。
改札口を出て学校と反対方向に向かう。昨日立花と一緒に歩いた道。昨日の風景を思い出す。さあそろそろ着く。小銭の用意をする。ここを曲がれば、
………あれ?
鬱蒼とした森。生い茂った芝。散らばる小銭。汚れた一万円。床に落ちている絵馬。
昨日、僕と立花が行った神社は、
——跡形もなく、消えていた。
鳥居も、本殿も、賽銭箱も。全てが元から無かったかのように。残されたのは僕等が昨日投げたお金と絵馬だけであった。
僕はひたすらに、茫然と立ち尽くした。脳がその現実を受け入れるなと必死に拒む。それが涙となって目から溢れてくる。それが吐血として口から溢れてくる。
心臓がはち切れそうな程鼓動する。呼吸のやり方が分からない。苦しい。
——僕はその場で倒れた。
「なあ、神……僕を救ってくれ……」
二千二十年四月十一日
二千二十年四月十二日




