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僕はポタポタと連続して地に落ちた汗をちらりとだけ見やった。真夏だ。しかも国道近くの清掃活動まっただ中である。
僕は汗をかくのが嫌いだった。普段からじっとしていることの多い僕は、夏場でも汗をかく機会は少ない。なのでたまに溢れ出る汗が不快で仕方なかった。
現在僕ら朱雀店の三人は、国道から一歩出た道路をゴミ拾い中だ。少し離れた位置で店長と荒木さんがふざけ合っているが、どこにあんな元気があるのだろう。僕は、これでもかと日差しを照り返すアスファルトを睨み付けた。
「瀬川くーん!そっちの缶ちょうだーい!まとめちゃうから!」
荒木さんがビニール袋をガラガラ鳴らしながらこちらに駆け寄って来た。僕は片手に持っていた袋を一つ彼女に差し出す。荒木さんはテキパキと空き缶を片方の袋に移した。僕はその様子をぼーっと眺めていたが、ふと顔を上げるとこちらを見ていた店長がビシッと親指を立てた。僕はそれに腹が立って手にしていたトングを思い切り投げつけると、荒木さんが驚いて小さな悲鳴を上げた。




