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界律師と神殺し  作者: 桐ケ谷漣
第三章「魔術大会編」
29/49

幕間

こういうのもいいよね! いいよね!

《幕間『レイのバイト先』》



 今日は初めての出勤日!

「取り敢えず、へましないように頑張るぞ!」

 僕は中央区の大通りを歩いていた。ここには多くの露店が並びいつもにぎやかで、人がわんさかいる。人に揉まれながらも僕は目的の道にそれた。目的地は中央区の南側、ちょうど歓楽街と大通りの間くらいにある。最近できた飲食店が僕の仕事場。厨房勤務で時給は百五十グレン、なかなかに高い。学生の身からしたら破格ともいえる。

「着いたー! 確か裏から入ってって言われてたよね」

 しばらく歩いて目的の場所まで着いた。


『喫茶店 ルージュ』


 そこが僕のバイト先。

「失礼しまーす。今日から働きますレイですぅ。誰かいませんかぁ?」

 僕は扉から半身だけ乗り出して中の様子を確認してみるが誰もいない。もう一度大きな声で言ってみると奥のほうから女性の声が聞こえてきて、ホールへの出入り口なのか、扉が開く。

「店長さんから聞いてます。今日からはたら……く…………」

「…………り、リサさん?」

「レ、レイ君」

 そこには僕たちをカリフィスから王都まで連れてきてくれたリサさんがいて、メイド服を着たリサさんがいた。この日から僕はリサさんの後輩として働くことになった。


幕間 完



 《幕間『バルの試験勉強』》




 俺は図書館で勉強していた。

「運動方程式……えふいこーるえむえー?」

 絶賛苦戦していた。

「ああぁぁぁぁあああ! わからん!」

「お静かに!」

「あ」

 あまりの分からなさに発狂したら司書さんに怒られてしまった。俺は机に突っ伏してぐへーとうなだれる。

「お困りかしら♡」

 突然後ろから声をかけられた。振り返るといつぞやの語尾ハートマーク先生じゃないか。

「物理の勉強中♡? 一年生は定期的に試験があるものね♡」

 先生は流れるように俺の隣に座って教科書とノートを覗き込んでくる。俺はその動きの滑らかさに驚いた。

「よかったら教えましょうか♡?」

「あっ、えっと」

「あら♡ 私のこと覚えてないかしら♡?」

 俺がいきなりの先生の登場に驚いてると先生は少し悲しそうな顔をしながら言ってきたから咄嗟に「レティシア先生……ですよね」って言うと顔を明るくして「そうよ♡」と言った。

「あの、先生はどうしてここに?」

「あら、職員が図書館に来てはいけないの♡?」

 確かに……。いや、そうじゃなくてなんで流れるように隣に座ってきてんだよ! と言うよりも……

(ち、近い)

 あと俺が少しだけ左に寄れば腕と肩が触れてしまうそんな感じだ。それにめっちゃ甘いいい匂いがする。

「な、なんで俺なんかに……」

「あら♡ 可愛い生徒を教えてはいけないのかしら♡?」

 そう言われるとぐうの音も出ない。

「な、なら……お願いします」

 俺は結局先生から教えを請うことにした。

「ふふっ、分かったわ♡ 何処が分からないのかしら♡?」

「あっ、えっとこの運動方程式の滑車の問題なんですけど」


幕間 完



《幕間『リファージのファッション理論』》



 私の名前はリファージ! 今は部屋で一人ファッションショーの最中!

「うーん、この帽子と合う服ってどんな感じかな」

 新しく買ってみたつばの広い帽子に合う服はないかなぁと持ち合わせの服を組み合わせて研究中です。

「うーん、ふんわりした帽子だから全体的にふんわり感を出したいよねぇ、ってなると白のワンピースとか……いや柄物も捨てがたい。いや、あえてスタイリッシュに体のラインを強調させる感じもありかな?」

 ああでもないこうでもないといろいろ考えながら私は下着姿のまま全身鏡の前で服をあてがっている。

「ねぇ、リファー」

 そんなときルームメイトから呼びかけられた。

「なにー、アルス君」

「あのさぁ、下着姿で立つのやめない? そもそもなんで女性モノの下着なのさ」

「え? だって私、心は女だし」

 なぜそんな当たり前のことを聞いてくるのかよくわからなかった。

「いやさぁ、もっと思春期男子に配慮しようとか思わないわけ?」

「だって私男だよ? なんで発情してるのさ?」

「都合がいいなぁ」

 私が着たいものを着て何が悪いんだろうか? でも思春期という言葉を聞いてそんなモノが私にも来るのかなぁと思った。

「リファーはただでさえしっかり女の子できてるんだから……そういうのには気を使わないと」

「はいはい」

 私は適当に受け流して白いワンピースを身にまとう。

「うん! バッチリ!」

 私のファッション第一原理は『着たい物を着る!』です!


幕間 完

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