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ディアは、レオンと結ばれて可愛い男の子を出産して育てている夢を見ていた。
レオンは隣国の第三王子であり、魔王を倒した勇者であることから、民心が集まり、王太子として忙しい日々を送っていたが、少しでも暇が出来るとディアと息子の顔を見に顔を出してくれた。
平民出身のディアは貴族としての教養も一切身につけておらず、王太子妃としての教育はなかなかに難しかったが、それでもレオンと一緒に居るため、そして幼い息子のためと思えば頑張れた。
王城の王太子妃の部屋は驚く程に豪華で、大きな寝室の隣には応接間、そしてリビング、衣装室に執務室まで付いていた。
もちろん寝室はレオンの部屋と繋がった主寝室しか使うことがないので、自分用の豪華な寝台はほぼ使われたことが無かった。
愛され、大切にされる充実した日々。
平民の自分が、聖女として崇められ、遂には王太子妃と言う地位まで上り詰めたことで、これ以上の幸せがあるのかとすら思った。
いつものように、執務の合間にレオンがディアを尋ねてくる。
レオンの首に手を回し、キスをした瞬間に世界がガラスのようにバラバラに砕け散った。
後に残ったのは、暗闇と、そこに浮び上がるレオンと魔物の子供だけであった。
「お前なんかを好きになるわけないだろ?」
「いいご身分だよな、自分は魔物や戦士とヤりまくってたのにこんな幸せになれると思うなんて。」
いつの間にかレオンの手によりディアの顔はどす黒い血の海へと沈められていた。
いきなりの事で鼻からも口からも血が入ってくる。気持ちが悪くてどうにかなりそうだ。顔をあげられた瞬間、ぬるい鉄の味と鼻の奥にこびりつく生臭さに反射的に吐いた。
そうしたら、今度は吐瀉物の混じった血溜まりへとまた顔を沈められた。
ディアはようやく思い出した。
自分はレオンに憎まれていたのだと。
「アナを貶めたお前を許さない」
今度は両手の小指を反対方向に曲げられる。純粋な暴力の前では、聖女の力など何の役にもたちはしなかった。
声も出せずに悶絶していると、今度は魔物の子供が近付いてきた。
「お前が僕を食べた」
「なら僕がお前を食べても恨みっこなしだよね?」
勝手に人間とは違う穢らわしい存在だと思い込んでいたけれど、実際は人間と同じように家族がおり文化的に生きていた、ほぼ人と変わらぬ存在を喜んで痛めつけて食べてきたことを思い出す。
次の瞬間には、ディアは裸で木の棒に括り付けられていた。
「生きたまま食べられる苦痛を思い知ればいい」
鋭いナイフが目に入る。
恐ろしいが、目を逸らした時に何が起きるか想像してしまったディアはやめてくれとなき叫び懇願することしか出来なかった。
「僕たちもやめて欲しいってお願いしたよ」
魔物の子供は、ディアの尻の肉を削いでいく。
想像を絶する痛みに、叫びのたうち回ろうとするが、口にはいつの間にか猿轡がかまされ、全身ぎっちりと縛られているため暴れることも出来ない。
「まだ全然ちょっとしか削れてないよ。まだまだおなかいっぱいになるには足りないよ。」
それから執拗に何度も同じ場所を削がれ、抉られ、ディアは白目を向いて口から泡を吹いていたが、何故か気絶することは出来ずにいた。
「お願い誰か殺して...」
心の中でそう思った時、魔王の手によりディアは易々とクズ肉へと変えられたのであった。




