第6話:魔女っ娘な炎使い(1)
地下世界へと続く洞窟を進んでいく拓也とミナモ。
「どこまで続くんだ」
歩きながらそう思う拓也。
「地下世界はいくつかの階層に分かれているらしいですよ」
そう言ったミナモ。
「結構大変になりそうだな」
「大変なこと頼んですみません」
謝るミナモ。
「だから謝らなくていいって・・」
そんな調子で歩みを進めていく二人。
更にしばらく進むと何やら光が見え始めた。
「もしかして到着か?」
「多分・・」
その光が見える先に何があるのかわからないので、ここからは慎重に進んでいく拓也とミナモ。
「もうすぐだな・・とりあえず俺が先に様子を見る・・・ミナモは少し待っててくれ」
そう言ってミナモをこの場に留まらせると、拓也は一人光が出ている場所をのぞき込んだのだった。
「何だありゃ・・」
普通にそう思った拓也。
「何があったんですか?」
ミナモの声が横から聞こえたので、その方を見た拓也は驚いた。
何とミナモの顔が間近にあったからであった。
「・・・お前な、待ってろっていったのに」
少し呆れながら言う拓也。
少々その顔は赤かったが・・。
「それで・・・」
向こう側を見ようとしたのを止める拓也。
「見つかるから止めろって」
小声で言いながら止める拓也。
「誰かいるんですか?」
そう聞いたミナモ。
「あぁ、見張りみたいなのが二人な・・」
そう告げた拓也。
「他に抜け道とかはないですよね」
ミナモがそう言うと
「あるかもしれないけど・・・探してるよりあいつら片づけた方が早いぜ」
そう言いながら刀を抜く拓也。
「ミナモ、少しの間あいつらの動き止められないか?そしたら俺が一撃で決めてやるから」
そう言った拓也。
「わかりました任せて下さいっ♪」
と、ミナモは自信たっぷりにそう返事したのであった。
「と、言うわけで・・」
何やらやっているミナモ。
「ん?」
その様子を見ている拓也。
「天使の武器と言えばこれですっ♪天使の弓」
光の中から現れた少し小さめな弓。
「何だか小さいな」
拓也がそう言うと
「これも"聖天具"が無い影響で・・」
そう告げたミナモ。
「まぁいいか・・頼んだぜ」
「はいっ!」
元気よく返事をして弓を構えるミナモ。
と、弓の中に光で作られた矢が現れた。
「拓也さん。私が矢を放ったらすぐに飛び出してください・・でも・・」
何かを言おうとしたミナモだったが
「問題ないぜ。俺はミナモを信じてる」
「・・はい、絶対頑張ります」
意気込むミナモ。
「よし」
刀を構え突入準備する拓也。
「いきますっ」
かけ声と共にミナモは光の矢を放つのであった。
「行くぜっ」
ミナモが矢を放った瞬間に飛び出していった拓也。
相手に向かって矢は真っ直ぐ飛んでいった。
そしてその矢は、見事に相手二人の身体の中心を射抜いたのであった。
「って、ミナモ!矢が・・」
走りながらそう言う拓也。
「心配はいらないですよ♪今放った矢は普通のじゃなくて光の力で作った矢ですから物理的なダメージはありません」
そう説明したミナモ。
「じゃあ・・・」
「この矢は精神への攻撃で苦しませます」
よく見ると矢を受けた二人は、その場でうずくまっていた。
「何だかわからないけど・・この隙に・・・」
素早く二人に近付いた拓也は、二人に刀で峰打ちをくらわせたのであった。
峰打ちをくらい倒れている二人の男。
「来ていいぞミナモ」
拓也に呼ばれ足早にやってきたミナモ。
「凄いですね。でもどうして風の能力使わなかったんですか?能力なら・・」
ミナモがそう言うと
「地上での特訓は全力で出せる状況だったからよかったんだけど、実はまだ力のコントロールが出来てないんだ・・・怪我させずに攻撃するには能力無しでやるしかなかったんだ」
そう答えた拓也。
「そうだったんですか・・」
「さてと、こいつらが起きる前に先に進もうぜ」
「はいっ」
倒れている二人を放っておいて、拓也とミナモは道の先へ進んだ。
「!?・・・ここが・・」
「みたいです・・・」
辺りを見渡すミナモ。
二人が見ていたもの。
それは、地下世界に作られた広大なフィールドなのであった。




