第6話:魔女っ娘な炎使い(2)
「高いところから見ると遠くまで見渡せるな」
そう告げた拓也。
「地下にも街が作られていますね・・」
そう言うミナモ。
「とりあえず街に降りてみるか・・この地下世界のことも色々知りたいしな」
という拓也の意見で早速街へと向かう二人。
「そういやミナモ前に地下世界って幾つかの階層に分かれてるって言ってたよな」
歩きながら聞いた拓也。
「はい、直接見てませんから詳しいことはわかりませんが・・」
そう答えたミナモ。
「お前の"聖天具"を奪った奴の居場所探さないといけないしな」
そう言う拓也。
「はい・・」
しばらく歩いているとようやく街の入り口に辿り着いた。
「近くで見てわかったけど何か地上の街とあまり変わらないな」
そう告げた拓也。
「元々地上に住んでいた人達ですから・・」
そう言うミナモ。
「よし、とりあえず行くか」
街の中に突入する拓也とミナモ。
「・・・でも、無闇に人に聞くわけにもいかないしな・・」
考えながら歩いていた拓也。
と、そんな時二人は道の脇に一人の少女が倒れているのを見つけたのだった。
「大変だ」
倒れている少女の側に駆け寄る拓也とミナモ。
「しっかりして下さい」
その少女に声をかけるミナモ。
「ううっ・・」
と、意識を取り戻したっぽい少女。
「大丈夫か?」
「貴方・・・達は・・」
ぼんやりとした表情で拓也達を見る少女。
「こんな所で倒れてどうしたんだ?病気か?」
そう聞く拓也。
「あの・・・少し肩を貸してもらえますか?」
そう言った少女。
「あぁ、いいぜ」
笑顔で少女に肩を貸す拓也。
「ありがとうございます・・お礼しないといけないですね」
「そんなこと気にしなくていいですよ」
そう言ったミナモ。
「いえ・・誰も助けてくれなかったのに・・・だから私・・」
と、少女は手に持っていた小さな杖の先端を拓也に向けた。
「えっ・・」
「ごめんなさい♪」
何故か笑みを浮かべると、少女は杖の先端から炎を放った。
「拓也さん!?」
驚くミナモ。
「!!」
しかし、拓也は本来剣の修行で培っていた反射神経によりその炎を紙一重でかわした。
「ふぇっ・・・!?」
かわされて驚く少女。
「とりゃ!」
そして、これまた反射的に反撃してしまい少女は気絶してしまったのであった。
「あの・・拓也さん・・・」
この状況を後ろで見ていたミナモがそう呟いた。
「あっ・・」
拓也もそれに気付きとりあえず刀をしまった。
「××」
完全に気絶してしまっている女の子。
「どうしましょうか・・・」
「反射的に反撃しちゃったけど・・軽くやったから怪我はさせていないはず・・・」
そう言う拓也。
「でも、このまま放っておけないですよ」
そう言ったミナモ。
「でも、俺たちはここの人間じゃないし・・彼女が何処の子かも知らないし」
そう言う拓也。
「じゃあ、私が聞いてきます!」
そう告げたミナモ。
「聞いてくるって・・・」
「任せてください!」
そう言うとすぐに近くを歩いていた人に声をかけていくミナモ。
(一応ここ地下世界で俺たち勝手に入ってきたんだからあまり目立たないほうが・・)
そんな事を思っていた拓也。
だが、何やら心配な状況にはなっていなかった。
ミナモのこれでもかっといった笑顔で通行人もにこやかに話を聞いていた。
それからしばらくしてミナモが拓也の側に戻ってきたのだった。
「終わりました!」
(あれがミナモの得意技・天使のスマイルなのかな・・)
そんな事を考えていた拓也。
「拓也さん?」
「!・・・と、でどうだった?」
慌てながら聞く拓也。
「彼女はこの街に住む占い師のお孫さんらしいです・・彼女もそれなりに有名らしくて・・・すぐわかりました」
そう告げたミナモ。
「場所も聞いたんだろ?」
「はい♪」
笑顔で返事するミナモ。
「なら、彼女を連れて行くか・・色々騒ぎになる前に移動した方がいいしな」
そう言うわけで拓也が女の子を抱えてその占い師の元へ向かうこととなった。
「えっと、こっちです」
前を歩き道を示していくミナモ。
「こういう時飛んでいければ楽なんですけど・・・」
そう言うミナモだが
「ここは地下世界だからな・・天使がいるってばれたらどうなるかわからないからな」
と、言うことでミナモは拓也に飛行を止められているのであった。
そして、程なく歩いたところで占い師が住んでいるという家にたどり着いたのであった。
「それっぽい雰囲気ですね・・・」
そう言ったミナモ。
「それはそうと・・この看板・・・占いの他に鑑定とか書いてあるけど・・何を見るんだ?」
そう思った拓也。
「とりあえず入ってみましょう」
と、言うことで室内に入るミナモ達。
「おや・・・お客さんかい・・」
奥から声がしたので奥に向かう二人。
と、そこに椅子に座っていたお婆さんがいたのであった。
「あの・・・私達・・」
「わかっておるよ・・・うちの孫娘のモエがまたやったんじゃろう」
「モエ?」
「また・・ですか?」
キョトントしているミナモ。
「まぁ、立ち話もなんだしね・・・そこの椅子にでも座って待ってもらえるかい・・お茶ぐらいは出せるからね」
そう言うとお婆さんは、椅子から立ち上がり更に奥の部屋へと消えていったのであった。




