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第4話:鳳の力、風の能力(2)

場所が変わって屋外。


鳳家の庭。


そこで拓也の特訓が行われていた。


「鳳流・飛斬一閃」


構えた刀を横に真っ直ぐ振るう拓也。


「鳳流の中でも一番簡単な技だ・・これならばすぐにとはいかないが能力との融合技を使えるようになるじゃろう」


そう告げる源十郎。


「よし、やってやる!」


意気込む拓也。


「あっ、そうだミナモ」


「何ですか?」


源十郎の隣で見ていたミナモはそう言った。


「能力ってどうやって使うんだ?」


そう尋ねた拓也。


「そう言えば使い方の話してませんでしたね」


苦笑いしながら言うミナモ。


「じゃとするとまずは能力の発動からの練習じゃな」


そう決定した源十郎なのであった。


「でもさミナモ・・」


ミナモに話しかける拓也。


「何ですか?」


「天使って能力持ってないんだろ?だったら能力の発動のこととかわからないんじゃないかなってさ」


そう思った拓也。


「確かに天使は能力を扱いませんけど・・・今は拓也さんが見た能力の核石とかを管理したりしてますから能力の事を学んだりしているんですよ」


ニコニコ顔で話すミナモ。


「拓也よ・・これはワシの勝手な考えなんじゃが・・・能力も剣術を使う際の気力の集中と同じではないのか?」


そう言った源十郎。


「そうなのか?」


ミナモに聞く拓也。


「大体そんな感じですよ♪でも、能力の制御は難しいんですけどね・・ただ放出するだけなら発動さえ出来れば・・・」


そう言うミナモ。


「発動か・・」


自分の手のひらを見つめる拓也。


「手から出すイメージとかでいいのか?」


「拓也さんがやりやすいというか、イメージしやすい方法でいいと思いますよ」


ミナモの言葉を受けて拓也は、手のひらを前に出すと意識を集中させていくのだった。


「集中・・」


と、ミナモが


「拓也さん。風の力はちゃんと拓也さんの中に宿っているはずです・・いきなりで難しいかもしれませんけど身体の中から風を出す感じですよ」


一応アドバイスしたミナモ。


「俺の中の風か・・イメージしづらいけど・・」


手のひらに力と意識を込める拓也。


「上手くいくのかのぅ」


そう思う源十郎。


「核石が反応したのですから適正はあるはずです・・あとは拓也さんの技術次第ですけど・・」


今は見守るしかないミナモ。


「風・・渦巻くもの・・押し出す感じ・・」


頭の中で考えながらやっていく拓也。


それからしばらくして座り込んだ拓也。


「ダメだ・・上手くできない」


「拓也よ・・不慣れなことは誰だって上手くできないものじゃ・・なら・・」


源十郎は拓也に刀を渡した。


「じいちゃん?」


「最初からそいつで風を試すしかないようじゃな」


「ミナモ・・」


「やってみるしかないみたいですね」


そう言う訳で刀を構えさっきのように意識を集中させる拓也。


(さっきと何かが違う・・風が集まるのがわかる・・)


「拓也さんの刀が・・風を」


「センスの方はあったようじゃな・・放て拓也よ!!」


そう言う源十郎。


「風之鳳流・旋疾一閃」


思い切り拓也は風をまとった刀を振るうのであった。


その直後拓也が放った一撃は、地面に跡を残しながら進み塀に直撃した。


「じいちゃん、悪い・・塀が・・」


拓也が謝ると


「構わぬよ・・これを拓也の成長の証と思えばな」


そう言う源十郎。


「でも凄いですよ拓也さん♪こんなに早く風の力と自分の技を一つにするなんて」


喜んでいるミナモ。


「あの技は鳳流の中で一番簡単な技じゃからな・・しかし、これからはそうはいかないじゃろう・・覚悟は・・と、聞くまでもないようじゃな」


そう言う源十郎。


「あぁ、俺はミナモと一緒に地下世界に行く。例えそこがどんな世界だってどんな奴がいたって俺はミナモと一緒にここに戻ってくる」


そう告げた拓也。


「ふむ、なら戻ってきたら本気の勝負をしようかの・・どれほど強くなっているか楽しみじゃ」


そう言う源十郎。


「絶対にじいちゃんに本気出させるくらい強くなるからな」


そう意気込む拓也。


「二人とも明日には家を出るつもりじゃろ・・ならば今日はゆっくり休むといい・・これから起こるであろう困難に備えてな」


そんな訳で、拓也とミナモは明日の出発に備えてしっかりと休むのであった。

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