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第18話:ヴァンの役目(4)

「見事・・・と言うしかないのだろうな・・・この私は組織では五星に及ばないまでも、この環境においては最強の能力者だった。そんな私をここまで追いつめたのだ」


そう告げるアース。


「何だ・・・誉めたって俺は手は抜かないぜ」


そう言うヴァン。


「惜しいものだな・・・お前が組織にいれば私と良いパートナーが組めたのだがな」


そう言うアース。


「あいにくだが俺は組織の能力者と組む気はない・・・とりあえず無駄話は終わりにして、お前にとどめをさしてやるぜ・・・その残っているひとかたまりの大地を鉄に変えればお前に勝つ手段は無くなるんだからな」


そう言い放つヴァン。


「お前は勘違いをしている・・・確かにこの塊の大地を奪われれば私の勝機は一気になくなるだろう・・・だが、今のお前にそれだけの力が残されているのか・・・」


ヴァンから視線を逸らさずに話すアース。


「確かにお前等みたいに徹底的に能力を磨いているわけじゃないからな・・・だけどな・・・俺も男だ。大事な所でへばったりはしないぜ」


そう言うヴァン。


「能力者なりのプライドか・・・それとも仲間とやらがお前を強くしているのか・・・まぁ、どちらでもいい。お前に力が残されていようとも、私には見せていない奥の手がある」


そう告げるアース。


「・・・」


真剣な表情でアースの様子を伺うヴァン。


「ハッタリか・・・とは聞かないのか?」


アースが尋ねると


「組織の能力者様がんな事をいちいち言わないだろ・・・見せてみろよ・・・お前の心の力をよ」


「ならば・・・私の力を・・・」


大地の塊に手を置くと、能力を一気に開放させた。


バラバラになっていく塊。


そしてそれはアースの操るままに宙を飛び交っていた。


そしてそれは次々とアースの身体に付着していった。


「何だよ・・・これは」


驚いているヴァン。


「お前も自分の衣服を鉄に変えていただろう・・・私のこれも同じ・・・大地の鎧」


そう告げるアース。


「お前、そっちのスタイルが・・・」


「では・・・終わらせようか地怨舞【ちえんぶ】!」


と、まるで舞うように動き連撃を放つアース。


「ぐぅっ・・・鉄化して防御してるってのに・・・」


「この姿の時は常に大地と私は触れている・・・つまりいつでも最高の状態で扱える・・・攻撃も防御もな」


そう言うアース。


「ちっ・・・結構良いところまでいってたから何とかなると・・・」


「ならない!この一撃で粉砕せよ・・・地裂撃【ちれつげき】」


一点集中型のただのパンチ。


だが、能力により強化されたパンチはヴァンの防御を破りヴァンに大きなダメージを与えたのであった。


「すまねぇ・・・やっぱり俺は・・・ここまでだな・・・ミナモ、モエ・・・上手く逃げ切れよ・・・」


そう呟いたヴァンは、全ての能力を解除されその場に倒れるのであった。

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