第18話:ヴァンの役目(2)
ヴァンの援護を受け、第三階層の迷宮を突き進んでいくミナモとモエ。
「ミナモさん・・・」
ミナモに話しかけるモエ。
「・・・大丈夫です」
真剣な表情でそう言うミナモ。
そして、大地を鉄へと変えているヴァン。
更に、その場に向かっているアース。
そして、拓也はと言うと・・・。
「風の流れが変わった・・・っ・・・これ以上は能力の限界・・・」
拓也が風の能力を消そうとした時、その風に何かの気配が触れ誰かが近くに来ているのに気付いた拓也。
(何だ・・・いきなり気配が・・・だけどこれ以上能力は・・・)
そして、拓也のいる場所に現れた人影。
(・・・)
「かなり弱々しいですが、風の能力者ですね・・・この地下世界内で噂になっている」
「誰だ・・・まさか組織の連中・・・」
そう言う拓也。
「無理に動かない方がいいです。能力の使いすぎでかなり身体に疲労も溜まっているはずですから・・・それと僕は今は組織とは関わりはありません」
そう告げたその男。
「今はって・・・」
「僕の名前はロード。シルヴァさんから話を聞いて興味を持ったので追ってきたんですよ」
そう言いながら、ロードは懐から銃を取り出した。
「武器!?」
驚く拓也。
「安心してください。ただの治療です・・・」
そしてロードは、ポケットから一個の弾丸型の何かを取り出し自分の銃にセットした。
【キュア=カートリッジ・チャージ】
そんな音声がロードの銃から聞こえてきた。
「何なんだ・・・」
そして銃口を拓也に向けるロード。
「!?」
「一瞬で終わりますよ」
【キュア=アビリティ・オープン】
その声と共に引き金を引いたロード。
そして、銃口から放たれたエネルギーが拓也に命中するとエネルギーは拓也を包み込んでいった。
「これは・・・身体の傷が・・・それに能力のエネルギーも身体中に・・・」
驚いている拓也。
「僕はこの銃で色々な力を扱えるんです」
そう言うロード。
「お前能力者じゃないのか?」
拓也が尋ねると
「えぇ、僕は元々研究者だったんですよ・・・この銃はその研究の成果ですね・・・」
そう告げるロード。
「ロード、俺たちなんかに力を貸したらお前も・・・」
「承知の上ですよ。それに、組織の方もすでに僕を用済みとしているでしょうし」
そう答えるロード。
「身体が楽になったな・・・すまないロード」
「では行きましょうか。君は仲間と合流するのでしょう」
ロードがそう言うと
「何でその事を・・・」
「シルヴァに聞きました・・・あと、出来れば手助けをしてやって欲しいとも・・・」
「シルヴァは・・・元気なのか?」
何故かそんな事を聞く拓也。
「大丈夫です。さぁ、この階層の主が離れている間に移動しましょう」
と、座っている拓也に手を差し出すロード。
拓也はロードの手を取ると立ち上がり、先にいるミナモ達との合流を期待していくのであった。




