第3話:宿った能力(チカラ)
「なっ、何だよこれ」
集中力が途切れたからなのか、風は消滅してしまった。
「やっぱり・・拓也さんに・・・」
何かを確信したみたいに言うミナモ。
「ミナモ、何なのか説明しろ・・あの石何なんだ」
そう言う拓也。
「簡単に言うと能力が封じられた石・・・基本的には適正さえあれば誰でも能力者になれる石です」
そう説明したミナモ。
「能力者・・・って、俺がか!」
驚いている拓也。
「だってさっき風の力使ってたじゃないですか♪」
何故が明るく言うミナモ。
「お前な・・」
呆れる拓也。
「でもこれで本来の任務の方も達成できなくなりましたし・・・どうしましょう・・」
落ち込み気味のミナモ。
「お前どのみち上には戻れないんだろ・・・どうするんだ?」
そうミナモに尋ねた拓也であった。
「・・・聖天具を取り戻しに行きます」
そう言いはなったミナモ。
「取り戻しにって・・何処にあるか・・・」
拓也がそう言うと
「見当はついてます・・・たぶん・・地下世界です」
「天界の次は地下かよ・・・」
何やら呆れている様子の拓也。
「奪われたのは私のミスですし・・私が取り戻さないと!」
意気込んでいるミナモ。
「ミナモ・・・俺は天界や地下世界の事なんて何も知らなかった・・でも本当に存在しているんだよな」
そう言った拓也。
「知らないままの方がいいこともあります・・・でも拓也さんは"能力"を持ってしまった・・だから知る必要があるのかもしれませんね」
そう拓也に告げたミナモ。
「・・なら家に来いよ」
「はい?」
いきなりの事で頭の上に"はてなマーク"を浮かべたミナモ。
「こんな所で立ち話もあれだろ・・・大事な話っぽいし・・今家は誰もいないしさ」
「拓也さんがよろしければ・・・」
「じゃ決まりだな」
そんな訳で拓也はミナモを連れて家に戻っていったのであった。




